直江津駅からはえちごトキめき鉄道の日本海ひすいラインに乗り換えます。日本海ひすいラインは直江津駅から市振駅までを結ぶ路線(ただし運用上は「あいの風とやま鉄道線」に乗り入れて泊駅まで直通)で、かつての北陸本線の一部です。2015年3月の北陸新幹線延伸開業に伴い、この区間は第三セクターのえちごトキめき鉄道に移管されました。北陸新幹線延伸開業前はJRの路線でしたので、この区間も青春18きっぷで乗車できましたが、第三セクター移管後の現在はこの区間は青春18きっぷは使用できず、別に運賃を支払わなければなりません。私は過去に「北陸本線乗りとおし旅行」と称して米原から直江津まで乗車しようと考えたことがありましたが、結局それはかないませんでした。
直江津駅ではJRとえちごトキめき鉄道は同一改札内にあります。実際にここまで乗車してきた信越本線・妙高はねうまライン経由新井行きも当駅からそのままえちごトキめき鉄道線に乗り入れています。
私が次に乗車する日本海ひすいライン 泊行きも改札を出ずに乗り換えができますが、ここからは青春18きっぷが使用できません。乗車券を購入する必要がありますが、乗り換え時間が4分しかないため乗車券を購入する時間がありません。仕方ないのでそのまま乗車し、出発前に乗務員にここまで青春18きっぷを使って乗ってきたことを伝えました。乗務員からは「この後車内で改札を行うので、その時に乗車券を発行します」とのことでした。
ここから乗車するのはET122形気動車(写真は泊駅にて撮影)。日本海ひすいラインは全線電化されていますが、北陸本線時代の名残で糸魚川~梶屋敷間で直流・交流が変わります。全線走行には交直流対応車両が必要ですがコストがかかるため、電化設備は貨物列車や一部の普通電車のみが使用し、線内運用の普通列車は気動車による運行となりました。ET122形は2015年3月に運用開始されたばかりの新型車両ですが、姫新線に導入されているキハ122系とほぼ同一仕様で、キハ122・127系に何度か乗車したこともあり、あまり新鮮味は感じませんでした。
途中、ホームがトンネルの中にある駅として有名な筒石駅にも停車します。日本海ひすいラインはトンネル区間が長い路線ですが、高規格路線のためか揺れが非常に少なく、トンネル特有の耳の圧迫感もあまりありませんでした(さすがに携帯電話の電波は通じませんでした)。
直江津駅発車直後は通勤・通学の乗客が多く車内は混雑していましたが、徐々に乗客は少なくなり、糸魚川の付近で車内改札が始まりました。自分の順番が回ってきたところで乗務員に「直江津まで青春18きっぷで乗車してきたこと」「直江津から富山まで乗車すること」を伝え、運賃を支払いました。
しばらくして乗務員から入鋏済みの車内補充券を受け取り、乗車券の購入は完了です。
直江津駅から1時間10分ほどで泊駅に到着です。
泊駅ではえちごトキめき鉄道の列車と、あいの風とやま鉄道の電車が同一ホームに縦列停車する場合があり、今回もここまで乗ってきた列車の前方にすでに快速列車が停車していました。しかし、この快速列車は「あいの風ライナー」、いわゆるライナー列車で座席指定券を購入する必要があります。ここであいの風ライナーに乗っていれば次回の記事でお伝えするような事態には陥らなかったのですが、今回はライナー券に予算を割り振っていなかったため、あいの風ライナーへの乗車は断念し、予定通り次の普通電車に乗車することに。
普通 高岡行きが入線してきました。普段は富山行きですが、この日は高岡駅まで延長運転していました。はじめ高岡駅の場所がよくわからず、「え、もしかして富山駅まで行かない?」と一瞬不安になりましたが、すぐにwebで調べ、ただの延長運転だったとわかって安心……したのもつかの間、40分後の富山駅で再び冷や汗をかく事態に。
次回に続きます。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。