スキップしてメイン コンテンツに移動

日本半周ぐるり旅~0. イントロダクション~

このほど、HEstudentは2016年3月7日(月)~9日(水)の2泊3日で鉄道旅行「日本半周ぐるり旅」を実施しました。当ブログではその旅行の模様を写真とともにお送りしていきます。写真や記事に書きたいことがたくさんあるため、3日間の行程を全14パート+このイントロダクション記事に分けてお送りします。




旅行を行うに至った経緯については、先日実施した「未乗路線乗りとおし旅行2016」と同様、大学院進学に伴って時間的・精神的余裕があるため、春休みの期間を利用して2014年のような遠方への旅行を実施したいと考えたことによるものです。
「未乗路線乗りとおし旅行2016」はいわば小旅行で、正直な話春休み中でなくとも関西1デイパス発売期間中であればいつでも実施可能なものでした。しかし、より遠方への旅行となると普通に乗車券や特急券を購入していたのでは高額になってしまいます。そこで、「青春18きっぷ」の出番です。私はこの「青春18きっぷ」を利用して2014年に様々なスポットへ旅行し、その中でも2014年末に実施した「エクストリーム東京旅行」は在来線だけで東京に行き、その日の夜に寝台列車で帰るという弾丸旅行を行いました。非常にタイトなスケジュールで、途中予定が乱れる場面もありましたが、何とか約24時間の行程を無事完了し、2014年のHEstudentの旅行を締めくくる非常に思い出深いものとなりました。

そして今回、この「エクストリーム東京旅行」を超えるエクストリームな旅行を実施してみようと企画してみました。4年生以降はのんびりと旅行をするためのまとまった時間が取れなくなるため、その前最後の機会となるこの春休みに、数日かけて東京よりもっと遠くへ旅行してみようと考え、今回の「日本半周ぐるり旅」の構想が立ち上がりました。この旅行全体を表す名称については、「エクストリーム東北・北陸・飛騨旅行」や「Ultimate Travel THH(THHはTohoku, Hokuriku, Hidaの略)」などが挙がりましたが、最終的に文字数が少なく、旅行名を言ったり書いたりしやすい名称ということで「日本半周ぐるり旅」としました。2014年3月の「近畿一周ぐるり旅」をもじったものです。




行程概略


今回の旅行のルートはこちらです。

1日目に通るルートは、2日目は水色、3日目は緑色です。
1日目はエクストリーム東京旅行と同様まず東海道本線で東京へ向かいます。そして、2015年3月に開業した上野東京ラインを通り、そのまま東北本線へ。途中乗り換えをしながらさらに北上して福島駅で一泊します。なお、終電近くまでフルに使うと仙台まで行けるそうですが、仙台からまっすぐ日本海側へ抜けるルートがなく、途中から福島発の場合と同じルートを通ることになること、また万が一ダイヤが乱れた際の余裕をもって、福島で1日目を終えることにしました。
2日目は山形線・米坂線で日本海側へ出ます。そのまま新潟県を縦断し、直江津駅へ。ここからえちごトキめき鉄道・あいの風とやま鉄道を利用して富山まで行きます。この区間のみ第三セクター路線となり青春18きっぷが使えませんので、別に運賃を支払います。富山から高山本線に入り、途中の高山駅で降りて一泊。こちらも終電いっぱい使うと美濃太田駅まで行けるとのことでしたが、美濃太田駅到着が24時を過ぎ、ホテルのチェックイン時刻に間に合わない可能性があったこと、またこちらも万が一ダイヤが乱れた際の余裕をもって、そして2日目は乗車時間が特に長い日だったため、無理をせず高山駅までのスケジュールとしました。
3日目は引き続き高山本線を南下し美濃太田駅へ。高山本線はこの先岐阜駅まで続きますが、今回はここから太多線に乗り換え多治見駅へ。多治見から中央本線で名古屋へ。名古屋から東海道本線を使うのも一手ですが、行きで乗車済みであり、できるだけ1旅行での重複は避けたいため、関西本線を利用。そのまま四日市・亀山・奈良へと抜けて家に帰る、というルートです。

このように、1日目だけでもエクストリーム東京旅行の1.5倍近い移動距離、3日間で1690.6km(1日目851.8km、2日目507.1km、3日目331.7km)という、HEstudentの旅行史上最長(そしておそらく今後塗り替えられることはないであろう)の1旅行での移動距離となりました。
移動距離もそうですが、今回の旅行ではJR西日本・東海・東日本の3社路線+えちごトキめき鉄道・あいの風とやま鉄道の第三セクターという様々な鉄道事業者の路線に乗車しました。E233系などの最新クラス車両もあれば115系などの最古参クラスの車両もありました。さらに気動車にも乗車。新幹線規格や首都圏の高規格路線で非常に線形がよく乗り心地がよい路線があればカーブやアップダウンが激しく、軌道のブレも相まって非常に乗り心地の悪い路線もあり。さらにワンマン列車もあり……といったように、鉄道が持つ様々な特徴・魅力を3日間でほぼすべて味わうことのできる旅行となりました。

今回乗車した路線


※行きのJR長瀬~米原までと、帰りの加茂~JR長瀬までの区間は省略します。路線の起点から終点まですべて乗車した場合は路線名の先頭に「☆」をつけています。

  • ☆東海道本線(JR東海区間): 米原~熱海

  • ☆東海道本線(JR東日本区間): 熱海~東京

  • ☆上野東京ライン: 東京~上野

  • ☆宇都宮線: 上野~黒磯

  • 東北本線: 黒磯~福島

  • 山形線: 福島~米沢

  • ☆米坂線: 米沢~坂町

  • 羽越本線: 坂町~新発田

  • ☆白新線: 新発田~新潟

  • ☆信越本線(新潟地区): 新潟~直江津

  • ☆日本海ひすいライン: 直江津~市振

  • あいの風とやま鉄道線: 市振~富山

  • ☆高山本線(JR西日本区間): 富山~猪谷

  • 高山本線(JR東海区間): 猪谷~美濃太田

  • ☆太多線: 美濃太田~多治見

  • 中央本線: 多治見~名古屋

  • ☆関西本線(JR東海区間): 名古屋~亀山

  • ☆関西本線(JR西日本非電化区間): 亀山~加茂

次回記事より、いよいよ旅行レポートをお送りしていきます。どうぞお楽しみに!
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

このブログの人気の投稿

【初心者VRDJ向け】とりあえず何すればいい?DJ練習できる場所ってあるの?【VRChat】

ここ最近、VRDJが急激に増加したなぁ、と実感しています。 かくいう私もDJキャリア自体は2020年7月にスタートしたものの、VRDJとしてのデビューは今年1月なので、「急激に増加した」うちの一人にカウントされると思います。 さて、あなたはVRChatでいくつかのDJイベントに参加し、そのプレイに魅了され、「自分もDJをやってみたい…!」と思ったとします。まずは機材の購入!ということで、勢いでDDJ-400あたりを購入することでしょう(※)。 「…で、機材買ったはいいけど、結局何をすればVRDJデビューできるんだ?」 そういえばVRDJのキャリアの始め方について解説した記事ってそんなにないよなぁ(あっても情報が古いよなぁ)、と思ったので、これまで私がVRDJをやってきた中で経験した・見聞きした情報をもとに、2022年8月現在の情報で「とりあえず何すればいい?」というところがざっくりわかる記事を書きたいと思います。 なお、私は前述の通りVRDJデビュー以前に1年半近くのDJキャリアがあったことや、「我流」でやった部分が少なくなかったこともあり、これから紹介するVRDJキャリアの歩み方をほとんどたどっていません(おい)。そのため、下記で紹介している内容は実際の初心者VRDJの多くが実際に通ってきたキャリアとは異なる箇所があるかもしれません。あくまで一つの例としてとらえていただき、フレンドの方と協力し合いながら楽しくVRDJライフを送っていただければと思います。 ※個人的にはこれから長くDJキャリアをやっていきたいとお考えなら、少し値は張りますがDDJ-800を購入することをおすすめしています。DDJ-400と比較してDDJ-800の優れているポイントを解説した動画を以前投稿しましたので、ご興味ございましたらぜひご覧ください。 手順0:VRDJのフレンドを増やす …いや手順1じゃないんかい!と思ったかもしれませんが、リアルDJにしてもVRDJにしても、まずは交友関係を広く持つことが重要だと思います。 いつもとアバターが違いますが左から2番目のちっこいのが私です VRDJキャリアを始めたばかりのあなたは、言ってみれば「VRDJ」という学校に転校してきた転入生です。芸能人が転校してきた!とかであれば交友関係を持たなくても人は集まるかも知れませんが、そのような極端な例でない限り

【特集】HeXaHedronの音響システムについて

 「HeXaHedron」は、私 廻音あじおがVRChat上で運営しているクラブワールドです。2022年10月のオープン以来、「Immersive Sound Experience」をメインコンセプトに、リアルクラブのような重低音・音圧を体験できる空間づくりを一貫して重視してきました。 2024年からはこれまで複数主宰してきたクラブイベントを「Sound Freeak」に統合するとともにVRCで主宰するすべてのイベントを「HeXaHedron」や「HeXaHedron」の音響ノウハウを活用したワールドで開催しているほか、先日5月8日には音響のこだわりを受け継ぎつつライティングを一新するなどビジュアル面を強化した「Ver.3.0」をリリースするなど、「Immersive Sound Experience」を軸とした「HeXaHedron」ブランドのさらなる向上に努めています。 ありがたいことに多くのDJ・来場者にご評価いただいており、レンタルでのご利用も増加している「HeXaHedron」の特長・魅力についてより広く知っていただくため、ここに「HeXaHedron」の音響システムについて解説します。 なお、以下で解説する内容の一部は2023年11月に配信された「たまごまご」さんのライブ「VRDJに聴く!」でもお話しています。この配信では私の主宰イベント「Channel CUEration(現 Sound Freeak)」や私のDJ・VRDJの経歴等もトークしていますので、ぜひアーカイブを併せてご覧ください! 解説の前に:VRクラブで音響にこだわる意味 最近でこそ音響にこだわったVRクラブワールドはかなり増えましたが、「HeXaHedron」をリリースした2022年ごろはそういったワールドは希少で、そのワールドで開催されるすべてのイベントで配信リレーの仕組みを使ったリアルタイム音響調整の運用を行っていたのは私の知る限りHeXaHedronが唯一でした。 VRクラブでこれまで音響が重視されてこなかった背景として、Unity・VRC SDK等の技術的制約はもとより、プレイヤーによる聴取環境の違いが関係していたのではないかと推察しています。 リアルクラブにおいては一つの空間に人が集まるので、当然ながらクラブにいるすべての人が同じ条件で音を聴くことになります。一方、VRクラブや

【開封レビュー】ドスパラノートPC「Altair VH-AD」

今回はドスパラの激安ノートPC「Altair VH-AD」(以下、Altair)を購入しましたので、ファーストインプレッションをお送りします。 私は現在、大学の学科指定の実習用PCとしてMacBook Airを使用していますが、2013年に購入してもらってから3年弱使用し続け、徐々にバッテリーの劣化によるバッテリー持続時間の減少が気になってきていました。また、私は 大学院への進学 を目指しており、4年生に上がる前のこの機会に心機一転ノートPCを一新して気合を入れようと考えました。 当初はマウスコンピューターの法人向けブランド「MousePro」の13.3型ノートPCを購入する予定でした(本来は法人ユーザーしか購入できませんが、私の通っている大学では大学生協を通じて注文することで、各社の法人向けPCを購入することができるそうです)。しかし、機種の最終選定を行っていた1月8日、突然ドスパラから税込3万円未満の激安ノートPCが発売されました。とはいえ、私はドスパラのノートPC・タブレットで何度も買い物を失敗しており、今回も「どうせ安かろう、悪かろうだろう」と思い、すぐの購入は躊躇しました。しかし、デザインやインタフェースなど、魅力的な点もないわけではなく、さらに私が検討していたMouseProのノートPCのCPUの性能がドスパラの激安ノートPCよりわずかしか上回っていないことがweb上に掲載されているベンチマークの結果から判明し、「使用用途的にもそこまで性能は必要ないし、性能がほぼ同じならより安いほうがいいだろう。もしまた購入に失敗しても3万円未満であればあきらめがつくし」ということで、購入を決意しました。今回は購入にあたって売却したものはありませんが、下取りサービス(PC(壊れていても欠品があってもOK)を無料で引き取り、購入価格から1,000円値引いてくれるサービス)を利用し、いろいろあって売却不可能になったWindowsタブレット「DG-D08IWB」を出すことにしました。普通に買い取りに出そうとしても値がつかない商品を実質1,000円で買い取ってくれると考えれば、動かないものを手元に放置するよりかはマシでしょう。 それではさっそく開封していきましょう!なお、私は以前ノートPCとしてドスパラの「Critea DX4 with Bing」(以下、Critea