2020年7月5日日曜日

【開封レビュー】HP Pavilion All-in-One 27

今回はHPの液晶一体型PC「Pavilion All-in-One 27」(以下、Pavilion 27)を購入しましたので、ファーストインプレッションをお送りします。

 このPCは自分で使うものではなく、親へのプレゼント用にボーナスで購入したものです。実家のダイニングで使用している20型テレビが購入から12年が経過しており、そろそろ新調してもいいんじゃないかと個人的に感じていました。また、親は最近インターネット動画を見ることも多くなったと聞いており、テレビとネット動画を1台のマシンでシームレスに楽しむことができればと思い、このテレビチューナーつきPCを購入しました。余談ですが、当初は同じモデルの24インチを購入したつもりだったのですが、届いた商品が27インチだったため注文履歴などを確認すると27インチモデルを購入してしまっていました。注文時にサイズ選択を間違っていたようです……しかし、後述する特徴によりサイズ感は現在実家で使用中のテレビとほぼ変わらない(はず)ので大丈夫でしょう(楽観)!

 それではさっそく開封していきましょう!
付属品はACアダプタ、クイックスタートガイド。このモデルはテレビチューナー付きなので、テレビチューナーソフトの取説、mini B-CASカードのほか、リモコンも付属しています。

ほかにキーボードとマウス、そしておなじみ「速効!HPパソコンナビ 特別版」。このPCの主なユーザーになる母親はPCまわりの詳しい知識はありませんが、そもそもPC使用歴が非常に長く、Windows10もリリース後すぐに利用していたため、このパソコンナビが必要になる場面はほとんどないでしょう。

続いて本体の紹介。いったんこちらで最低限のセットアップと必要な設定を行うとともに、テレビとして不便なく使用できるかを確認するため起動しています。
 画面は27インチFull-HD IPS液晶です。このクラスの画面サイズになると解像度はWQHD(2560x1440)、もしくはそれ以上になることが多いですが(実際に私が自作PC用に使用している27インチディスプレイもWQHD)、ここは必要最小限のスペックとなっています。とはいえ、そもそもテレビ放送の解像度が最大でもFull HDであること(4K8K放送を除く)、実際の使用では画面から離れて視聴することから、あまり気にすることでもないと思います。
 さらにディスプレイは流行の狭額縁タイプです。これにより、7インチもの画面サイズ拡大ながら縦横は数センチのサイズアップで済んでいます。ベゼルが狭いことでスタイリッシュに見え、画面への没入感も高まります。画面はマルチタッチにも対応しており、特にこのぐらいのサイズ感になるとボタンやWebリンクも大きく見えるため、タッチもしやすいです(とはいえ実家での使用用途から考えると画面をタッチして操作することはほとんどないと思いますが)。
 なお、上記の画像の通りWindows10のタブレットモードを設定することもできますが(当初テレビ視聴ソフトが予期せず小さなウィンドウ表示で出たら都合が悪いと思い、常に全画面表示してくれるタブレットモードで運用しようとしていました)、テレビ視聴ソフトの画面遷移が正常に動作しなくなることが判明したため、タブレットモードは設定せず運用することにしました。また、デスクトップの壁紙は標準でカラフルな傘の画像になっていますが、Windows UpdateなどでPCが起動した際に画面がまぶしく感じたり明るさで驚いたりするのを避けるため、現在は黒一色の壁紙を設定しています(親に引き渡すまでに、黒を基調にして画像上に簡単な使い方を薄く記載した自作の壁紙を適用しようと考えています)

画面の下にはスピーカーが内蔵されています。HPではおなじみB&O playのスピーカーで、高音質のスピーカーが正面に配置されていることもあり、このサイズのテレビに匹敵、もしくはそれ以上の高音質サウンドを楽しむことができます。スピーカーグリルはファブリック素材となっており、見た目にも高級感があります。

画面上部にはWebカメラが搭載されています。Windows Helloの顔認証にも対応しており、パスワード入力の手間が省けます。Windows Update適用後の再起動後はパスワードの入力が求められるため、テレビを視聴したくてもひと手間かかってしまいますが、それを顔認証でパスできるならより手軽に運用できると思います。このWebカメラは必要な時だけ手で引き上げるポップアップ式となっており、使わないときは押し下げておくことでプライバシーにも配慮されています。

 画像は撮影していませんでしたが、このほか左側面に電源ボタン、右側面にディスプレイ調整・画面入力切替スイッチが搭載されています(Pavilion 27は外部HDMI入力を1系統搭載しており、外部ディスプレイとしても使用できる)。

背面。左からヘッドフォン端子、SDカードスロット、USB 3.1 Gen 2(type-C)x2、USB 3.1 Gen 1×3、HDMI出力端子、HDMI入力端子、LAN端子、AC入力、mini B-CASカードスロット、アンテナ端子。すべてのコネクタが背面にあるため、これらの端子に頻繁にアクセスするユーザは不便を強いられると思います(我が家の場合は使用用途的にこれらにアクセスすることはほとんどないと思われるため、特に困ることはないと思います)。なお、アンテナ端子は地上波・衛星波を1本のケーブルで入力するため、混合器や分波器が必要になる場合があります。
 画像上部に少しだけ見えていますが、端子の上にスリットが左右1か所ずつあります。USB端子などがある側が吸気、アンテナ端子に近い側が排気となっているため、PCを設置する際はスリット周辺に熱がこもらないよう考慮する必要があります。

 それではさっそくPCの性能などを確認していきましょう!
 まずはいつものベンチマークから。以前宅鯖を更新する際に操作ミスをしてしまい、CINEBENCH R15のソフトウェアデータと過去のベンチマーク結果、CINEBENCH R20の過去のベンチマーク結果を消失してしまったため、今回からCINEBENCH R20のみで計測していきます。
CPUはCore i5 9400Tが内蔵されています。TDPが35Wの超低消費電力モデルで、クロック周波数は1.8GHz~3.4GHzとダイナミックに変化します。コアは6コア6スレッドです。以前ブログに投稿したCINEBENCH R20のスコアを見ると、Core i5 1035G4より少しスコアが高く、Ryzen 5 2600Xの3分の2のスコア、といったところでした。外部電源駆動のため、HPの一部のモデルで見られる電源供給能力不足による性能低下もありません。ストレージはシステムドライブに256GB NVMe SSD、データドライブに2TB HDD(SATA, 5400rpm)という、体感速度向上のための理想的な組み合わせで、実際に体感速度で遅く感じる場面はありません。
 最大消費電力は120Wですが、当然常にこの電力を消費しているわけではなく、ディスプレイのバックライトがLEDであること(現在使用中のテレビは冷陰極管バックライトで、発熱もすさまじい)、テレビ視聴においてはリソースをあまり使用しないことを考慮すれば、現在使用中のテレビよりは実使用での消費電力は下がると見込んでいます。
前述のとおり背面に吸排気のスリットが設けられており、ファンも設けられていますが、ディスプレイ正面からではファンの動作音は全く聞こえませんでした。背面のエアフローに気を付ける必要はありますが、少なくともファンの音でテレビ視聴中に気が散るようなことはありません。

 続いて、Pavilion 27のメイン機能であり、今回の購入理由でもある「テレビチューナー」機能ですが、正直に言うと、親に対して使い勝手の変更を強いることになりそうです。
 これまで使用してきた中で気づいたポイントを挙げると、

  • リモコンの「電源」ボタンはPCの電源が"スリープから解除される"だけ(電源OFFだとそもそもリモコンが反応しない)。テレビチューナーを起動するにはその横の「テレビ」ボタンを押す必要がある。ただしスリープ状態から「テレビ」ボタンを押せばスリープ解除とテレビチューナー起動を一度に実行してくれる
  • 電源OFFからの起動、Windows Updateによる再起動後はログオン操作(パスワードの入力)が必要で、それが完了するまではリモコンが使用できない
  • (特に)再起動直後はリモコン操作の受付やソフトの起動に時間がかかる
  • テレビ視聴アプリが非アクティブになっていることが原因でリモコン操作を受け付けないことがある(画面上のテレビ映像をタッチ・クリックしてアクティブ化することでリモコン操作が可能になるが、発生頻度が不明。再起動後の1回だけの例もあれば、スリープ解除ごとに毎回発生する例も確認済み)
  • Windows Updateやその他バックグラウンド処理でPCのスリープが勝手に解除され、画面が点灯する

 といったように、すでにかなりの数が見つかっています。あくまでPCに内蔵されているソフトウェアの一種で、純粋なテレビとは異なることを意識づけてもらったうえで使用してもらう必要があり、場合によっては使いにくいからと現在使用中のテレビに戻されてしまう可能性もありそうです。両親ともにコンピュータ系に対するリテラシーは一定程度あり、特に父親はコンピュータに詳しいため、ひとまずはこちらでできる最大限の配慮(基本的な使い方、困ったときの応急対処などをデスクトップ壁紙などわかりやすい位置に配置する、など)を講じたうえで、予定通り引き渡そうと考えていますが、これから購入をご検討中の方は上記をぜひ参考にしてください。
 ちなみにリモコンは一般的な赤外線式ではなく、過去に一部のソニー製テレビ「BRAVIA」が採用していた(もしかしたら現在も採用しているテレビがあるかもしれないがそこまでは調査していない)電波式となっており、リモコンをテレビに向けなくても反応するためその点では使いやすくなっています。

 というわけで、Pavilion 27のレビューをお送りしました。外付け・内蔵チューナーによりPCでテレビが見られるようになってから久しいですが、Pavilion 27のように後付ではなく販売時点ですでにチューナーが内蔵されているのはなかなか珍しいと思います。ネット動画が当たり前になった現在、テレビもネット動画も両方大画面・高音質で楽しみたいという場合にベストな選択肢だと感じました。あとはこれの使い勝手を親に受け入れてもらえるか……そこは自分の腕の見せ所だと思うので、頑張ります(汗)。

 最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

2020年6月27日土曜日

2020年前半を振り返って~激動と挑戦の半年~

 早いもので2020年も半分が終わろうとしています。年を重ねるごとに年月の過ぎ去り方は早く感じるようになり、C97出展や久しぶりに飛行機に乗った年末年始の帰省がつい昨日のことのように思えます。私ヘスは毎年6月末にその年前半を振り返る記事を投稿しておりますが、今回も2020年前半を振り返ってみたいと思います。

 この半年間を語るうえで、新型コロナウイルス感染症の話題に触れないわけにはいきません。日常生活が大きく変化したのはもちろん、私が趣味として取り組んでいる同人活動においては、単なるC98の中止のみならず、それをきっかけとして自分の同人活動方針が大きく変化し、また本来C98やその後のオンリーイベントにぶつけるべきだった情熱のはけ口を求めて様々なことに挑戦しました。その結果、2013年以来となる「激動」というワードを用いた「激動と挑戦の半年」を発表するに至りました(ちなみに「挑戦」というワードも2016年以来2度目の採用)。

 3月27日にC98中止が発表されるまでは昨年と同等かそれ以上に力を入れて同人活動に取り組んでおり、発表こそしていませんがいくつか合同誌の企画も考案していました。当時、すでに新型コロナウイルスの脅威が徐々に日本にも到達していたころでしたが、私のスタンスとしては「昨年と同様コミケには申し込み、イベント自体が中止にならない限り新刊を携えて参加する。オンリーイベントについても新刊制作スケジュールの許す限り興味を持ったイベントには積極的に参加する」でした。同人活動を通じて交流が大きく広がった今、私がサークル出展したイベントに毎回足を運んでくださる方もいらっしゃいます。C98当落発表直後、参加を自粛するサークルさんを数多く見かけましたが、一度参加を表明したイベントを自らの意志で辞退するのは、その原因が何であれ、いつも贔屓にしていただき、新刊を楽しみにしてくださっている方々に対して失礼であると私は考えていました。新刊を待っていてくださっている方が一人でもいる限り、私は参加表明したイベントの辞退はしませんし、仮にイベント自体が中止になってしまったとしても、新刊を通販委託の形で頒布するつもりでした。
 しかし、そんなC98もとうとう中止が発表されてしまい、東京ビックサイトでの新刊頒布は叶わぬ夢となってしまいました。でも私はそれで終わりにはしたくありませんでした。当時多くの方が同じことを考えていましたが、せめて在宅でコミケのお祭り気分だけでも再現できないか、と「エアコミケ」企画を考え、新刊として製作途中だった同人誌を完成させ通販で委託販売するだけでなく、出展(するはずだった日)当日にライブ配信を行ったり、サイン本を頒布したり、バーチャルお渡し会を企画したりなど、自分にできるすべてのことに挑戦しました。
 しかし、結論としてはこれらの私の企画は失敗に終わり、C98新刊についても完売どころかC97新刊の頒布数の半分も売れませんでした。もちろんある程度の頒布数がある以上、私の新刊に興味を持ってくださった方がいらっしゃるのは事実であり、それについては感謝を申し上げるべきではありますが、「東京ビックサイトでの頒布」から少しでも形式が外れた場合、自分はまだまだ無力であることを痛感しました。ちょうど同じ時期、Twitterに投稿したイラストへの反応もかつてほど多くなくなってきていたこともあり、絶対に考えることがないと思っていた「同人活動からの引退」について真剣に考えることが何度かありました。
 その後、7月に出展予定だったStudio五組オンリーについても中止が発表され、同人即売会合わせの原稿制作が早くとも9月までなくなってしまったのをきっかけに、それまで即売会合わせ原稿や毎週のアニメ感想イラストの制作で取り掛かることのできなかったオリジナル漫画などに落ち着いて取り組むことができました。いま思い返してみれば、昨年9月以降、外部投稿用原稿・よんふぇす2019原稿・冬コミ原稿・動画工房オンリー原稿・C98新刊原稿が立て続けに来たため、およそ半年にわたって常に何かしら即売会合わせの原稿をしていたことに(笑)。いくつかの原稿は外部とも連携しながら取り組むこととなり、まだ結果は出ていませんが、このステイホーム期間に取り組んだ成果が良い結果につながれば、それ以上に嬉しいことはありません。
 また、ほんのわずかだけでも「同人活動からの引退」を考えてしまった以上、本当に引退してしまったときの次のフィールドについて、これといった熱中できる趣味もなくただ毎日仕事に明け暮れるだけの「人間」にならないために今のうちからちゃんと考え準備をしておく必要があると感じました。幸い私は過去に作曲活動をしていたこと、また友人にDJをしている人がいることなどがあり、ひとまずはここを次のターゲットとして自分でもDJMixの練習をしたりDAWソフトを久しぶりに起動して感覚を取り戻すなど少しずつではありますが準備を進めています。もちろん、同人活動においてやり残していることがまだたくさんあるため、少なくともそれらをやり遂げるまではどんな形であれ同人活動は続けていきたいと考えています。

 と、ここまで同人活動のことでかなり語ってしまいましたが、仕事面においても新型コロナウイルス感染症の影響は少なからずありました。幸い私の身の回りで新型コロナウイルスに感染した人はいませんでしたが、リスクを少しでも避けるためリモートワークが一気に普及しました。私の勤める会社ではそれまでもリモートワークの制度はありましたが、介護や子育てで出社がままならない人でも業務を行うことができるようにするための働き方改革のオプション扱いで、1人当たり年に1日以上トライアルとしてリモートワークを試すことが推奨されていた以外は基本的に出社するのが当たり前となっていました。緊急事態宣言下の4~5月は会社の方針が大きく変わり、真に出社が必要な人員を除いて原則としてリモートワークを強く推奨されました。実際に私も入社2年目ではありましたが4~6月にかけて15日ほどリモートワークを実施しました。残りの40日ほどは出社を余儀なくされていたため、感染リスクを避けるという目的が達成されたかと言われると何とも言えないところではありますが、会社に行って仕事をするだけではない、働き方の新しい形を体験できた点では有意義なものだったと思います。緊急事態宣言が解除され、今では普通に出社することが多くなりましたが、会社全体の雰囲気としてリモートワークがより身近で手軽に利用できるものになったと感じているので、これからも自分のプライベートとの兼ね合いを見ながら必要に応じて利用してみようと思っています。

 というわけで、今年上半期を振り返ってみました。例年だとこれから下半期にかけて夏コミ・冬コミと続いていたため、「その年の本番は下半期に始まる!」みたいな感覚でしたが、今年は夏コミが5月に移動された(が結局中止になった)ため、例年に比べると穏やかな下半期となりそうです。とはいえ、今年も冬コミ・よんこま文化祭への出展を考えているほか、7~8月にはまんがタイムきらら展が新潟で開催されることとなり、こちらも参戦に向けて調整しているため、イベントが目白押しであることに変わりはありません。新型コロナウイルス感染症の先行きが見通せない今日ではありますが、体調管理に注意しつつ、自分にできることを落ち着いてこなし、一日一日を大切に2020年の残り半年を過ごしていきたいと思います。

 最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

2020年4月24日金曜日

【"再"開封レビュー】SONY Xperia Z3 Tablet Compact

今回はSONYのAndroidタブレット、Xperia Z3 Tablet Compact(以下Z3TC)を購入しましたので、開封の様子をお送りします。
 が、この製品は2014年11月発売のもので、すでに5年以上前の製品になります。なぜ今更購入したのかというと、イオシスでZ3TCの未使用品が2万円未満まで値下がりし、しかも在庫も潤沢にあるという記事を見かけたためです(リンク先の情報は掲載当時のもので、現在はすでに販売を終了している可能性もあります)。私は去年4月に手持ちのスマートフォンをiPhone XSに替えて以降、しばらくAndroid端末を1台も所有していない状況が続いていましたが、やはり1台ぐらいAndroid端末を持っておきたいと思い、せっかくの機会ですので購入することとしました。
 実は私はZ3TCの発売直後の2015年1月にも同じ製品を購入しており、当ブログでも開封レビューをお送りしていました。残念ながら当時の製品は半年ほどで売却してしまったので、今回"再"開封レビューという形で再び開封の様子をお届けし、インプレッションをお送りします。

 それでは早速開封していきましょう!今回購入したのはWi-Fiモデル・16GB・ホワイトで、5年前購入したものとは色違いです。ホワイト系の色は日焼けでだんだん黄ばんでくるので敬遠しているのですが、今回販売されていたのがホワイトのみだったのでこれを購入することにしました。

厳密にはもう一つ、5年前に購入したモデルとの違いがあり、今回購入したのは「法人向けモデル」であることです。プリインストールアプリの中に「キッティングアプリ」があり、法人使用の際端末をキッティング(法人が端末を一斉導入する際、使用環境を制限したり専用アプリをインストールしたりする設定を行う作業)することができます。実際に本機を起動したとき、初期セットアップの画面の途中でキッティングの設定画面が表示されます。この設定画面でキッティングを有効にしないようにすることも可能で、初期セットアップ終了後にキッティングアプリをアンインストールすることもできるため、機能的には個人向け端末と同等です。

 箱を開けるとやはりいきなり本体が登場しますが、いったん置いておいて先に付属品を紹介。
USB ACアダプタとmicroUSBケーブル。5年前に購入したモデルと同じものです。当時は5V 1.8Aで「大出力!」などと評価していましたが、現在ではUSB PDやメーカー独自規格などでさらに大出力での充電が可能な端末が増えています。例えば私が所有しているiPhone XSはUSB PDに対応しており最大9V 2Aで充電できるほか、以前所有していたHuawei Mate 10 Proは付属の専用USB ACアダプタとUSBケーブルの組み合わせで5V 4.5Aでの充電が可能でした。

法的情報と取説。5年前に購入した個人向けモデルはほかにも紙が入っていましたが(当時の開封レビュー参照)、やはりここは法人向けモデルだからか最小限です。

本体。8インチ、アスペクト比16:10というこのサイズ感は、片手で左右からつかむようにホールドすることができ、横持ちで動画を再生した時余白が最小限であるなど、5年たった今でも十分通用すると感じます。近年はAndroidタブレットを出すメーカーが少なくなってしまったのが残念です。
 ホワイトはベゼルも白くなっており、デザイン上の統一感はありますが、動画視聴時など場合によっては画面への没入感が弱まってしまうかもしれません。

裏面。詳しい紹介は5年前の記事をご覧いただくとして、手に持った感触はやっぱり「軽い!」。重量はわずか270g(参考までに最新のiPad miniが300g)。これまで数多くのタブレット端末を手にしてきた経験で述べさせていただくと、タブレット端末は数グラムの重量の差が実際に持った感覚に結構効きます。特に300gを切っているという点は軽さに大きく影響していると感じました。一方で、この軽さを実現するために本体はほぼプラスティックとなっており、質感の面ではiPad miniなどには劣ります。白いプラスティックとなれば、日焼けでだんだん黄ばんでくるので、この純白の見た目がいつまで続くことやら……(それ以前にヘスは短期間で端末を売り飛ばしがちなので黄ばむ前に売却している可能性もw)

右側面。上からヘッドセット端子、電源ボタン、音量ボタン。右側面だけでいろいろなつかし要素満載ですね(笑)。ヘッドセット端子は最近のスマートフォンには搭載されていないことが多く、タブレット端末でもiPad Proではヘッドセット端子が搭載されていないなど、近年のヘッドセット端子レス化を実感します。ちなみに最新の5Gスマートフォン「Xperia 1 II」は高品質なオーディオ体験のためにヘッドセット端子の搭載に転じています。
 電源ボタンはなつかしのシルバーの小さい丸型です。当時はまさに「Xperiaの象徴」でしたが、Xperia Z5から指紋センサ一体型の電源ボタンに変わりました。

左側面と下部。こちらも時代を感じる装備の数々です。当時はヘッドセット端子はキャップレス防水でしたが、microUSB端子はキャップレス防水に対応しておらず、このようにカバーを開けてケーブルを接続する必要がありました。このカバーはいちいち開けるのが面倒・何かが引っ掛かった拍子にカバーが開いてしまう・何度も開け閉めを繰り返すうちにキャップが劣化して防水の効果が失われる、といったように、5年前でも煩わしいことずくめだったことを今でも覚えています。そのわずらわしさを解消するために左側面に充電専用の接点があり、専用クレードルを使用することでカバーを開けずに充電を行うことができましたが、肝心のクレードルは(5年前の購入時も今回も)付属していません。また、microSDカードスロットも搭載されており、容量を追加することができます。AndroidタブレットのmicroSDカードスロット搭載は珍しいことではありませんが、スマートフォンも含めて見てみると近年はクラウドへのデータ保存が普及したからかmicroSDカードスロットを搭載していない機種も増えてきており、今後ますます搭載機種は少なくなっていくことでしょう。こちらもやはり防水用のカバーに覆われています。

 それでは早速起動。発売当時はAndroid4.4.4が搭載されていましたが、その後バージョンアップによりAndroid5.1を経て、現在の最新版はAndroid6.0.1です。ちなみに購入時点ですでにAndroid6.0.1にアップグレードされていました。また、セキュリティアップデートの最新版も2016年5月1日分が最新版となっており、セキュリティ的には脆弱となっています。セキュリティ対策アプリのインストール、不審なサイトへアクセスしない、不審なアプリをダウンロードしないなど注意しなければならないポイントが多く、発売から5年たった現在においてはある意味「玄人向け」といえるかもしれません。
 基本的な使用感については5年前に購入したモデルとほぼ同等のため、当時のレビュー記事をご覧いただくとして、Android6.0.1にアップグレードしたZ3TCの第一印象は「動作が重い!」。5年前の購入当時はAndroid4.4.4で、それほど動作が重いと感じることはなかったと記憶しているのですが、設定アプリをアイコンをタップして画面が切り替わってから各項目が表示されるまで3秒ほど待たされる、各アプリが全体的にもたついていて、それが原因の誤タッチも頻繁に発生する、別のアプリを使用してから直前のアプリに戻ると動作しない、など、あやふやな記憶に照らし合わせても明らかにわかるほど動作が重たいです。Android4.xスペックのHWに無理やりAndroid6.xを充てたからなのか、法人向けモデルだからなのか、それとも自分の「タブレット端末の快適さ」の基準が変わったのかはわかりませんが、少なくとも今の自分に言わせれば「使いにくい」です。今回は興味本位で遊び用として購入したもので、メインで使用するタブレット端末は引き続きiPad Proなので別にいいのですが、メイン端末として使うことを目的に購入していたら即手放していたかもしれませんね……
 バッテリーについても、「こんなに減り早かったっけ?」と感じています。スリープ状態でもみるみるうちに残量が減り、2日も持ちません。現時点では自宅で使用するだけなので、未使用時は充電ケーブルにつなぎっぱなしにしておき、使う時だけ外す、みたいな運用でなんとかやっていけそうです(汗)。

 というわけで、Z3TCの"再"開封レビューをお送りしました。久々のAndroidタブレットということもありますが、5年前のモデルを購入したことで、当時から変化したポイントなどをいろいろ発見することができ、動作のもたつきはともかくとしてこれはこれで楽しいです。今後もセールの情報などをチェックして、興味を惹かれるなつかし端末があれば購入してみたいですね。

 最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

2020年3月14日土曜日

【開封レビュー】HP Spectre x360(2019年12月モデル)

今回はHPのコンバーチブル2in1「Spectre x360」の2019年12月モデルを購入しましたので、開封の様子とファーストインプレッションをお送りします。
 ヘスは去年12月に2in1としてSurface Pro 7を購入したばかりですが、使っていく中でSurfaceのタイプの2in1は自分には合わないと判断し、2か月半という短期間ではありますが手放すことにしました(実はほかにも売却に至った理由がありますが、それはまた別の機会に話すことにします……)。やはり自分にはSpectre x360のようなコンバーチブル2in1が合っていたようです。
 なお、ヘスは過去にもSpectre x360(2017年11月モデル)およびENVY 13 x360(2019年モデル)と、コンバーチブル2in1を2機種使用していた時期があり、これらとも比較しながらお送りしていきます。

 それでは早速開封していきましょう!今回購入したのは量販店モデルで、HP Directでいうところのベーシックプラスモデル(i5, 8GB RAM, 512GB SSD+32GB Optane Memory)です。ヨドバシカメラで購入したのですが、いろいろな割引を駆使した結果、HP Directのベーシックモデルよりも安く購入できてしまいました(笑)。
冒頭の外箱を開封すると、Spectreシリーズ専用の化粧箱のほか、専用キャリングポーチ、そして「速効!HPパソコンナビ特別版」が入っています。ENVY 13 x360ではこのあたりの梱包が簡素なものになっていましたので、やはりここは最上位モデルだなぁ、と感じます。

化粧箱を開封するといきなりPC本体が顔を見せますが、それは後で紹介するとして、先に付属品を紹介。まずはセットアップ手順などのドキュメント一式。

ACアダプタ、ACケーブル、ウォールマウントプラグ、そしてSpectreアクティブペン。付属品の時点ですでに豪華装備なのですが(笑)、一つずつ紹介すると、PCはUSB PDでの給電なのでコネクタはUSB type-Cとなっています。そしてケーブルはスリーブ巻きとなっており、耐久性が高いだけでなく、見た目にも高級感があります。

そして、Spectre x360にはアクティブペンが付属しており、購入してすぐペン入力を試すことができます。傾き検知はありませんが、Surfaceシリーズをはじめアクティブペンは別売りとなる場合が多い(しかも結構高い)中で、最初からPC本体の特長を活用するための周辺機器が付属しているのは「さすが最上位モデルだけあって、わかってるなぁ」と感心してしまいました。

 それでは本体の紹介と行きましょう!
今回購入したのはポセイドンブルーです。ほかにアッシュブラックがあります。ブルー、といいつつ側面やヒンジ部分、天板のHPロゴにゴールドがあしらわれており、高級感があります。購入前にWebで商品画像を見たとき、ゴールドのアクセントは外に持ち出したときにちょっと目立ちすぎるのでは、と思っていましたが、店頭で実機を見てみると、少し渋みのあるゴールドといった感じで、思ったより主張しないカラーリングに感じました。

Surface Pro 7の売却直前に撮影したツーショット。フットプリントとしては縦幅がSurfaceより小さく、横幅が少し大きいぐらいです。Spectre x360はベゼルを極限まで削ることにより、13インチディスプレイを備えながら従来の11インチノートPCに匹敵するフットプリントを実現しています。
 重量は1.24kgで、以前所有していた2017年11月モデル(1.29kg)やENVY 13 x360(1.28kg)より少しだけ軽くなっていますが、近年は1kgを切るモデルも多いため、飛びぬけて軽いわけではありません。特にタブレットモードで使用する際は1.24kgがそのままかかってくるため、Surface Pro 7に比べるとタブレットとしての機動性は劣ってしまいます。Surface Pro 7のレビューでも述べましたが、このあたりはそれぞれの機種ごとに一長一短ありますので、主に使用するスタイル(ノートPCとして使用することが多いか、タブレットとして手にもって使用することが多いか、など)を検討して自分に合った機種を購入するのがよいでしょう。

裏面。吸気口とゴム足、スピーカがあります。

左側面。電源ボタン、ヘッドセット端子、USB type-A端子があります。ヒンジ側の角が切り落とされており、そこに電源ボタンが配置されています。USB type-Aも装備されていますが本体デザイン上端子をそのまま搭載することはできず、機器を接続する際は端子の下側を押し下げることになります。とはいえ、このクラスの薄型ノートPCでUSB type-A端子を搭載しているのはいざというときに変換アダプタなどを必要とせず助かります。
 なお、2019年12月モデルにはLTEモデルもあり、その場合はUSB type-A端子の隣にSIMカードを挿入するトレイがあります。

右側面。USB type-C端子(Thunderbolt)×2、Webカメラスイッチ、microSDカードスロットがあります。こちらもヒンジ側の切り落とされた部分にUSB type-C端子が一つあり、例えばACアダプタを接続した際に右側面のクリアランスが最小限で済むメリットがあります。

ディスプレイ側も同様に切り落とされているため、ディスプレイを回転させても接続機器に干渉しない、絶妙な配置です。
 WebカメラスイッチはWebカメラの回路を物理的に切断することができるもので、プライバシーを気にするユーザにとってはカメラをシールなどで目隠しする必要がありません。

ディスプレイ部。上下左右のベゼルを極限まで削っており、画面への没入感がさらに高くなっています。しかも、狭額縁ディスプレイでは画面下部にWebカメラが配置されることが多いところ、Spectre x360は小型のカメラユニットを採用し、従来通りディスプレイ上部にカメラを配置しています。IRカメラも搭載されており、Windows Helloの顔認証も利用できます。
 ディスプレイはFull HD IPS液晶画面です。HP Directのパフォーマンスプラスモデルでは4K OLEDディスプレイとなっており、高精細・高コントラストです。Surface Pro 7は照度センサが搭載されており周辺の明るさに応じて画面の明るさが変化しましたが、Spectre x360は従来モデルと同様照度センサはなくディスプレイの明るさは手動で切り替えることになります。

キーボード面。HPとしては標準的な配列で、やはりEnterキーの右横に1列キーが並んでいます。私はHP以外のPCも含めこの配列は今回のSpectre x360で4台目になるのでさすがに慣れましたが、好みが分かれる部分になるので、初めて購入する場合は事前にタッチアンドトライを十分に行うことをおすすめします。キーボードにはバックライトが搭載されていますが、前述のとおり照度センサがないためオンオフは手動です。ただしバックライトオンでも一定時間無操作だと自動的に消灯しバッテリに配慮しています。
 ベゼルを大きく削った影響で、2017年11月モデルやENVY 13 x360でキーボード上部に搭載されていたスピーカが2019年12月モデルでは廃止されています。細かい変更に思えるかもしれませんが、実際に使ってみると底面のスピーカだけで音を発するため、机に置いているときと膝に置いているとき、タブレットモードで使用しているときとで音の反射度合いが変わり、音質が結構変化します。
 タッチパッドはベゼルが削られた割には大きさの影響は受けておらず、ENVY 13 x360と同程度のサイズに感じます。その右には指紋センサも搭載されており、Windows Helloの指紋認証を利用することができます。例えば直射日光下など顔認証がうまくいかないときは指紋認証を利用するなど、状況に応じて認証方法を使い分けることができ、大変便利です(といってもIRカメラの性能も2017年11月モデルから向上しており、多少周囲が明るいぐらいであれば問題なく認証するため、私自身両方登録はしているものの結局顔認証しか使用していませんw)。

 それではハードウェア性能について詳しく見ていきます。前回Surface Pro 7のレビューからCINEBENCHはR15とR20を併用することとしましたが、Spectre x360もクリスタやイラレなどの使用を前提に購入したためR15とR20の両方のベンチマークを計測します。


まずはR15のCPU・OpenGLの計測結果。

こちらはR20の計測結果。いずれも明るい橙色がSpectre x360、暗い橙色がSurface Pro 7のスコアです。
 CPUはいずれもCore i5 1035G4であり、本来であればスコアはほぼ横並びになるところですが、意外にもすべてのベンチマークでSurface Pro 7を下回る結果となりました。しかもSurface Pro 7はファンレスなのに対し、Spectre x360はファンありであるにもかかわらず、です。それどころか、ENVY 13 x360のRyzen 7モデルにすらベンチマークで劣っている結果となってしまいました。クロックを確認すると、やはり……2017年11月モデルでも見られた、電力供給が不足することによる性能低下が発生していました。いずれのモデルも発売当時のHPのノートPCの中で最大のバッテリー持続時間を誇っていることから、長いバッテリー持続時間を実現するためにあえて電源周りを細く作っているのではないかと考察しました。自作erとして、そのような電源管理の仕方はなんとも納得がいきませんが……
 一方、普段使いにおけるレスポンスは、逆にSpectre x360のほうが良く感じました。クリスタでタッチ操作で拡大縮小を行うと、Surface Pro 7はTBがあまり効かずもたもたした操作感なのに対し、Spectre x360はTBが積極的に動作しておりiPad版とも遜色のないスムーズな操作でした。Spectre x360は動画エンコードなどに使う予定はないため、ピーク性能よりは普段使いのレスポンスが重視されるところですが、その点ではSurface Pro 7に勝っているのかな、と感じました。

 ディスプレイはマルチタッチに対応しているほか、ペン入力にも対応しています。前述のとおりペンも付属しているため、別途購入しなくてもすぐペン入力を試すことができます。

 TDPは15Wで最近のモバイル向けCPUとしては標準的な数値となっています。Surface Pro 7は同じCPUを搭載していながらファンレスであったのに対し、Spectre x360はファンありです。普段使いにおいては負荷がかかることはほとんどなく、動画視聴程度ではファンが回ることはほとんどありませんが、ベンチマークなどで高負荷がかかるとファンが回り始めます。なお、エアフローとしては底面から吸い込みヒンジ側に排気する、2017年11月モデルと同様のものとなっていますが、エアフローが大幅に改善されており、ファンが回っているときに排気口に手を近づけると強力に排気されているのを感じます。

 カタログスペック上のバッテリー持続時間は最大22時間とされていますが、おおむねスペック通りだと感じました。ENVY 13 x360ではスリープ状態のまま充電を開始するとその後の挙動が不安定になることが時々ありましたが、Spectre x360では今のところそのような症状はありません。ただし、モダンスタンバイを採用しているためか、スリープ状態で電源を接続するとカバーを閉じた状態であってもスリープが解除されます。電源ケーブルを外すと、カバーを閉じた状態では再びスリープ状態に移行しますが、電源ランプが充電中点灯していたり、バックグラウンドタスクの負荷によってはカバーを閉じているのにCPUファンが高速で回転したりして、違和感があります。MacBookシリーズも充電中はカバーを閉じても電源がオンのままなので、それと同様の状態だと思うことにします(笑)。

 というわけで、Spectre x360(2019年12月モデル)のレビューをお送りしました。2017年11月モデルを購入した際は、それまで自作PCでやってきたことをノートPCに完全に移行し、自作PCからは卒業することを見込んでいましたが、今回購入した2019年12月モデルはSurface Pro 7の置き換えのみ行い、自作PCは自作PCとして引き続き使用することとします。イラスト制作などで必要とするリソースが当時よりも大幅に増加しており、ノートPCではその要求を満たすことができない(もしくは満たすことができたとしても非常に高額になる)ためです。自作PCで使用しているのと同じソフトウェアをインストールしているため、屋外で作業をする際や実家への帰省時に活用していきたいです。

 最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

2020年1月13日月曜日

【開封レビュー】Microsoft Surface Pro 7

 今回はMicrosoftのWindowsタブレット「Surface Pro 7」を購入しましたので、ファーストインプレッションをお送りします。
 ちなみに私は5年ほど前にSurface 2(Proではない)を購入し、一時使用していた時期がありましたが、OSがWindows RTで初めてのWindowsタブレットだったことなどもあり、うまく使いこなすことができず、わずか2カ月ほどで手放して(売却)しまったことがありました。以降、なんとなくSurfaceシリーズとは距離を置いていたのですが、同様に使いこなすことができず売却し、しばらく距離を置いていたIntel NUCについて、2018年に当時の最新モデルを導入した結果、現在に至るまで安定して運用できていることから、今の自分の知識を動員すればSurfaceを使いこなせると思い、再び興味を持った次第です。実際に購入を決意した要素については後ほどレビューとともにご紹介します。

 それでは早速開封していきましょう!
今回購入したのはCore i5、8GB RAM、256GB SSDのモデルです。偶然にもこの時、Surface本体を購入するとタイプカバー(ブラック)が無料でついてくる(ほかのカラーも+3,000円で購入可能)キャンペーンを実施中でした。通常18,000円程するタイプカバーを無料でゲットできるというのですから、このチャンスを逃すわけにはいきません。また、ポイントを使って液晶保護フィルムも購入しました。スタイラスペンについては、以前使用していたENVY 13 x360で使用していたスタイラスペン(USB充電式)がそのまま使用できるのと、Surfaceペンは乾電池式で電池交換が煩わしいため、今回は購入しませんでした。

付属品紹介。クイックスタートガイド的なものとPCリサイクルのステッカー、そしてMicrosoft Office Home & Business 2019のプロダクトキーが付属しています。が、私はOffice 365のサブスクリプションをすでに持っているため、そちらをインストールしました。すでにOffice 365のライセンスを所有している人向けに、Office 2019のライセンスを付属せずに価格を割り引くラインナップがあってもいいと思うのですが……

ACアダプタ。Surface Connect接続タイプです。USBポートもついているため、USB機器の充電もできますが、出力は5V 1Aしかないため、スマートフォンの充電用というよりは、USB充電できるアクセサリ(Bluetoothヘッドフォンなど)の充電用といったところでしょうか。

続いて本体の紹介。12.3インチディスプレイで、解像度は2736x1824もあります。スケーリングは標準で200%に設定されていますが、主にタッチ操作で使用する場合はスケーリングを落とす必要性はなさそうです(むしろスケーリング150%以下だと文字が小さくなってタッチしにくくなる……)。逆にキーボードカバーをつけて操作することが多い場合は、画面領域を広く活用するためにスケーリングを落としてもいいかもしれません。
 私が以前使用していたSurface 2やその上位のSurface Pro 2まではディスプレイ下部に、Surface Pro 3ではディスプレイ右に、それぞれタッチ式のWindowsボタンが設置されていましたが、Surface Pro 4以降Windowsボタンは搭載されていません。まぁ画面上のWindowsボタンを直接押せばいい話ですし、実際にSurface 2を使用していた際もWindowsボタンはほとんど使用していませんでした……
 画面上部にはWebカメラと、Windows Helloの顔認証用のセンサが搭載されています。また、正確な位置は不明ですが照度センサも搭載されており、周囲の明るさに応じて画面の明るさやキーボードバックライトのオンオフが自動で変化します。

本体上部。ディスプレイに向かって左上部分に電源ボタンと音量ボタンがあります。また、本体裏面にもカメラが付いています。後述しますが今回購入したi5モデルはファンレスで、本体上部には通気口が開いています。

本体右側面。ディスプレイに向かって右上からUSB type-Cコネクタ、USB type-Aコネクタ、Surface Connectが並びます。また、キックスタンドを広げた裏面にmicroSDカードスロットがあります。
 Surface Pro 7から従来のmini DisplayPortに代わりUSB type-Cコネクタが搭載されました。これが今回Surface Pro 7を購入した一番大きな決め手です。Surface Pro 6まではUSB type-Aポートは搭載されていたものの、充電は引き続きSurface Connectを用いなければならず、外出先で充電が必要な際は専用ACアダプタを持ち出すか、外出用にもう1個購入しなければならず、取り回しがしづらい印象を抱いていました。Surface Pro 7からは、非公式ながらUSB PDによる給電にも対応し、外出先で充電が必要になった場合でも手持ちのUSB ACアダプタやモバイルバッテリーを流用することができ、非常に取り回しがしやすくなりました。幸いにも私は以前からスマートフォンやiPad Pro 11の充電のためにUSB type-Cの周辺機器を充実させてきたため、追加出費なしで外出先でのバッテリー対策ができてしまいました。もちろん、USB type-Cドッキングステーションを用いれば、USB PDで充電しながらUSB・ディスプレイ出力・LANなどを拡張することもでき、ライフスタイルに合わせた様々な使い方ができます。

本体左側面。ヘッドセット端子のみがあります。また、Surfaceペンをここにくっつけて持ち運ぶことができます。

本体下部。ここにキーボードカバーの接点をくっつけます。

Surfaceシリーズの特長ともいえるキックスタンドは自由な角度で固定することができ、使いやすい角度で使用することができます。ちなみに昔使用していたSurface 2はキックスタンドが2段階でしか固定できないものでした。
 こちらの画像は自立するギリギリの角度までキックスタンドを閉じた図。さすがにここまで閉じると不安定ですぐ倒れるため、現実的にはもう少し開いて使うことになります。

こちらは最大角度まで開いた図。ほどよく傾斜が付くため、ペンを使って何かを描画する際に使いやすい角度となっています。なお、これより大きな傾斜で固定しても軽く手をつく程度ではキックスタンドが開いてしまうことはないため、イラストを描く際でも自由な角度で使用できるといえます。とはいえ、体重を強くかけるとキックスタンドが壊れてしまうため、キックスタンドを使用してイラストを描く際は注意が必要です。

キーボードカバーをつけるとこんな感じ。Surface Pro 3以降、キーボードカバーは角度が2段階に調整できるようになり、タイピングがしやすくなっています。
 また、これはキックスタンドで自立するタイプの2in1の宿命ともいえるのですが、キーボードカバーを使用した際のフットプリントが非常に大きくなります。飛行機・新幹線のテーブルや膝の上では本体が安定せず使いづらく感じます。キーボード部分の重量で本体の重量を支えるデタッチャブル2in1は本体が重く、キーボード非分離型2in1はノートPCのような使い方ができるものの、タブレットとして使用する際は重たい、といったように、2in1はそれぞれの形態ごとに何かしらのデメリットを持っているのが現状です。今のところは使い方に応じて自分に合う形態の2in1を選択するほかなさそうです。

キーボードは標準的なJIS配列で、配列の大きな崩れはありません。バックライトも搭載されており、暗いところでは自動的にバックライトが点灯します。キーボード配列面で唯一指摘する点があるとすれば、矢印キーの左右キーが上下キーと同じ縦幅になっておらず、逆T字型の配列になっていないため、手探りで矢印キーを触るのが難しい点でしょうか。
キーボードカバーは剛性があり、強めにタイピングしても大きくたわむことはありません。しかしどうしても打鍵音が「ペコッペコッ」といった安っぽい音になってしまいます。
 タッチパッドはガラスでできているため指滑りが良好です。Windows標準ドライバで動作し、設定アプリから複数指タッチの挙動を変更することができます。やはりこちらもタッチパッドを押し込んだ際のクリック音が安っぽく感じます。

 カラーはブラックを選択しました。Surface Pro 6から採用された新しいカラーですが、これもまた購入する決め手になりました。以前使用していたENVY x360はやや赤みがかったブラックでしたが、Surface Proのブラックは真に真っ黒なカラーリングで、個人的によりこちらのほうが好みです。ただし、塗装が剥げるとマグネシウム合金の地色が強く目立つため、傷をつけないように大事に扱う必要がありそうです。
 本体のフットプリントは292x201mmで、Surface Pro 4から全く変わっていません。したがって、Surface Pro 4以降の本体とキーボードカバーは相互に互換性があります。Surface Pro 3のキーボードカバーの接点も規格自体は共通であるため、ぴったりフィットしない点を除けば使用自体は可能です(それ以前にキーボードカバーが古くなって買い替えたくなりますが……)。Surface Proユーザにとっては、キーボードが汚れてきたから最新のキーボードカバーに買い替えたり、本体の性能が気になってきたので、キーボードカバーはそのままに本体だけ買い替える、といったような自由な買い替えサイクルを実現することができます。
 重量はタブレット本体のみで775g、キーボードカバーと組み合わせても1.1kgほどで、2in1としては気軽に持ち出せる重量だと思います。荷物をより軽くしたければ本体のみを持ち出せばよく、状況に応じて自由に持ち出し方を選択できる点が魅力です。

 それでは電源を入れていきましょう!
ブート画面はMicrosoftロゴのモノクロバージョンです。Surface 2やSurface Pro 3は「Surface」と表示されるものでした。この後初期セットアップとソフトウェアのインストールを済ませました。

 それでは、恒例のベンチマーク計測とまいりましょう。今回から計測に使用するソフトは、以前から使用していたCINEBENCH R15に加え、CINEBENCH R20も使用していきます。R15よりも強い負荷をかけて計測するため、私の主な使用用途であるクリエイター系作業における性能を比較できることから導入しました。このため、そもそもクリエイター作業を想定していないPCについてはR20での計測は行わず(リソースが足りない場合はそもそもベンチマークが走らないらしい)、従来通りR15のみで計測します。なお、R20にはGPU(OpenGL)のベンチマーク機能が搭載されていないことから、GPUの性能計測のため、R20を走らせるPCであってもR15でのベンチマーク計測も行います。今回のSurface Pro 7についてもクリエイター作業を見込んで購入したため、R15とR20の両方のベンチマークを計測し、スコアを紹介します。


まず、CINEBENCH R15のCPU・GPUスコア。

続いて、CINEBENCH R20のスコア。

 CPUはIntelの第10世代Coreプロセッサが搭載されています。Ice LakeのコードネームのこのファミリーはGPU性能が大幅に強化されたのが特徴であり、Surface Pro 7のi5モデルに搭載されているCore i5 1035G4にはIris Plus Graphicsが搭載されています。これはベンチマークにも反映されており、以前使用していたENVY 13 x360に搭載されていたRyzen 7 3700Uの内蔵GPU「Radeon RX Vega 10」を上回るものとなっています(上記GPUスコアの一番下に表示されている結果がRadeon RX Vega 10のもの)。CPUスコアについても強化されており、こちらもやはりRyzen 7 3700Uを上回るものとなっています。第4世代デスクトップ向けCoreプロセッサであるCore i7 4770にも迫るスコアを叩き出しており、それを持ち運びが容易な2in1で実現しているというのですから、i5モデルであっても高い性能を有しているといえます。
 また、より強い負荷をかけて計測するCINEBENCH R20のスコアにおいてもほかの高性能CPUに引けを取らないスコアとなっており、第6世代CoreプロセッサであるCore i7 6700HQにも迫るスコアとなっています(i7 6700HQは当時のゲーミングノートPCに多く搭載されていたモデル)。
 なお、上記ベンチマークを含め、手元で計測したノートPCはすべて純正の外部電源を接続した状態で計測しています。Surface Pro 7についてもACアダプタを接続した状態で計測しました。しかしながら、バッテリーのみで動作する場合は電力供給の関係で本来の性能が発揮されない場合があります(Surface Pro 7についても手元の環境でバッテリー動作で計測したところ、外部電源動作のENVY 13 x360に劣るスコアとなりました)。また、Windows10の電源モードによっても性能が変化し、Surface Pro 7のデフォルトの電源モードである「推奨」ではバッテリー消費と性能のバランスをとるため、さらに性能が抑えられてしまいます。
 とはいえ、そもそものポテンシャルが高いことに変わりはなく、高負荷な作業を除いてはバッテリー動作・電源モード「推奨」でも十分な性能を発揮しているといえます。電源モードを「最も高いパフォーマンス」に変更すればクロック周波数が最大に固定され、クリエイター作業など高負荷の作業でも本来の高い性能を発揮できるようになります(その分バッテリー消費は激しくなりますが)。

 ディスプレイは言わずと知れたマルチタッチ・ペン入力対応で、純正のSurfaceペンを使用した場合、傾き検知にも対応しています。また、マグネットによりSurface Pro 7本体左側面(ヘッドセット端子の下)にくっつけることができます。しかし私は単6電池動作であることを理由にいまだに購入に踏み切れずにいます。iPad Pro(2018年モデル)のような無線充電でなくていいので、せめて充電式にしてほしいものです。
 少し話がそれてしまいましたが、RAMは8GB搭載しているため、イラスト・漫画制作にも十分使えるものとなっています。

 TDPは15Wとされており、i3・i5モデルはファンレスとなっています。冷却ファンの音がしないため、カフェなどの公共の場でも気兼ねなく使用できます。一方、熱の逃げがファンありモデルに比べどうしても遅くなってしまうため、長時間の高負荷作業には向いていません。Webブラウジングや動画視聴程度では背面はほとんど熱を持ちませんが、ベンチマークのような高負荷の処理がある程度続くと本体裏面(アウトカメラの下あたり)が熱を持ちます。

 バッテリー持続時間はカタログスペック上では最大10.5時間となっていますが、これまで使用してきた感覚ではおおむねカタログスペック通りの持続時間に感じます。以前使用していたENVY x360はなぜかスリープ中のバッテリー消費が激しく、カタログスペック上では14時間30分とされていたものの、これにスリープ中の時間もカウントされるという有様でした。しかも電源に接続したままスリープ状態にすると、スリープ明けにフリーズすることが頻繁にあり、「不使用時は本体をシャットダウンか休止状態にして電源に接続する」といった工夫をしないと使えない、お世辞にもスマートとは程遠い使用感でした。Surface Pro 7ではもちろんそのような不安定さは(今のところ)なく、スリープ中のバッテリー消費は最小限です。しかもキーボードカバー不使用時にストアアプリ(メールやMicrosoft Todoなど)からの通知があると数秒間だけスリープが解除され、この時ディスプレイを見ればWindows Helloの顔認証によりロックが解除されそのまま通知の詳細を確認できるという、iPadやAndroidタブレットのような使用感になっています。もちろん、この時ディスプレイを見なければ再びスリープに移行するため、通知によるバッテリー消費も最小限で済みます。
 近年のノートPCなどの中にはバッテリー持続時間が20時間を超えるようなものも登場しており、それに比べればSurface Pro 7のバッテリー容量は控えめです。しかし、USB type-Cによる充電に対応したことにより、USB ACアダプタやモバイルバッテリーによってバッテリー容量の少なさをカバーできるようになったため、Surface Pro 6以前のモデルに比べればバッテリー面の使い勝手は大きく向上しているといえます。

 というわけで、Surface Pro 7のレビューをお送りしました。
 最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

2019年12月27日金曜日

【特集】2019年を振り返って〜新たなスタートとステップアップの一年〜

 今年も残すところ5日ほどとなりました。「光陰矢の如し」という言葉もあるように、時はあっという間に過ぎ去るもの。ある一日、ある一瞬にだけ着目すると時間が過ぎ去るのが長く感じても、後になって思い返してみれば、それは文字通り「一瞬」の出来事。「長いようで短かった一年」という言葉がメディアや日常会話で当たり前のように用いられていることからも、「一年はあっという間に過ぎ去るもの」という共通認識が我々の中にあるのだと思います。そして今、まさに「今年は長いようであっという間だった」と言葉に出そうとしている私がいます。
 さて、私は2013年から毎年この時期に「1年を振り返って」というテーマで、その年一年を「○○と××の一年」という言葉で表現し、その年に自分に起こった出来事を様々な面から振り返る記事を投稿しています。今年はなんといっても「学生」から「社会人」へと大きくステージが変わった一年で、振り返りもそれが中心になると思います。一方で同人活動については、当初の想定とは大きく異なり、学生だった去年までをも超えるほどの濃密な一年となりました。相変わらずの長文ではありますが、この時期をご覧になりながら皆様もこの一年に思いを馳せていただければと思います。

年全体の所感

私のこの一年を一言で振り返ると「新たなスタートとステップアップの一年」でした。2017年・2018年は半年の振り返りと一年の振り返りで「○○と××」のワードが変わりましたが、今回3年ぶりに半年振り返り時点の言葉がそのまま一年振り返りの言葉となりました。もちろん、下半期が2017・2018年ほど充実していなかったという意味ではなく、もはや一年を通じて濃厚で印象深い期間が続いたため、半年振り返り時点で決めた言葉がそのまま今年一年を言い表していると判断して決めたものです。5月に新元号「令和」の新しい時代が始まりましたが、仕事・趣味の両面でその新しい時代のスタートを気持ちよく切ることができた一年であったと感じています。

創作活動

昨年は「2019年は社会人になって、学生時代ほど時間的な余裕がなくなるから、それに見合った創作活動を」との思いで、創作活動の方針を全体的に見直し、「楽しむ」ことを最優先とした活動の仕方を考えました。そして今年、新たに考えた活動方針の成否が試されましたが、結論から言うと、いい意味で当初の方針通りになりませんでした。
 活動方針の想定としては、これまでのように毎日ファンアートなどを投稿することはできなくなり、同人誌即売会の前数週間は同人誌制作に専念するためファンアート・らくがきが全く描けなくなるというものでした。しかし、実際には(社会人1年目で業務のほとんどが研修であり、定時で帰れていることもあって)入社後もほぼ毎日ファンアートを描くことができていますし、即売会前の期間中であっても余力があるときは同人誌原稿+らくがきを描くことも多くありました。その結果、今年描いたイラストの枚数が、「たくさん描いた」としていた去年の293枚をも超える411枚(12月15日現在。ポスターや差分なども含む)となりました。単純計算で1日1枚以上描いていた計算になりますが、実際には描いていない日もあったので、描けるときにはかなりのペースで描いていたことになります。
 さらに今年は毎週定期的に描くイラストにも挑戦しました。例えば、4月からTOKYO MXで「アイカツ!」の再放送が始まったのをきっかけに、毎週アイカツの感想イラストを描く習慣を始めました。また、6月に投稿したオリジナル漫画が好評であったことから、7月より毎週1ページずつまんがを投稿することも始めました。オリジナル漫画の定期投稿は2016年(毎月)・2017年(隔月)に投稿していた「女パソ」以来2年ぶりとなり、1ページまんがではあるものの頻度も毎週となりました。いずれも同人誌原稿の追い込みや帰省などでこれまでに2回休載することはあったものの、ほぼ毎週投稿を続けることができており、新しい私の習慣の一つとなりました。
 同人誌即売会については、例年通り夏コミ・冬コミへの出展を行ったほか、初めてオンリーイベント(よんこま文化祭2019)にも出展しました。私自身以前から気になっていたイベントで、実は昨年もこのイベントに出展する友人の新刊にゲストで寄稿していたのですが、当時は金銭的・時間的に余裕がなく、自サークルとしての出展はできませんでした。即売会自体も楽しいものでしたが、そのあと開催されたアフターイベントも非常に盛り上がり、楽しい一日を過ごすことができました。
 昨年の冬コミでは合計4サークルへのゲスト参加+自サークルの新刊というハードスケジュールをこなしましたが、さすがに今年の冬コミは社会人となったこともありそこまでのことはできないだろうと思っていました。しかしふたを開けてみれば、3サークルへのゲスト参加+自サークルの新刊+合同誌主宰という、去年と同じかそれ以上にハードなスケジュールとなりました。さすがに去年のようにのんびりと作業をすることはできず、事前にタスクをすべて書き出してスケジュール表を作成し、こまめに進捗を確認しながら作業する毎日でした。
 そのほかのトピックとしては、初めてまんがの新人賞に応募したことです。新人賞とは言いつつ、随時募集を行っており、毎月それまでに応募された作品に対して編集者がコメントをつけるというもので、「気軽に投稿できそうだし、自分の現状把握として応募してみよう」と決意しました。前述したオリジナル漫画を少しアレンジして投稿しましたが、厳しいコメントを頂戴しました(が、後から聞いた話ではこのコメントの制度にはちょっとゴニョゴニョがあるとのことでした……ここでは言えませんが)。私自身、プロの漫画家を志望しているわけではありませんが、モチベーションの維持と、私の創作活動の原点である「この感動を共有したい。この感動を自分なりの形でほかの人に表現したい」という思いを確かめるために、今後も新人賞やそのほかのチャレンジできることにいろいろ挑戦してみたいと思います。もちろん、何らかのご縁があって素敵な結果に結びつけばそれ以上に嬉しいことはありません。

社会人生活

今年は大学院を卒業し、昨年内定をいただいていた企業に入社するという大きなイベントもありました。新生活に向けた準備は1月から早速本格化しました。
 1月末には現在住んでいる新居の部屋選びを行いました。大学入学前の一人暮らしの部屋選びは親に連れられ、手続きのほとんどを親任せで行いました。また、進路が決定するのがかなり遅かったこともあり、部屋の選択肢がほとんどない中での部屋探しだったことや、初めての一人暮らしだったこともありどのような基準で部屋探しをすればいいかもわからなかったため、完全に納得できる部屋探しをできたとは言えませんでした。今回の部屋探しでは、家賃や立地はもちろん、大学時代に住んでいた部屋で感じた不満点を把握し、それらをできるだけ少なくできるよう入念に部屋選びを行いました。また、実家と東京は遠く親にとっては負担であるため、私一人だけで部屋選び・入居手続きを進めました。そして予定通り3月に無事入居。電気・ガス・水道の契約をし忘れていたことなどもあり、最初の1週間ほどは物置として使うような状況でしたが、徐々に環境整備を進め、新年度が始まる4月までに今の部屋の環境を構築することができました。最終的に細かい物品を買いそろえるなどが続き、4月いっぱいかけて自分の部屋が完成。大学時代に一人暮らしを経験していたこともあり、最低限の期間で準備を行うことができました。
「社会人になったんだなぁ」と感じたことの一つが安定した収入を得られるようになったことでした。もちろん大学時代もアルバイトや大学のティーチング・アシスタントなどで収入自体はありましたが、いずれも不定期・月ごとに参加日数が変わるなどで、毎月のように収入が大きく変動し、とても安定しているとは言えませんでした。大学時代からクレジットカードを所有していましたが、できるだけ使わないように、引き落とし日までになんとか貯金をして、といった感じで、今思い返すと大変な日々でした。もちろん現在も家賃や光熱費など生活にかかる費用のすべてを自分で負担しないといけないため決して贅沢ができるような状況ではありませんが、学生時代に比べれば買いたいものをより気軽に購入できたり、飲み会にもより参加しやすくなったりと、少しは余裕のある生活ができるようになったのかな、と感じています。
 同じく社会人になったんだなぁと感じたこととして、平日の余暇時間が大幅に減少したことが挙げられます。平日の帰宅後は創作活動もあるため、例えばアニメについては腰を据えてゆったり視聴することがなくなり、夕食の準備をしながら視聴するようになりました。また、平日に会社の飲み会が入ったりすると(酔っぱらっていることもあって)帰宅後は何も作業できなくなります。実はこれが私自身一番危惧していることで、現在でこそ研修中の身であるため本格的に業務には入っておらず、毎日定時で帰ることができていますが、今後研修が終了し本格的に業務に入るようになればこれまでどおりにはいかないことも増えてくるかもしれません。実際にそのような状況にならないとわからないことも多いのですが、少なくとも創作活動に関してはこれまで通り継続して活動できるよう、以前決定した活動方針を踏まえつつ心構えだけでもしておきたいです。

その他

今年はモータースポーツ関連の趣味が充実した一年でもありました。大学時代はそもそも金銭的に余裕がなかったことなどがありモータースポーツ好きでありながら一度もサーキットでレース観戦をしたことがありませんでした(正確には中学時代に親に連れられてSUPER GTの予選とキッズウォークに参加したことがありますが、当時は今ほどモータースポーツに興味がなく、それほど印象に残っていませんでした)。今年はSUPER GT×DTM特別交流戦が富士スピードウェイで開催され、DTMの車両を生で、しかも実際にレースをしている様子を見ることができるということもあって、めったにないこのチャンスにレース観戦デビューしようと決意しました。サーキットまでは往復5時間ほどの距離がありますが、大迫力かつ白熱のレース展開で、見に行ってよかったです。2か月ほど前にデジカメを新調しており、これを使って撮影したのですが、気が付くと1000枚以上撮影していました(笑)。
 このほかにも、11月上旬には東京モーターショーにも参戦。大学時代にも大阪モーターショーや大阪オートメッセには参戦したことがありましたが、東京モーターショーで展示されているのに大阪モーターショーでは展示されていないものも多く、もどかしい気分でした。1月には東京オートサロンも開催されるため、こちらも機会があればぜひ参加してみたいです。

来年の抱負

毎年のように言っていることではありますが、特に今年は社会人生活を開始したこともあり、これまで以上に一年の過ぎ去り方が早く感じました。もちろん楽しいことばかりではありませんでした。さすがに大学時代のように研究室の教員の理不尽な要求や、アルバイトの不安定な収入で常にお金のことを気にしながらの生活に精神を病むようなことはなくなりましたが(苦笑)、入社後半年ぐらいまでは新しい環境に慣れるので精いっぱいで、精神的に疲れてしまうことが多くありました。そんな時心の支えになったのは、昔から続けている創作活動です。今年もありがたいことに多くの方に私の作品をご覧いただくことができました。また、今年はアイカツの再放送が始まったのをきっかけにアイカツへの興味が再燃し、かつてアイカツの本放送を見ていた時(当時のブログ記事はこちら)のように再びパワーをもらいました。さらにアイカツを通じた新たな交流なども生まれ、そちらも創作活動を行う上でのモチベーションとなりました。こうした創作活動を通じたつながりが日々のモチベーションとなり、作品作りや毎日の活力につながったと感じています。この場をお借りして、今年かかわったすべての方々に感謝します。
 来年は会社の研修も終了し、いよいよ本格的に業務に携わっていくことになります。今年以上に時間的余裕の少ない同人活動となるかもしれませんが、今年までに蓄積してきたノウハウを総動員して、少ない時間の中で多くの作品を描いていきたいです。来年のコミケは史上初?の春開催です。冬開催も含め、来年も2回のコミケへの申し込みを行います。
 ちなみに少し気が早いですが再来年2021年以降は夏コミには参加せず、冬コミのみ参加の予定です。これはスケジュール云々によるものではなく、今年の夏コミで暑さにより自分の想定以上に体力を消耗してしまい、4日目の一般参加がかなわなかったことによるものです。私の知る漫画家さんも冬コミのみサークル参加されている方がいらっしゃるため、これにならって私も今後は無理をせず、夏に出展しない分普段のイラストに力を入れたりオンリーイベントに向けて準備をするなどして過ごしていければと思っています。ちょうどお盆期間なので、会社の夏季休暇の取り方も含めて、8月の過ごし方は今後大きく変化していきそうです。
 オンリーイベントについては、今年出展したよんこま文化祭には来年も出展するほか、来年3月に開催される動画工房オンリーにも参加する予定です(すでに何を描くかも決めています)。また、アイカツオンリー「芸能人はカードが命!」については、SNSにおけるアイカツ関連のつながりが現在のきらら界隈ほど広く持つことができていないため、もうしばらく様子見しようと思いますが、早ければ来年中に1回は出展したいです。
 具体的な活動方針については、機会を改めて2020年活動方針の形で表明したいと思います。

 以上で2019年の振り返り記事を終わります。今年一年、ヘスの活動にお付き合いいただき、ありがとうございました。来年以降もどうぞよろしくお願いいたします。

2019年8月13日火曜日

【開封レビュー】HP ENVY 13 x360

今回はHPのノートPC「ENVY 13 x360(2019年モデル)を購入しましたので、ファーストインプレッションをお送りします

 私は以前HPのノートPCとして「Spectre x360(2017年11月モデル。以降、単にSpectre x360と言う場合は2017年11月モデルを指す)」を使用していましたが、2019年3月にMacBook 12がセールで安くなっていたのを購入したのを理由に売却しました。しかし、Ultrabook向けCPUを搭載しているため主にCPUのスペックが低かったことから、もう少しパワフルなノートPCが欲しいと思っていました。当初は発表・発売されたばかりのMacBook Pro(13インチ・2019年モデル)を購入しようと思い、予算の確保まで済ませていましたが、購入直前にたまたまHPのノートPCの製品紹介ページを見たところENVY 13 x360を見かけ、色やデザインに一目ぼれしてしまいました。極めつけは最上位モデルでもMacBook Proより3万円安く(私がセールで購入したMacBook 12とほぼ同価格)、気が付いたらENVY 13 x360を購入してしまっていました(発売直後かつセールが行われており、しかも先代モデルから続く大人気商品だったため、注文から到着まで3週間弱待つことになりました)。

 それではさっそく開封していきましょう!以前購入したSpectre x360は専用の化粧箱に入れられて、それが専用キャリングポーチとともに段ボール箱に入っているという特別仕様でしたが、ENVY 13 x360は普通の段ボール箱に梱包されています。キャリングポーチも付属していません。

今回も同時に液晶保護フィルムを注文したのですが、やはり今回も大きな段ボール箱にフィルムの薄っぺらいパッケージが1個だけ入っているというムダ梱包でした(笑)。

段ボール箱を開けると本体とクイックスタートガイドが出てきます。クッションとなるスポンジらしきものもなく、Spectreシリーズがいかに特別仕様だったのかをまざまざと思い知らされます……

付属品はACアダプタとACコード、ウォールマウントプラグ、取説類、そして「速効!HPパソコンナビ特別版」。ACアダプタは専用品です。なお、後述しますがENVY 13 x360はACアダプタでの給電のほかに、USB type-C端子からのUSB PDでの給電にも対応しています。

ACアダプタの出力は65Wで、Spectre x360に付属していたUSB PD ACアダプタよりもコンパクトに作られていますが、ウォールマウントプラグはデザイン的に違和感があります(笑)。アダプタ本体が大きく電源プラグ付近の取り回しも大変なのでACコードを使用するのが無難でしょう。

 続いて本体の紹介。
本体天板。写真の写りの都合上シルバーっぽく見えますが、実際はブラック!よっ!この色をぼくは待ってたぞ!あと1年(先代モデルも考慮すれば、あと半年)ENVY 13 x360の発売が早ければ……と悔やみたくなるぐらい、文句なしのカラーリングです。とはいえ、Surface Pro 6やLet's noteのようなどこからどう見てもブラック、という感じではなく、光の当たり方によってわずかに茶色っぽく見える、HPらしい落ち着いた色合いだと感じました。天面にはHPのロゴ。ENVY・Spectre・Elitebookシリーズのみにつけられる、上位ブランドの証です。

裏面には吸気口があります。

右側面。ヒンジ側からAC端子、USB type-A・USB type-C(USB3.1 Gen.1。Thunderbolt 3ではない)・microSDカードスロット・webカメラスイッチ。USB type-C端子は接続機器への給電のほか、USB ACアダプタからの受電にも対応しており、専用ACアダプタとの2系統の充電方法が備わっています。手元の環境で試したところ、USB PD対応の30W USB ACアダプタでは問題なく給電ができました。しかし、USB PD対応で給電しながら機能拡張できるドッキングステーションを接続したところ、給電は行われませんでした。あくまで補助的な機能として、手持ちの機器が使えるか確かめたうえで利用する必要がありそうですが、それにしてもUSB type-Cからも充電できるのは、例えば外出時の電源供給に手持ちのUSB ACアダプタやモバイルバッテリを流用できるなど、いざというとき助かる機能と言えるでしょう。
 webカメラスイッチは、webカメラの回路を物理的に切断することができるもので、プライバシーを特に気にするユーザにとっては、webカメラのレンズ部分に目隠しのシールをして見た目が不格好になるのを防ぐことができ、大変助かる機能だと思います(私はそういうことはあまり気にしないので、特にこのスイッチを操作することはないと思いますが)。
 Spectre x360には右側面に音量ボタン(タブレットモード時に便利)がついていましたが、ENVY 13 x360にはついていません。
 ヒンジ部にはENVYのロゴがあしらわれています。

左側面。ヒンジに近い側からUSB type-A、ヘッドフォン端子、電源ボタン、排気口。ENVY 13 x360はこの薄さながらフルサイズUSB端子を2個も備えており、このサイズとしては抜群の拡張性を誇ります。
 Spectre x360では排気口はヒンジ側についていましたが、ENVY 13 x360は左側面から排気します(なお、同じモデルラインの15インチモデルであるENVY 15 x360は右側面にも排気口があり、両側から排気されます)。

カバーを開けてキーボード部分。キー配列はSpectre x360とほぼ同じです。やはりEnterキーの右に一列あり、慣れるまではEnterキーを押したつもりが間違えて隣のキーを押してしまうことが頻発しそうです。私はSpectre x360でこの配列に慣れていたので特に違和感なく使えていますが、この一列があることでものすごくフラストレーションがたまる場合もあるので、店頭で十分に打鍵を試してから購入することをおすすめします。なお、キーボードは適度なキーピッチ・ストローク・打鍵感がありながら打鍵音がSpectre x360よりかなり抑えられており、静かなカフェでも気兼ねなくタイピングできます。キーボードにはバックライトが搭載されています。Spectre x360と同様照度センサが搭載されていないためディスプレイの明るさは固定で、キーボードバックライトのオンオフも手動ですが、オン時でも一定時間キーボードやタッチパッドが無操作の場合は自動で消灯するようになっており、省電力に配慮した仕様となっています。
 タッチパッドはHPのノートPCとしては一般的な横長のものです。MacBookシリーズのような大きなトラックパッドではないため、指を大きく使ったジェスチャは難しそうです。なお、Spectre x360は複数指タップの挙動などタッチパッドの挙動変更はSynapticsドライバの設定から変更する必要がありましたが、ENVY 13 x360ではWindowsの設定アプリから設定変更することができます。
 パームレストの右わきには指紋センサが搭載されています。先代モデルは顔認証のみでしたが、本モデルからは指紋認証のみに変更されています。センサが正方形で大きいため精度はよく、パームレスト上にあるためノートPCモードだと位置も把握しやすいため(Spectre x360は側面についていたうえセンサが周囲と面一だったためセンサの場所がわかりにくかった)、ストレスなくロック解除できます。

ENVY 13 x360は、「x360」という名前の通りディスプレイ部が360度回転し、タブレットとしても使うことができます。上の画像はノートPCモード。このように通常のクラムシェルノートと同じ使用感が得られるのがSurface Proなどにはない特長です。さらに、通常のノートPCでは開口角は120度程度のものが多いですが、x360シリーズは360度回転する関係で、より大きな開口角を実現できます。例えばソファなどで膝を立てて座り、膝の上でノートPCを操作する際にディスプレイ部をより大きく開けることで見やすい角度で使用することができるほか、テーブルを囲んでミーティングなどをする際にディスプレイ部を180度まで倒すことで大勢でPCの画面を見ることができます。

こちらはゆったりと映像を楽しむのに便利なスタンドモード。

こちらは狭い場所に置きやすいテントモード。

こちらは完全に折りたたんだタブレットモード。重量が1.28kgあるためSurface Proのような身軽さではありませんが、「普段はノートPCとして使うけど、いざというときちょっとだけタブレットとしても使いたい」というような要求に応えられるものとなっています。もちろん、ディスプレイ部を反転させた時点でキーボード・タッチパッドが無効になるので、裏面に来るキーボードを気にする必要はありません。

さっそく起動!ディスプレイは13.3インチFHDです。Spectre x360では4Kディスプレイモデルもありましたが、ENVY 13 x360はFHDのみのラインナップです。IPS液晶で発色もよく、どの角度からでもきれいな映像を楽しむことができます。ベゼルは流行りの狭額縁仕様で、Spectre x360に比べて上部のベゼルがさらに削られており、より一層スタイリッシュに見えます。一方ベゼルを削ったことで上下方向のフットプリントが6mm小さくなっており、そのしわ寄せがタッチパッドサイズ縮小に来ています。

 それでは、ハードウェアの性能について詳しく見ていきます。ベンチマークはいつものCINEBENCH R15を使用。なお、CINEBENCHは最新のR20が公開されていますが、過去に様々なPCで計測したスコアとの比較のため、当分の間R15を使用します。

CPUは最新の第3世代Ryzenが搭載されています。私が購入したモデルにはRyzen 7 3700Uが搭載されています。このほか、下位モデルにはRyzen 5 3500U、Ryzen 3 3300Uがラインナップされており、Ryzen 3モデルの場合セールなどを併用することで7万円台で購入することができます。
 以前家族が購入したノートPCにRyzen 5 2500Uが搭載されており、そのPCでもCINEBENCHを計測したのですが、そのスコアと比較すると世代が進んだ分&Ryzen 5とRyzen 7の差分が順当にスコアに反映されていると思います。Spectre x360では、(私の環境だけだったのかもしれませんが)電力供給に関する問題で高負荷時にCPU本来の性能が発揮されず、CINEBENCHのスコアも異常に低いものとなっていましたが(当初サーマルスロットリングが早い段階で作動しているものと考えていたが、その後様々な負荷のかけ方を試したところCPUへの電力供給が追い付かずクロックやCPU使用率が落ち込んでいる可能性に至った)、ENVY 13 x360では適切に電力供給がなされており、CPU使用率・クロックともに最後までほぼ100%で走りました(ベンチマーク後半は85%程度に落ちたが、温度をモニタリングしたところ明らかにサーマルスロットリングに起因するものだったため、想定内の挙動だった)。実際の使用感としてもCPUが足を引っ張っているような様子は全くなく、ゲーム以外の用途においては私が現在使用中のデスクトップPCを置き換えうるスペックだと感じました。

 ディスプレイはマルチタッチに対応しているほか、ペン入力にも対応しており、MPP対応のペンを用いることで筆圧検知を使った文字入力が可能です。Ryzen 3モデルでもRAMを8GB搭載していますので、ちょっとしたお絵かきにも十分使えるものとなっています。

 TDPは15Wと最近のモバイルPC向けCPUとしては標準的な値となっています。高負荷時にはそれなりの発熱があり、特にフルブラックボディのENVY 13 x360の場合キーボード面全体がかなり熱をもつことがあります。一方で排熱はSpectre x360に比べて大幅に改善されており、高負荷時に排気口に手を近づけるとかなり強力に排気されているのを感じます。底面から吸気しているため、底面を少し浮かせることでさらにエアフローが強力になり、ボディの薄さの割に熱対策はよく行き届いているといえます。もちろん、排気ファンの音がするため、静かなカフェでは高負荷の作業を控えるなど少し配慮が必要です。

 カタログスペック上のバッテリー持続時間は14時間30分と、Spectre x360の16時間45分ほどではないものの長い部類に入ります。最新のSpectre x360ではバッテリー持続時間が22時間に達するため、それよりは控えめな値ですが、1日中バッテリーだけで十分やりくりできる持続時間です。しかもENVY 13 x360はUSB type-Cからの給電にも対応しているので、いざとなればUSB PD対応のモバイルバッテリーでも充電でき、より安心です。

 というわけで、ENVY 13 x360のレビューをお送りしました。実はまだこのノートPCの立ち位置が確定しておらず、その時の気分やバッテリー残量など状況によってENVY 13 x360を使ったり以前から使用しているMacBookを使用したり、あるいはデスクトップPCやiPadなどほかのデバイスを使ったり、といった状況です。スペック面でも述べた通り、ENVY 13 x360に外部ディスプレイやマウス・キーボードなどを接続してデスクトップPCとしても通用するレベルだと感じたので、今後いろいろ試行錯誤しながらうまく運用していきたいです。

 最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。