日本には「書き初め」という文化があります。その年に「初めて」「書をする」、というものですが、それならその年に「初めて」鉄道に「乗る」、乗り初めというものがあってもいいんじゃないか?と思って去年から始めたのが「鉄道乗り初め旅行」です。去年は関西空港線を全線乗り通し、阪和線で和歌山まで行き(阪和線の未乗区間乗り通し)、和歌山線と万葉まほろば線を使って奈良へ出て大和路線で大阪に戻る、という行程でほぼ1日かけて旅行しました。今年も未乗区間の乗り通しを中心に一日がかりの旅行を計画しました。
なお、去年2014年は実施日まで鉄道を利用する機会がなかったため、名実ともに「乗り初め」だったのですが、今年は元日にさっそく大阪までものを買いに行くため電車を利用し、また4日のオフ会でも電車を利用したため、この旅行が今年初めての鉄道利用というわけではありませんが、前2つの旅行は目的が別にあり、そのために電車を利用したものであるのに対し、鉄道乗り初め旅行は(去年のものも含めて)その年初めて実施する「列車に乗ることが目的の旅行」、という解釈でいこうと思います(笑)。
今回は6回に分けて写真を交えながら旅行レポートをお送りしていきます。それでは始めていきましょう!
まず、朝は7時10分ぐらいの列車に乗るはずでした。それに間に合うようにするには6時50分ごろに家を出なければなりませんでした。そして僕が起きたのは6時52分。
そう、大波乱は起きた瞬間からすでに始まっていたのです。
7時30分台にも列車があることがわかっていましたので、あわてて支度を済ませ、家を出発。少し急ぎ足で自転車をこぎ、7時30分ごろに駅に到着。今回は姫新線の太市駅からスタートです。
すでに接近放送が流れ始めていましたが、このようなものがありましたので手早く撮影。これは去年、姫新線の本竜野駅や播磨新宮駅で設置を確認した情報ディスプレイと同じものでした。太市駅は無人駅ですが、このような設備も設置され、列車の遅れの際にそれがすぐにわかりそうです。
今回乗ったのは8月に撮影した3両編成の列車(写真は姫路駅で撮影)。姫路方2両がキハ127系、残り1両がキハ122系でした。
ここで、本来なら青春18きっぷの使用開始の入鋏印を運転士からもらわなければいけませんでしたが、あまりの混雑で運転士に話しかけることができず、とりあえずそのまま乗車。
したのはいいのですが、急いで自転車をこいだ影響がここで出てきました。僕は過去に、朝あわてて自転車をこぎ続けたために途中で貧血のような症状になり、そのまましばらくの間動けなくなったことがありました。今回もその症状に見舞われ、車内で冷や汗をかき、手先のしびれと気分の悪さにもだえ苦しんでいました。途中駅で下車することも考えましたが、姫新線は本数が少ないため、ただでさえ行程が約20分遅れなのにさらに遅れを増大させることになりかねないと考え、緊急時を除いて姫路まで我慢することに。なお、どうしてもだめで途中駅で降りた場合はこの旅行を中止することも視野に入れていました。
なんとか姫路に到着。とりあえず水を購入して待合室で休憩。幸い次の電車までまだ時間がありますので、しばらく休むことに。
スマートフォンで撮影したため見えにくいですが、2番のりばに221系回送列車が停車していました。播但線では朝ラッシュ時に221系6両編成を投入して輸送力を確保しています。
しばらくして乗車する電車が入ってきます。このころには気分の悪さも収まりました。ここで車掌(播但線は基本的にワンマン運転ですが一部時間帯は車掌さんが乗務します)に青春18きっぷを見せ、入鋏印をもらいました。
車内ははじめ立客がいましたが、しだいに乗客も少なくなり、寺前駅到着前は僕が乗っていた車両には5人ほどしかいませんでした。
そして、寺前駅に到着。播但線の電化区間はここまでですので、ここで気動車に乗り換えます。乗り換え時間は30分ほどありますが、すでに次の列車に乗車可能でしたので、車内で待ちます。
ここからはキハ40系で、終点和田山を目指します。ちなみにその後ろには朝の2両編成での運用を終え、切り離されたキハ41形が停車していましたが、
魔改造フェイスですね、ハイ(´・_・`)
片運転台使用のキハ47形に運転台を増設したものになります。この列車はこのあと留置線へ入っていきました。
寺前駅を過ぎると中国山地の山越えとなります。列車もエンジンをうならせながらゆっくりと進んでいきます。この辺りから路面や駅ホームに雪が積もっている様子が見受けられるようになりました。また途中、天空の城で有名な竹田城跡の最寄り駅の竹田駅もあります。
和田山駅近くでは円山川に沿って走行します。
和田山駅には10時34分に到着。車内で再度予定を立て直したところ、この後の目的地での散策時間を大幅にカットすれば、途中から行程通りの列車に乗車できるため、「行けるところまで行って、無理なところで引き返す」とか「旅行を中止にし、姫路まで戻って別のところへ行く」といった事態は避けられそうです。次回は、いよいよその目的地に到達します。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
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