今回はXperiaアンバサダーミーティング(2016年6月1日大阪開催)に参加してきましたので、イベントの模様について写真を交えながらお送りします。
私が参加している「Xperiaアンバサダープログラム」は、Xperiaの最新機種の情報や、アンバサダー限定イベント、限定モニター企画などの情報を受け取ることができる、登録制のプログラムです。Xperiaの新製品が発表されると、今回のアンバサダーミーティングのようなイベントが開催され、参加者はデモ機を借りて最新機種をいち早く体験することができます。
私も以前このプログラムに登録し、去年11月に大阪で開催されたXperia Z5タッチ&トライ アンバサダーミーティングでは初参加を果たしました。そして先日、X Performanceのタッチ&トライ アンバサダーミーティング開催のお知らせが届き、大阪でも開催されるとのことで早速応募しました。このイベントは応募者多数の場合抽選となり、私の友人が東京開催のアンバサダーミーティングに応募したところ残念ながら落選してしまったということで、前回のアンバサダーミーティングに参加した私も今回は当選しないのではないかと思っていましたが、幸運なことに2回連続で当選しました!
参加理由としては、Z5アンバサダーミーティングの時と同様、発売前から様々な評判をSNS上で見かけるX Performanceについて、自分が疑問に思ったことを担当者に直接質問したいと考えていたからです。特にX PerformanceはXperia「Z」シリーズから「X」シリーズに変更されたことをはじめ、様々なハードウェア的・ソフトウェア的変更点があるため、「X」にかける思いを担当者から直接伺うことができれば、私自身Xperiaのことをもっとよく理解できるのではないかと感じました。
また、アンバサダーミーティング参加者はXperiaを使っている・使っていた・興味があるなど、何らかの形でXperiaとの接点がある方ばかりなので、このイベント参加を通して自分だけでは気づくことのできなかったXperiaの新たな魅力を知り、Xperiaを通じた人と人とのつながりを持つことができるいい機会だと考えたことも参加理由の一つです。今回のイベントでは、前回のZ5アンバサダーミーティングの時に知り合い、以後Twitterを通じて交流している「tomokin」氏も当選したため、当日たまたま二人とも開場までの待ち時間をヨドバシカメラで過ごしていたということで急きょヨドバシで合流し、帰りも途中まで行動を共にしました。
それでは早速レポートをお送りしていきましょう!なお、この記事に掲載している写真は、別記しているものを除き現在モニターでお借りしているX Performanceのカメラで撮影しました。カメラ機能については後日投稿する本体レビュー編でも改めてご紹介します。
なお、一部内容はZ5アンバサダーミーティングのイベントレポート記事をご参照いただくことを前提に書いています。
今回のイベントでは「軽食とお飲み物をご用意しています」とあり、さすがに前回ほどの豪華なものは来ないだろうと思っていましたが……
お弁当は3種類が用意され、うち1種類は二段重ねになったやや小ぶりなものでしたが、残りの2種類はおよそ"軽"食とは思えないようなボリューム満点のお弁当で、帰宅後の夕食がいらなくなるほどでした(笑)。飲み物はお茶と水が用意されました。このほか、テーブルにはお菓子も用意されていましたが、弁当のあまりのボリュームにイベント中にお菓子を食べる余裕はありませんでした(結局イベント終了後にこのテーブルの参加者でお菓子を分け合って持ち帰りました)。
また、会場ではXperiaオリジナルTシャツも配布されました。司会者から「スタッフ全員このオリジナルTシャツを着用しておりますので、ぜひイベント中は皆様にもTシャツを着用いただいて、会場全体で一体感を高めていきましょう!」とアナウンスがあったため、着ていた服の上からではありますが私もTシャツを着用しました。
前面に大きく「X」のロゴ、左肩部に「XPERIA」ロゴがあしらわれています。シンプルなデザインなので、普段着としても使えそうです(Tシャツが黒なので夏の炎天下では着用したくないですがw)。
19時15分になり、ほぼ定刻通りにイベントがスタートしました。私がいたテーブルには、今回がイベント初参加の方、イベントに何度も参加されており、Xperiaタブレットでメモを取られている方、ミラーレス一眼で写真を撮影しつつMB12でメモを取られているガチ装備のtomokin氏などが座っていました。私自身も前回のイベント参加時はまだXperia ZL2を使用していたため「Xperiaユーザー」としての参加でしたが、4月にNexus 6Pに換えたため今回は「元 Xperiaユーザー」としての参加となりました(笑)。
イベント冒頭、Xperia Z5のテレビCMにご出演されていたり、特設ページ上にXperiaで撮影した写真を掲載されているフォトグラファーの東 真子氏が急きょご来場されました(写真左の立っている女性)。ミニトークのほか、CMでおなじみの「写真を、もっと。だから私は、Xperia。」の決めポーズ披露など、大阪開催の参加者にとっては貴重な思い出となりました!
そのあとはいよいよ商品説明紹介のスタートです。今回はX Performanceの開発に携わった各部門の方々が10名近く順に登壇し、それぞれの専門分野についての開発エピソードをじっくりとお話しいただきました。スライドは(撮影禁止とされた1枚を除き)基本的に撮影OKだったため、私も必要なスライドを撮影しつつ、X Performanceのカメラ機能をチェックしていました。
日本のスマートフォン市場においては「iOSならiPhone、AndroidスマートフォンならXperia」と言っても過言ではないほどXperiaは高いシェアを有しており、街中で周りを見渡していてもAndroidスマートフォンを使っている人の多くがXperiaを利用しているように見受けられました。それは実際に数字にも表れており、XperiaはAndroidスマートフォンのシェアを3年連続でNo.1という快挙を果たしています。一方、我々学生においてはiPhoneユーザーが圧倒的に多く、(目視による定性的なことしか言えないものの)私が見てきた中で学生(中・高・大)の9割以上の人がiPhoneを使っているように見受けられました。これら開拓の余地のあるユーザー層に踏み込むことができれば、Xperiaのシェアはさらに伸びるのではないでしょうか。
Xperiaはこれまで「Z」シリーズとして、Xperia Z・Z1・Z2・Z3・Z4・Z5(とその派生モデル)を展開してきました。「Z」シリーズでは「Best of Sony」のコンセプトのもと、「音楽」「写真」「映像」などにおいてソニーの持つ技術をすべてつぎ込んだ、究極のスマートフォンを提供することでユーザーエクスペリエンス向上を行ってきました。
しかし、2016年になり一人一台スマートフォンを持つことが当たり前となった今、他社からもXperiaに匹敵、あるいは上回るスペックのスマートフォンが次々と登場し、性能の追求だけではユーザーの心をつかむことが難しくなってきました。そこで今年から展開する「X」シリーズは「現代の人間が手に触れている時間が最も長い電子機器であるスマートフォンの本質を追求」し、高性能はそのままに、ユーザーのことを考え抜いた、ユーザーに寄り添ったデザインを実現することでユーザーエクスペリエンスをさらに向上していく方針に変更しました。
新しいXperiaの3大特長として「生まれ変わった新しいデザイン」「先進のカメラ性能」「進化した使いやすさ」が挙げられました。当ブログではX Performanceのレビューをお送りする際、この3点を特に重視してチェックしていきます。
今回も製品の特長についてかなり深く掘り下げて説明していただきました。そのうちの一つ、「アルミ背面パネル」の項では、サンドブラスト加工は砂を吹き付けてアルミ表面を磨くことで表面加工を施すため、ヘアライン加工を施すものと同じパネル金型を使うと加工後の寸法がわずかに異なってしまうので、ヘアライン加工とサンドブラスト加工とで金型をわざわざ分けて製造している、ということや、単にアルミ背面パネルを採用すると電波の飛びが悪くなってしまうためLDS構造(メッキ加工を施した樹脂を部材に使用)を採用することでアルミパネルによる影響を回避した、といった開発秘話も聞くことができました。このほか、ラウンドデザインに対する非常に細かいこだわりなど、ユーザーの使いやすさを徹底的に追及する開発陣の熱意を直に感じ取ることができました。
バッテリー寿命を伸ばすための工夫も強化されていました。従来は電源入力の電流は一定でしたが、X Performanceからは新しいアルゴリズムを採用し、ユーザーの利用状況を学習してそれに最適化した電流を流すことで、バッテリーへの負担を軽減しています。バッテリーにとって負担となるのは「過充電」の状態ですが、例えばユーザーが毎晩寝る前に充電器にセットして翌朝取り外すような使用方法を繰り返す場合、それを学習して翌朝に残量が100%になるように電流を調整するそうです。このアルゴリズムにより、バッテリーが劣化するまでの期間を最大2倍伸ばすことができたとのことです。
Xperia Z4・Z5では発熱が非常に問題視され、当ブログにおいてもZ5アンバサダーモニター企画でZ5をお借りした際、発熱について厳しくレビューしましたが、X Performanceでは最新SoCを採用することによってそもそもの発熱量を低減、さらにアルミ背面パネルの採用をはじめとした各種熱対策により、Z5比で30%の放熱性能の向上を実現しています。発熱についてはレビュー編で詳しく紹介しますが、ここまで短時間使っただけでも明らかにZ5より発熱が減っているのをすでに実感しているということをここでお伝えします。
このほかにもハードウェア設計やカメラ設計、ディスプレイ、オーディオ、アプリケーションの各分野の開発者から開発にまつわるお話をしていただきました。最後に質疑応答。私はZ5アンバサダーミーティングの時にもZ5について質問させていただきましたが、今回も質問したいことがあったため、思い切って質問してみました。
質問に丁寧にご回答いただきありがとうございました<(_ _)>
質疑応答終了後は休憩・コミュニケーションタイムのスタートです。
コミュニケーションタイム中、前のスクリーンにはTwitterのハッシュタグ「#Xperiaアンバサダー」の検索結果が表示され、参加者などのつぶやきがタイムリーに表示されていました(時折司会者の方がツイートにツッコミを入れたりしていましたw)。
会場後方には、ここまでスライドで紹介があった技術についての実物展示がされていました。こちらはディスプレイの展示になりますが、Z5では斜めから見ると若干白くくすんで見えるのに対し、X Performanceは横から見ても色味に変化がなく、広い視野角を実現できていることを目で見て実感できます。
X Performanceの分解モデルも展示されていました。上段左から2番目の黒い枠のような部品がLDS構造採用の部材です。
Movie Creatorアプリの特長・操作説明も行われました。Movie Creatorは写真や動画を撮っていくだけで、アプリが自動的にスライドショー動画を作成してくれるというものです。その日撮影した写真・動画で生成されたスライドショーは翌日アプリから通知が来ると閲覧可能となります。自動生成が待てない場合は手動作成も可能です。なお、スライドショーはmp4として書き出すまでは動画ファイルとして生成はされないため(アプリが自動生成したスライドショーは端末内の写真ファイルを読み込むだけのもの)、アプリで自動生成させたからと言ってストレージ容量が圧迫されるわけではありません。Movie Creatorのステッカーも配布されていました。
そんなコミュニケーションタイムもあっという間に終了し、いよいよエンディング。最後に記念撮影を行い、アンケートを記入して、イベントは終了となりました。
というわけで、ここまでイベントの模様をお送りしました。今回Xperiaが「Z」から「X」に変わりましたが、変わったのは名前だけではなく、開発者の「スマートフォンユーザーにとっての使いやすさ」をどこまでも追求する熱意も大きく変わっていました。まずはX Performanceの性能のチェックからですが、今後登場するであろうX Performanceの後継モデルでもこの熱意が持続し、よりユーザーに寄り添った端末が出てくるのか、期待したいところです。
後日、今回のイベントでお借りしたX Performanceについてのレビュー記事を順次掲載します。そちらも併せてご覧ください(トップページにて更新履歴をお知らせしています)。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
私が参加している「Xperiaアンバサダープログラム」は、Xperiaの最新機種の情報や、アンバサダー限定イベント、限定モニター企画などの情報を受け取ることができる、登録制のプログラムです。Xperiaの新製品が発表されると、今回のアンバサダーミーティングのようなイベントが開催され、参加者はデモ機を借りて最新機種をいち早く体験することができます。
私も以前このプログラムに登録し、去年11月に大阪で開催されたXperia Z5タッチ&トライ アンバサダーミーティングでは初参加を果たしました。そして先日、X Performanceのタッチ&トライ アンバサダーミーティング開催のお知らせが届き、大阪でも開催されるとのことで早速応募しました。このイベントは応募者多数の場合抽選となり、私の友人が東京開催のアンバサダーミーティングに応募したところ残念ながら落選してしまったということで、前回のアンバサダーミーティングに参加した私も今回は当選しないのではないかと思っていましたが、幸運なことに2回連続で当選しました!
参加理由としては、Z5アンバサダーミーティングの時と同様、発売前から様々な評判をSNS上で見かけるX Performanceについて、自分が疑問に思ったことを担当者に直接質問したいと考えていたからです。特にX PerformanceはXperia「Z」シリーズから「X」シリーズに変更されたことをはじめ、様々なハードウェア的・ソフトウェア的変更点があるため、「X」にかける思いを担当者から直接伺うことができれば、私自身Xperiaのことをもっとよく理解できるのではないかと感じました。
また、アンバサダーミーティング参加者はXperiaを使っている・使っていた・興味があるなど、何らかの形でXperiaとの接点がある方ばかりなので、このイベント参加を通して自分だけでは気づくことのできなかったXperiaの新たな魅力を知り、Xperiaを通じた人と人とのつながりを持つことができるいい機会だと考えたことも参加理由の一つです。今回のイベントでは、前回のZ5アンバサダーミーティングの時に知り合い、以後Twitterを通じて交流している「tomokin」氏も当選したため、当日たまたま二人とも開場までの待ち時間をヨドバシカメラで過ごしていたということで急きょヨドバシで合流し、帰りも途中まで行動を共にしました。
それでは早速レポートをお送りしていきましょう!なお、この記事に掲載している写真は、別記しているものを除き現在モニターでお借りしているX Performanceのカメラで撮影しました。カメラ機能については後日投稿する本体レビュー編でも改めてご紹介します。
なお、一部内容はZ5アンバサダーミーティングのイベントレポート記事をご参照いただくことを前提に書いています。
今回のイベントでは「軽食とお飲み物をご用意しています」とあり、さすがに前回ほどの豪華なものは来ないだろうと思っていましたが……
なんか前回よりボリューミーになってませんか(´・_・`)
お弁当は3種類が用意され、うち1種類は二段重ねになったやや小ぶりなものでしたが、残りの2種類はおよそ"軽"食とは思えないようなボリューム満点のお弁当で、帰宅後の夕食がいらなくなるほどでした(笑)。飲み物はお茶と水が用意されました。このほか、テーブルにはお菓子も用意されていましたが、弁当のあまりのボリュームにイベント中にお菓子を食べる余裕はありませんでした(結局イベント終了後にこのテーブルの参加者でお菓子を分け合って持ち帰りました)。
また、会場ではXperiaオリジナルTシャツも配布されました。司会者から「スタッフ全員このオリジナルTシャツを着用しておりますので、ぜひイベント中は皆様にもTシャツを着用いただいて、会場全体で一体感を高めていきましょう!」とアナウンスがあったため、着ていた服の上からではありますが私もTシャツを着用しました。
※この写真はNexus 6Pで撮影。
前面に大きく「X」のロゴ、左肩部に「XPERIA」ロゴがあしらわれています。シンプルなデザインなので、普段着としても使えそうです(Tシャツが黒なので夏の炎天下では着用したくないですがw)。
19時15分になり、ほぼ定刻通りにイベントがスタートしました。私がいたテーブルには、今回がイベント初参加の方、イベントに何度も参加されており、Xperiaタブレットでメモを取られている方、ミラーレス一眼で写真を撮影しつつMB12でメモを取られているガチ装備のtomokin氏などが座っていました。私自身も前回のイベント参加時はまだXperia ZL2を使用していたため「Xperiaユーザー」としての参加でしたが、4月にNexus 6Pに換えたため今回は「元 Xperiaユーザー」としての参加となりました(笑)。
イベント冒頭、Xperia Z5のテレビCMにご出演されていたり、特設ページ上にXperiaで撮影した写真を掲載されているフォトグラファーの東 真子氏が急きょご来場されました(写真左の立っている女性)。ミニトークのほか、CMでおなじみの「写真を、もっと。だから私は、Xperia。」の決めポーズ披露など、大阪開催の参加者にとっては貴重な思い出となりました!
そのあとはいよいよ商品説明紹介のスタートです。今回はX Performanceの開発に携わった各部門の方々が10名近く順に登壇し、それぞれの専門分野についての開発エピソードをじっくりとお話しいただきました。スライドは(撮影禁止とされた1枚を除き)基本的に撮影OKだったため、私も必要なスライドを撮影しつつ、X Performanceのカメラ機能をチェックしていました。
日本のスマートフォン市場においては「iOSならiPhone、AndroidスマートフォンならXperia」と言っても過言ではないほどXperiaは高いシェアを有しており、街中で周りを見渡していてもAndroidスマートフォンを使っている人の多くがXperiaを利用しているように見受けられました。それは実際に数字にも表れており、XperiaはAndroidスマートフォンのシェアを3年連続でNo.1という快挙を果たしています。一方、我々学生においてはiPhoneユーザーが圧倒的に多く、(目視による定性的なことしか言えないものの)私が見てきた中で学生(中・高・大)の9割以上の人がiPhoneを使っているように見受けられました。これら開拓の余地のあるユーザー層に踏み込むことができれば、Xperiaのシェアはさらに伸びるのではないでしょうか。
Xperiaはこれまで「Z」シリーズとして、Xperia Z・Z1・Z2・Z3・Z4・Z5(とその派生モデル)を展開してきました。「Z」シリーズでは「Best of Sony」のコンセプトのもと、「音楽」「写真」「映像」などにおいてソニーの持つ技術をすべてつぎ込んだ、究極のスマートフォンを提供することでユーザーエクスペリエンス向上を行ってきました。
しかし、2016年になり一人一台スマートフォンを持つことが当たり前となった今、他社からもXperiaに匹敵、あるいは上回るスペックのスマートフォンが次々と登場し、性能の追求だけではユーザーの心をつかむことが難しくなってきました。そこで今年から展開する「X」シリーズは「現代の人間が手に触れている時間が最も長い電子機器であるスマートフォンの本質を追求」し、高性能はそのままに、ユーザーのことを考え抜いた、ユーザーに寄り添ったデザインを実現することでユーザーエクスペリエンスをさらに向上していく方針に変更しました。
新しいXperiaの3大特長として「生まれ変わった新しいデザイン」「先進のカメラ性能」「進化した使いやすさ」が挙げられました。当ブログではX Performanceのレビューをお送りする際、この3点を特に重視してチェックしていきます。
今回も製品の特長についてかなり深く掘り下げて説明していただきました。そのうちの一つ、「アルミ背面パネル」の項では、サンドブラスト加工は砂を吹き付けてアルミ表面を磨くことで表面加工を施すため、ヘアライン加工を施すものと同じパネル金型を使うと加工後の寸法がわずかに異なってしまうので、ヘアライン加工とサンドブラスト加工とで金型をわざわざ分けて製造している、ということや、単にアルミ背面パネルを採用すると電波の飛びが悪くなってしまうためLDS構造(メッキ加工を施した樹脂を部材に使用)を採用することでアルミパネルによる影響を回避した、といった開発秘話も聞くことができました。このほか、ラウンドデザインに対する非常に細かいこだわりなど、ユーザーの使いやすさを徹底的に追及する開発陣の熱意を直に感じ取ることができました。
バッテリー寿命を伸ばすための工夫も強化されていました。従来は電源入力の電流は一定でしたが、X Performanceからは新しいアルゴリズムを採用し、ユーザーの利用状況を学習してそれに最適化した電流を流すことで、バッテリーへの負担を軽減しています。バッテリーにとって負担となるのは「過充電」の状態ですが、例えばユーザーが毎晩寝る前に充電器にセットして翌朝取り外すような使用方法を繰り返す場合、それを学習して翌朝に残量が100%になるように電流を調整するそうです。このアルゴリズムにより、バッテリーが劣化するまでの期間を最大2倍伸ばすことができたとのことです。
Xperia Z4・Z5では発熱が非常に問題視され、当ブログにおいてもZ5アンバサダーモニター企画でZ5をお借りした際、発熱について厳しくレビューしましたが、X Performanceでは最新SoCを採用することによってそもそもの発熱量を低減、さらにアルミ背面パネルの採用をはじめとした各種熱対策により、Z5比で30%の放熱性能の向上を実現しています。発熱についてはレビュー編で詳しく紹介しますが、ここまで短時間使っただけでも明らかにZ5より発熱が減っているのをすでに実感しているということをここでお伝えします。
このほかにもハードウェア設計やカメラ設計、ディスプレイ、オーディオ、アプリケーションの各分野の開発者から開発にまつわるお話をしていただきました。最後に質疑応答。私はZ5アンバサダーミーティングの時にもZ5について質問させていただきましたが、今回も質問したいことがあったため、思い切って質問してみました。
ヘス「CPU性能がZ5比で2倍、とあったが、Z5のCPUはコア数が8(オクタコア)に対して、X PerformanceのCPUはコア数が4(クアッドコア)となっている。これはコア数減少ながら性能向上を実現したという認識でいいのか」
担当者「そのとおりである。X Performanceに搭載のCPUは1コア当たりの性能がZ5比で2倍以上と大幅に向上したため、4コアでも2倍の性能向上を実現でき、また発熱量も低減できている」
※一部、発言を要約しています。
質問に丁寧にご回答いただきありがとうございました<(_ _)>
質疑応答終了後は休憩・コミュニケーションタイムのスタートです。
コミュニケーションタイム中、前のスクリーンにはTwitterのハッシュタグ「#Xperiaアンバサダー」の検索結果が表示され、参加者などのつぶやきがタイムリーに表示されていました(時折司会者の方がツイートにツッコミを入れたりしていましたw)。
会場後方には、ここまでスライドで紹介があった技術についての実物展示がされていました。こちらはディスプレイの展示になりますが、Z5では斜めから見ると若干白くくすんで見えるのに対し、X Performanceは横から見ても色味に変化がなく、広い視野角を実現できていることを目で見て実感できます。
X Performanceの分解モデルも展示されていました。上段左から2番目の黒い枠のような部品がLDS構造採用の部材です。
Movie Creatorアプリの特長・操作説明も行われました。Movie Creatorは写真や動画を撮っていくだけで、アプリが自動的にスライドショー動画を作成してくれるというものです。その日撮影した写真・動画で生成されたスライドショーは翌日アプリから通知が来ると閲覧可能となります。自動生成が待てない場合は手動作成も可能です。なお、スライドショーはmp4として書き出すまでは動画ファイルとして生成はされないため(アプリが自動生成したスライドショーは端末内の写真ファイルを読み込むだけのもの)、アプリで自動生成させたからと言ってストレージ容量が圧迫されるわけではありません。Movie Creatorのステッカーも配布されていました。
そんなコミュニケーションタイムもあっという間に終了し、いよいよエンディング。最後に記念撮影を行い、アンケートを記入して、イベントは終了となりました。
というわけで、ここまでイベントの模様をお送りしました。今回Xperiaが「Z」から「X」に変わりましたが、変わったのは名前だけではなく、開発者の「スマートフォンユーザーにとっての使いやすさ」をどこまでも追求する熱意も大きく変わっていました。まずはX Performanceの性能のチェックからですが、今後登場するであろうX Performanceの後継モデルでもこの熱意が持続し、よりユーザーに寄り添った端末が出てくるのか、期待したいところです。
後日、今回のイベントでお借りしたX Performanceについてのレビュー記事を順次掲載します。そちらも併せてご覧ください(トップページにて更新履歴をお知らせしています)。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。