今回はBungBungameが発売するWindowsタブレット「Photon2 A6モデル(以下、Photon2)」を購入しましたので、ファーストインプレッションをお送りします。
私がこの製品の存在を知ったのは、実はつい数日前のことで、4月11日に「PC Watch」に掲載された記事がきっかけでした。
この記事によれば、Photon2は2015年1月に発表があったものの、何の音沙汰もなかったというタブレットだそうで、一応PC Watchにも発表された旨の記事は掲載されていたそうです(4月11日に初めてこの製品の存在を知ったことから、当時の私はこの記事をスルーしていた可能性が高い)。
早速BungBungameの製品情報を見たところ、まるで安価なWindowsタブレットとは思えないようなスペックに驚かされました。主な特徴としては、
といったところです。特にスタイラスペンに対応していることは、私が最近力を入れて取り組んでいるイラスト製作において強い味方になると感じました。私はどうしてもペンタブレットを用いていきなりペイントソフトで絵を描くことができず、現在紙にイラスト・漫画の下書きを描き、それをスキャナでスキャンし、ペイントソフトで上から別のレイヤーを用意してその下書きをなぞるという作業を行っていますが、スタイラスペン対応Windowsタブレットであれば紙に描いているのと同じ感覚でペイントソフトに描くことができ、作業効率が大きく向上すると考えました。
そして価格。Photon2の発売当初は39,900円(税込)でしたが、2016年3月7日注文分より24,900円(税込)に大きく値下がりしました(プラス5,000円でキーボード付きカバーも購入可能)。これはドスパラの10.1インチWindowsタブレットの現行モデル「DG-D10IW3」(税込33,592円)よりも安く、心が大きく動かされました。はじめは聞き慣れないメーカーであったり明らかに安物っぽい外観にうさん臭さを感じましたが、インターネット上に掲載されているブログやTwitterなどを見る限り「製品が届かない」とか「対応が遅い」などといった書き込みは見られず、むしろ「迅速に対応してくれた」といった書き込みも見受けられたことから、少なくとも怪しい製品ではないと判断し、購入を決断しました。
なお、Photon2は2016年4月現在通販ショップ・店頭販売のいずれも行われておらず、購入希望者はBungBungameのニュースリリース(製品情報ページの「お求め方法」は現時点では更新されていない模様)に掲載されているサポートセンターにメールで問い合わせを行う必要があり、まさに「裏メニュー」といった感じの注文方法です。返ってきたメールに注文方法が書かれていますので、その指示に従って注文します。納期は1週間ほどと言われていましたが、私の場合は代金を振り込んだその日の夕方に発送・翌日の午前中に手元に到着という仕事の速さでした(送り状がほとんどすべて手書きだったことには少し笑ってしまいました)。
2016年8月10日追記: 2016年5月31日にBungBungameのオンラインショップがオープンしたそうで(ニュースリリース)、現在はメールによる特殊な注文形態は解消されています。
概要紹介が長くなってしまいましたが、それでは早速開封していきましょう!
外箱はこんな感じ。なお、梱包はこの外箱の上下にスポンジシートが敷かれており、段ボール箱のサイズも適切で、梱包は丁寧な部類に入ると感じました。
箱を開けるとこんな感じ。メーカー名入りの袋に入れられた本体(本体もエアーパッキンとスポンジシートで厳重に梱包されていました)がいきなり登場しますが、それはいったん置いといて、先に付属品の紹介。
付属品はACアダプタとACコード(この製品はmicroUSB端子からの充電には対応しておらず、このACアダプタを用いて充電します)、USBケーブル(typeA - microB)、USB OTGアダプタ、スタイラスペン、ペン用電池(電池はAAAAサイズ(単6)で、なじみのないサイズですが、Amazonなどの通販サイトで容易に購入可能です。また、ヨドバシドットコムでも1製品だけですが取り扱いされていることを確認しています)、取説。また、なぜかSiliconPower製のUSBメモリーも付属していました。容量は8GBと少なめですが、インタフェースがフルサイズUSB・microUSBの両方に対応しているものでした。
本体はこちら。角はラウンドしており、フチのプラスティックパーツを押さえるとわずかにきしみ音が聞こえるなど、チープさは否めませんが、価格を考えれば許容範囲内です。液晶ディスプレイ部にはダイレクトボンディングが施されており、比較的ダイレクトなタッチ操作・ペン操作が可能です。なお表面のパネルはややたわみやすく、ペン操作で手をつく際はあまり力をかけすぎないように注意が必要です。
上部にはフロントカメラのほかに照度センサーが搭載されており、周囲の明るさに応じて画面の明るさが変化します。また、画面左下部のベゼルにはNFCセンサーが内蔵されており、対応アプリを用いることでNFCを利用することができます(FeliCaには対応していないため、交通系ICカードなどの情報は対応ソフトを用いても読み取ることはできません)。
端子は右側面に配置されています。フルサイズSDカードスロット、microUSB端子(USB OTG対応)、DCプラグ、ヘッドセット端子(4極プラグタイプのヘッドセットに対応していることを確認)、microHDMI端子、microSDカードスロット、音量ボタンが搭載されています。フルサイズUSB端子はなく、USB機器を使用する際は付属のOTGアダプタを使用したうえでmicroUSB端子を使用します。SDカードスロットはフルサイズのものとmicroSDカードのものが1つずつ用意されているため、カードリーダーライターや変換アダプタなどを用意する必要がありません。また、この価格ながら映像出力が可能ですので、(microHDMI - HDMI変換アダプタなどを用いる必要はあるものの)外部ディスプレイなどを接続して作業することもできます。なお、この写真には写っていませんが、本体上部には電源ボタンが搭載されています。電源ボタンには充電インジケータランプも内蔵されており、充電中は赤、充電完了後は緑に点灯します。
裏面はAPUの発熱を確実に発散するため金属パネルとなっており、ヘアライン加工も施されているので安っぽさは感じません。AMDロゴとBungBungameのロゴが押されています。上部にはメインカメラが搭載されています。
それでは早速電源を入れていきましょう!
このタブレットは製品情報ページでWindows10タブレットと紹介されているものの、初期状態ではWindows8.1が起動します。Windows10タブレットとして使用する際は無償アップグレードを行ったうえでBungBungameサイトに公開されているドライバを再度インストールする必要があります。もちろんこのままWindows8.1タブレットとして使用することもできますが、Windows10へのアップグレードを催促するメッセージが邪魔ですし、Windows10では動かないようなソフトを使う予定もありませんので、初期状態のうちにWindows10へアップグレードしました。
Windows10へのアップグレードが完了し、使用するソフトのインストールを一通り終えたところで、恒例のベンチマークを測定していきます。
まずはWindowsエクスペリエンスインデックスの結果から(それぞれの写真はクリックすると拡大します)。
私が使用しているノートPC「Altair VH-AD」はCeleron N3150を搭載していますが、Photon2に搭載のAPUは、プロセッサの項目がわずかに性能が低く、グラフィックの項目がわずかに高いものとなっています。いずれもDG-D10IW2よりわずかにスコアが高くなっています。
続いて私がいつも使用しているベンチマークソフト「CINEBENCH R15」の結果。
こちらはCPU・グラフィックともにPhoton2がAltair VH-ADを上回りました(どちらも差はわずかで、誤差の範囲かもしれませんが)。DG-D10IW2はCINEBENCH R15ではベンチマークを測っていなかったため結果を比較することはできませんが、Photon2の性能としてはCeleron N3150をわずかに上回るレベルといえます。
使い勝手の面ですが、タッチパネルの反応はおおむね良好で、タッチでドラッグ&ドロップした際にタッチが切れてしまうことがあるものの、通常のタッチにおいては特に力強く押したりしなくても反応します。
スタイラスペンについても筆圧検知が働き、思い通りの線を描くことができます。ほかのスタイラスペン対応タブレット・ペンタブレットなどと同様、ペンを使っている間は画面に手をついてもペンで描く線に影響はありません。ただし、ペンにはオートパワーオフ機能が内蔵されているため、この機能によってペンの電源がオフになっているときはペンを画面に近づけても反応しません。ペンについているボタンを押すか、ペンで画面上をタッチすると電源が入ります。使用ソフトによっては、そのままでは筆圧検知が正常に動作しないことがありますが、N-Trigのドライバーをインストールすることで解消する場合があります。
発熱についてですが、非常に激しい部類に入ります。軽い作業や動画視聴程度でも背面が明らかに暖かくなるのを感じますが、ペイントソフトで重たいフィルター処理をかけるなど、CPUをフル稼働させた状態を続けると背面が激しく発熱し、短時間であっても触るのが苦痛に感じます。また、このような発熱のためにサーマルスロットリングが作動することもあります。通常は定格1.2GHzのところTurbo CORE(Intelで言うところのバーストテクノロジーのような機能)により1.6GHz前後で動作していますが、サーマルスロットリングが作動した場合は0.5~1.0GHz前後までクロックダウンされ、ウェブブラウジングなどの軽い使用であっても動作のもたつきを感じるようになります。使用の際には熱がこもらないように十分注意したうえで、CPUをフル稼働させる時間をできる限り短くするなど、発熱に対して常に気を使いながら使用する必要がありそうです。
というわけで、ここまで使ってみて感じたことは以上になります。もし今後使い続ける中で気になることがあれば追記していきたいと思います。
Photon2は24,900円という低価格の割に、同価格帯タブレットとしては唯一にして最強の機能を有しており、サポートの迅速な対応も相まって期待値だけが大きく上昇してしまいましたが、結果としては「コストパフォーマンスにやや優れている」といったところに落ち着きました。もし値下げ前の価格で購入していたらもっと不満を垂れていたかもしれませんが、Altair VH-ADよりも安く購入でき、なおかつスタイラスペンも使えるということで現時点では買ってよかったと感じています。いずれにしても念願の「液タブ」購入なので、これを機会にさらにイラスト・漫画のスキルを向上させていきたいと考えています。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
私がこの製品の存在を知ったのは、実はつい数日前のことで、4月11日に「PC Watch」に掲載された記事がきっかけでした。
この記事によれば、Photon2は2015年1月に発表があったものの、何の音沙汰もなかったというタブレットだそうで、一応PC Watchにも発表された旨の記事は掲載されていたそうです(4月11日に初めてこの製品の存在を知ったことから、当時の私はこの記事をスルーしていた可能性が高い)。
早速BungBungameの製品情報を見たところ、まるで安価なWindowsタブレットとは思えないようなスペックに驚かされました。主な特徴としては、
- プロセッサにAMD APUを採用(2016年4月現在私が把握する限りほかにAMD APUを搭載したWindowsタブレットを見た覚えはなく、現時点でおそらく唯一のAMD APU採用モデルと思われる)。またその性能はAtom Z3775を上回るとされている(Atom Z3775はWindowsタブレット・スティックPCの多くに採用されているAtom Z3735Fの上位モデル)
- 4GB RAM・64GB eMMC(過去にドスパラから4GB RAM・64GB eMMC搭載のWindowsタブレット「DG-D10IW with Bing」が発売されていた時期はあったもののすでに販売を終了、現時点では多くのモデルが2GB RAM・32GB eMMCとなっている)
- 64ビット版OSを搭載(こちらも「DG-D10IW with Bing」に採用実績はあるものの、最近のWindowsタブレット・スティックPCの多くは32ビット版OSとなっている)
- 筆圧検知機能付きスタイラスペン対応(価格は後述するが、この価格で筆圧検知機能付きスタイラスペン対応Windowsタブレットはほかに見たことがない)
- WUXGA(1920x1200)IPS液晶搭載
といったところです。特にスタイラスペンに対応していることは、私が最近力を入れて取り組んでいるイラスト製作において強い味方になると感じました。私はどうしてもペンタブレットを用いていきなりペイントソフトで絵を描くことができず、現在紙にイラスト・漫画の下書きを描き、それをスキャナでスキャンし、ペイントソフトで上から別のレイヤーを用意してその下書きをなぞるという作業を行っていますが、スタイラスペン対応Windowsタブレットであれば紙に描いているのと同じ感覚でペイントソフトに描くことができ、作業効率が大きく向上すると考えました。
そして価格。Photon2の発売当初は39,900円(税込)でしたが、2016年3月7日注文分より24,900円(税込)に大きく値下がりしました(プラス5,000円でキーボード付きカバーも購入可能)。これはドスパラの10.1インチWindowsタブレットの現行モデル「DG-D10IW3」(税込33,592円)よりも安く、心が大きく動かされました。はじめは聞き慣れないメーカーであったり明らかに安物っぽい外観にうさん臭さを感じましたが、インターネット上に掲載されているブログやTwitterなどを見る限り「製品が届かない」とか「対応が遅い」などといった書き込みは見られず、むしろ「迅速に対応してくれた」といった書き込みも見受けられたことから、少なくとも怪しい製品ではないと判断し、購入を決断しました。
なお、Photon2は2016年4月現在通販ショップ・店頭販売のいずれも行われておらず、購入希望者はBungBungameのニュースリリース(製品情報ページの「お求め方法」は現時点では更新されていない模様)に掲載されているサポートセンターにメールで問い合わせを行う必要があり、まさに「裏メニュー」といった感じの注文方法です。返ってきたメールに注文方法が書かれていますので、その指示に従って注文します。納期は1週間ほどと言われていましたが、私の場合は代金を振り込んだその日の夕方に発送・翌日の午前中に手元に到着という仕事の速さでした(送り状がほとんどすべて手書きだったことには少し笑ってしまいました)。
2016年8月10日追記: 2016年5月31日にBungBungameのオンラインショップがオープンしたそうで(ニュースリリース)、現在はメールによる特殊な注文形態は解消されています。
概要紹介が長くなってしまいましたが、それでは早速開封していきましょう!
外箱はこんな感じ。なお、梱包はこの外箱の上下にスポンジシートが敷かれており、段ボール箱のサイズも適切で、梱包は丁寧な部類に入ると感じました。
箱を開けるとこんな感じ。メーカー名入りの袋に入れられた本体(本体もエアーパッキンとスポンジシートで厳重に梱包されていました)がいきなり登場しますが、それはいったん置いといて、先に付属品の紹介。
付属品はACアダプタとACコード(この製品はmicroUSB端子からの充電には対応しておらず、このACアダプタを用いて充電します)、USBケーブル(typeA - microB)、USB OTGアダプタ、スタイラスペン、ペン用電池(電池はAAAAサイズ(単6)で、なじみのないサイズですが、Amazonなどの通販サイトで容易に購入可能です。また、ヨドバシドットコムでも1製品だけですが取り扱いされていることを確認しています)、取説。また、なぜかSiliconPower製のUSBメモリーも付属していました。容量は8GBと少なめですが、インタフェースがフルサイズUSB・microUSBの両方に対応しているものでした。
本体はこちら。角はラウンドしており、フチのプラスティックパーツを押さえるとわずかにきしみ音が聞こえるなど、チープさは否めませんが、価格を考えれば許容範囲内です。液晶ディスプレイ部にはダイレクトボンディングが施されており、比較的ダイレクトなタッチ操作・ペン操作が可能です。なお表面のパネルはややたわみやすく、ペン操作で手をつく際はあまり力をかけすぎないように注意が必要です。
上部にはフロントカメラのほかに照度センサーが搭載されており、周囲の明るさに応じて画面の明るさが変化します。また、画面左下部のベゼルにはNFCセンサーが内蔵されており、対応アプリを用いることでNFCを利用することができます(FeliCaには対応していないため、交通系ICカードなどの情報は対応ソフトを用いても読み取ることはできません)。
端子は右側面に配置されています。フルサイズSDカードスロット、microUSB端子(USB OTG対応)、DCプラグ、ヘッドセット端子(4極プラグタイプのヘッドセットに対応していることを確認)、microHDMI端子、microSDカードスロット、音量ボタンが搭載されています。フルサイズUSB端子はなく、USB機器を使用する際は付属のOTGアダプタを使用したうえでmicroUSB端子を使用します。SDカードスロットはフルサイズのものとmicroSDカードのものが1つずつ用意されているため、カードリーダーライターや変換アダプタなどを用意する必要がありません。また、この価格ながら映像出力が可能ですので、(microHDMI - HDMI変換アダプタなどを用いる必要はあるものの)外部ディスプレイなどを接続して作業することもできます。なお、この写真には写っていませんが、本体上部には電源ボタンが搭載されています。電源ボタンには充電インジケータランプも内蔵されており、充電中は赤、充電完了後は緑に点灯します。
裏面はAPUの発熱を確実に発散するため金属パネルとなっており、ヘアライン加工も施されているので安っぽさは感じません。AMDロゴとBungBungameのロゴが押されています。上部にはメインカメラが搭載されています。
それでは早速電源を入れていきましょう!
このタブレットは製品情報ページでWindows10タブレットと紹介されているものの、初期状態ではWindows8.1が起動します。Windows10タブレットとして使用する際は無償アップグレードを行ったうえでBungBungameサイトに公開されているドライバを再度インストールする必要があります。もちろんこのままWindows8.1タブレットとして使用することもできますが、Windows10へのアップグレードを催促するメッセージが邪魔ですし、Windows10では動かないようなソフトを使う予定もありませんので、初期状態のうちにWindows10へアップグレードしました。
Windows10へのアップグレードが完了し、使用するソフトのインストールを一通り終えたところで、恒例のベンチマークを測定していきます。
まずはWindowsエクスペリエンスインデックスの結果から(それぞれの写真はクリックすると拡大します)。
私が使用しているノートPC「Altair VH-AD」はCeleron N3150を搭載していますが、Photon2に搭載のAPUは、プロセッサの項目がわずかに性能が低く、グラフィックの項目がわずかに高いものとなっています。いずれもDG-D10IW2よりわずかにスコアが高くなっています。
続いて私がいつも使用しているベンチマークソフト「CINEBENCH R15」の結果。
こちらはCPU・グラフィックともにPhoton2がAltair VH-ADを上回りました(どちらも差はわずかで、誤差の範囲かもしれませんが)。DG-D10IW2はCINEBENCH R15ではベンチマークを測っていなかったため結果を比較することはできませんが、Photon2の性能としてはCeleron N3150をわずかに上回るレベルといえます。
使い勝手の面ですが、タッチパネルの反応はおおむね良好で、タッチでドラッグ&ドロップした際にタッチが切れてしまうことがあるものの、通常のタッチにおいては特に力強く押したりしなくても反応します。
スタイラスペンについても筆圧検知が働き、思い通りの線を描くことができます。ほかのスタイラスペン対応タブレット・ペンタブレットなどと同様、ペンを使っている間は画面に手をついてもペンで描く線に影響はありません。ただし、ペンにはオートパワーオフ機能が内蔵されているため、この機能によってペンの電源がオフになっているときはペンを画面に近づけても反応しません。ペンについているボタンを押すか、ペンで画面上をタッチすると電源が入ります。使用ソフトによっては、そのままでは筆圧検知が正常に動作しないことがありますが、N-Trigのドライバーをインストールすることで解消する場合があります。
発熱についてですが、非常に激しい部類に入ります。軽い作業や動画視聴程度でも背面が明らかに暖かくなるのを感じますが、ペイントソフトで重たいフィルター処理をかけるなど、CPUをフル稼働させた状態を続けると背面が激しく発熱し、短時間であっても触るのが苦痛に感じます。また、このような発熱のためにサーマルスロットリングが作動することもあります。通常は定格1.2GHzのところTurbo CORE(Intelで言うところのバーストテクノロジーのような機能)により1.6GHz前後で動作していますが、サーマルスロットリングが作動した場合は0.5~1.0GHz前後までクロックダウンされ、ウェブブラウジングなどの軽い使用であっても動作のもたつきを感じるようになります。使用の際には熱がこもらないように十分注意したうえで、CPUをフル稼働させる時間をできる限り短くするなど、発熱に対して常に気を使いながら使用する必要がありそうです。
というわけで、ここまで使ってみて感じたことは以上になります。もし今後使い続ける中で気になることがあれば追記していきたいと思います。
Photon2は24,900円という低価格の割に、同価格帯タブレットとしては唯一にして最強の機能を有しており、サポートの迅速な対応も相まって期待値だけが大きく上昇してしまいましたが、結果としては「コストパフォーマンスにやや優れている」といったところに落ち着きました。もし値下げ前の価格で購入していたらもっと不満を垂れていたかもしれませんが、Altair VH-ADよりも安く購入でき、なおかつスタイラスペンも使えるということで現時点では買ってよかったと感じています。いずれにしても念願の「液タブ」購入なので、これを機会にさらにイラスト・漫画のスキルを向上させていきたいと考えています。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。