今回はHuaweiのAndroid Wearスマートウォッチ「Huawei Watch 2」を購入しましたので、開封の様子とファーストインプレッションをお送りします。といってもHuawei Watch 2の発売日は昨年6月で、すでに半年経過しているので若干今更感はありますが……
私は初めてのスマートウォッチとして去年の3月にiWOWNfitの「i6 Pro」を購入し、スマートフォンをマナーモードにしている際の通知の受け取りで非常に助かっていました。しかし、昨年12月にスマートフォン(Nexus 6P)のOSのバージョンをAndroid8.1に更新して以降、i6 Proのペアリングが頻繁に切れるようになり(Nexus 6Pとi6 Proを再起動するといつの間にかペアリングが復活しているが、不使用時にi6 Proの電源を切り、再度電源を入れるとペアリングが行われない)、スマートウォッチの購入理由だった「通知を手元で受け取る」が満たされない状態となっていました。また、i6 Proの導入以降スマートウォッチの利便性を気に入り、より高機能なスマートウォッチがほしいと感じていました。
それではさっそく開封していきましょう!
パッケージはHuaweiの中上位機種によくみられる、しっかりしたつくりのものです。
箱を開けるといきなり本体登場。本体は後程紹介するとして、先に付属品を見ていきます。
冊子類はクイックスタートガイドとSafety Imformation、保証書。そのほか、本体の充電器とACアダプタが付属しています。
この充電器は、
時計本体の盤面の裏側についている接点に合わせてくっつけます。充電器を近づけると磁石によって適切な位置に密着します。なお、Apple Watchのような無線充電ではありません。また、Android Wear(詳細は後述)を搭載しているためか、PCと接続するとHuawei Watch 2の正式な型番名である「LEO-BX9」という名前のデバイスとして認識されます。
続いて本体について紹介します。
3万円という価格の割に若干プラスチッキーな気もしますが、マットなブラックや盤面周囲のガンメタのリング、そして盤面の大きなディスプレイはそれだけでワクワクさせられるものがあります。リング部分は凹凸がついていますが、回転したり、触ると何かアクションを起こしたりはしません。少し見えにくいですが側面右上と右下にボタンがついており、右上のボタンを軽く押すとホーム画面へ遷移(画面消灯時に押すと画面点灯)、長く押すとGoogleアシスタントが起動します。以前使用していたi6 Proでは、画面点灯の操作はディスプレイを上下にスワイプするか、腕を持ち上げる動作をする必要があり、後者で画面点灯せず、かつ手袋を履いているなどタッチパネルが反応しない状況だと腕を持ち上げる動作を何度も繰り返す必要がありましたが、Huawei Watch 2では画面を点灯させるためのハードウェアボタンがあるので、前述のような状況でも確実に画面を点灯させることができ、フラストレーションの軽減が期待できます(もちろんHuawei Watch 2も腕を持ち上げる操作やディスプレイのタッチ操作で画面を点灯させることが可能)。
右下のボタンを軽く押すとトレーニングアプリが起動します(2018年2月13日追記:右下のボタンを1回押したときに起動するアプリは設定で変更することができます。デフォルトではHuaweiのトレーニングアプリが起動しますが、私はGoogle Fitのアクティビティ開始画面を起動するよう変更しました)。なお、2回押すとAndroid Payが起動するそうですが、日本国内では対応していないそうです(試しに2回押してみましたが、何も反応はありませんでした)。
i6 Proは盤面のタッチパネルはタッチまたは上下のスワイプしか認識しませんでしたが、Huawei Watch 2は普通のタッチディスプレイとして操作できます。なお、Android Wearの基本的な動作として、時計画面で上から下にスワイプすると音声やバイブレーションのオンオフ、機内モードなどの設定を行う画面に(バッテリー残量もここに表示)、下から上にスワイプすると通知センター(ペアリングした端末に来た通知が表示されるほか、座りっぱなし検知など、Huawei Watch 2独自の通知もここに表示される)、左右にスワイプするとウォッチフェイス(時計の盤面デザイン)の変更(プリセットの数パターンを素早くチェンジすることができる。そのほかのウォッチフェイスはスマートフォンのAndroid Wearアプリから適用可能)、時計以外の画面で左から右にスワイプすると「戻る(Android端末の戻るボタンと考え方は似ている)」があります。いずれもスワイプというごく簡単な動作で行うことができますので、通知の確認のために盤面を凝視して小さいボタンをポチポチしたりする必要はありません(ただし遷移先のアプリによってはこの限りではない)。
バンド部分はオーソドックスなゴム素材でできていますが、時計本体から取り外して洗うこともできます(非純正ながら交換用バンドもあるみたいなので、純正のバンドが気に入らない場合は自己責任で交換してみてはいかがでしょうか)。なお、時計本体自体もIP68の防塵・防水機能を備えています。バンドの締め付けはバックルタイプとなっており、確実な固定が可能です(i6 Proはピンのようになっている部分をゴム穴に差し込むだけの方式で、使用と共にゴム穴が緩くなってしまわないか心配でしたが、結局1年間使用してきた限りでは特に変化はありませんでした)。本体に目を向けますと、充電用の接点のほか、心拍計測用の発光・受光部が中央にあります。
着けてみるとこんな感じ、本体は少しごつめでかなりの存在感があります。重量も57gと、i6 Proの18gと比較すると重たく、さすがにi6 Proのような「着けていることを忘れる」装着感ではありません。とはいえ、i6 Proが規格外に軽かっただけなので、普通の腕時計からの乗り換えであれば特に違和感なく着けられるのではないでしょうか。
それでは電源を入れていきましょう!
まずHuaweiのロゴが現れます。
次にAndroidスマートフォンでよく見る起動画面になります。さすがにAndroid Wearを搭載しているだけあって、起動にはやや時間がかかります。i6 Proは電源オンから約5秒で使用可能になっていたので気軽に電源オンオフすることができましたが、Android Wear搭載スマートウォッチは電源常時オンが前提となりそうです。
しばらくすると「Tap to begin」と表示されます。画面をタップすると言語選択やEULAの承諾など最低限の設定を行います。残りの設定はスマートフォン上から行うことになります。Android Wearアプリをスマートフォンにインストールし、画面のウィザードに従って操作することで、スマートフォンとのペアリング、アカウント設定、Wi-Fi設定などをまとめて行うことができます。この辺の設定のしやすさはさすが同じAndroidなだけあると感じました。Android 5.x以降には、信頼できるデバイスが近くにある時はPINの入力を省略できる機能が備わっていますが、せっかくなのでHuawei Watch 2を信頼できるデバイスとして登録してみました(スマートフォンを置いてその場を離れたり、時計を外してどこかへ移動したりすることの多いユーザーにはセキュリティ上おすすめはできませんが)。
また、Huawei Watch 2をより便利に使うために、追加で「Huawei Wear」「Huawei ヘルスケア」アプリも同時にインストールします。これらは主にトレーニングアプリ周りの利便性を向上させるためのもので、年齢や身長、体重を登録するためより正確なトレーニングデータを記録することができます。また、Huawei ヘルスケアアプリを経由してGoogle Fitにトレーニングデータを送ることもできます。これらはi6 Proでも(使用アプリは異なるものの)同じことができていましたが、引き続きGoogle Fitでトレーニングデータを記録し続けられるのは嬉しい限りです。
時計の盤面のデザインはAndroid Wearアプリから変更できます。種類は豊富で、自分の好みだけでなく、その日の気分によっても気軽にウォッチフェイスを変更できるのはスマートウォッチの醍醐味の一つだと感じました。
私はクロノグラフ風のこちらのデザインにしてみました。細かいことですが、秒針まで表示されているため、時計を見ながら何か合図を送るような場面でも秒単位で時間を知ることができ、非常に便利だと感じました(i6 Proはどの盤面も分単位でしか時刻を表示できない)。
ディスプレイは1.2インチのAMOLEDで、コントラストに優れています。照度も高く、i6 Proでは盤面の文字が全く見えなかった直射日光下でも盤面をはっきり確認することができます。照度センサーも搭載されているため、暗い場所では照度が落とされ、まぶしくありません。
それではAndroid Wearについての感想を。
Android WearはHuawei Watch 2のようなスマートウォッチ向けのAndroid OSで、i6 Pro(独自OS)との違いとしては、ペアリングしたスマートフォンとの同時使用がメインではあるものの、スマートウォッチ単体でも一部スマートフォンに準じた機能を利用できることです。例えばメールが来た場合、その通知がスマートウォッチに届くだけでなく、スマートフォンの通知センターのように差出人や本文の一部を確認することができます。ここまではi6 Proでもできたことですが、Android Wearではその通知をタップすることで本文をさらに読むことができるほか、(GMailの場合)そのメールを削除したりアーカイブしたりすることができます。Google Mapを利用することもでき、操作はしづらいもののスマートウォッチ上で地図を確認したり、ピンチ操作で拡大・縮小したりすることもできます。音楽アプリにおいては一時停止・頭出しの操作をスマートウォッチ上から行うことができるため、リモコンがついていないヘッドフォンを使用する際には重宝します。
Android Wear専用のPlayストアがスマートウォッチにインストールされており、ここからさらにアプリを追加することもできます。ただし追加したアプリはスマートウォッチのROMに保存されるため、ストレージ容量には注意が必要です(Huawei Watch 2の場合ROMは4GBしかない)。
Huawei Watch 2をはじめ、多くのAndroid Wear搭載スマートウォッチは盤面が円形をしていますが、Android Wearはちゃんとこの円形ディスプレイに最適化されたUIを採用しているため、ボタンが見切れて押せない、といったようなことはありません(ボタンが全体的に小さく押しにくいのは致し方ないところですが……)。
以前使用していたi6 Proには音声の入出力はなく、通知はすべてバイブレーションで行われていましたが、Huawei Watch 2にはバイブレーションはもちろん、音声の入出力が搭載されているので、音声による通知受け取りも可能なほか、電話もスマートウォッチ上で受けることができます。音声はオフにすることもできるので、音を出したくない環境でもバイブレーションのみで通知を受け取ることができます。
また、Huawei Watch 2にはGoogleアシスタントが搭載されています(もちろん日本語版アシスタントにも対応)。音声検索だけでなく、たとえば「豆知識を教えて」といったような質問にも答えるなど、使い方次第でスマートウォッチをより活用できます。
バッテリーについてはi6 Proよりも持続時間は短いです。カタログスペックでは通常使用時の持続時間は約2日間となっていますが、実際に満充電の状態から半日外出してみたところ、バッテリー残量が半分近くになっていました。i6 Proは電源常時オンで約1週間、外出時(1日平均約8時間)のみ電源オンで約2週間持続していましたから、明らかに持続時間が短くなっており、毎日の充電が必須です。とはいえ、Android Wearを使用していること、BluetoothやWi-Fi、加速度・ジャイロ、心拍、照度、電子コンパスなど多数のセンサ、ハードウェアを搭載していることを考えると納得できます。「腕時計を充電する」という考え方自体に抵抗感がなければ、その頻度が高いだけで、毎日の「帰宅してスマートフォンを充電する」という生活サイクルに容易に組み込むことができるのではないでしょうか。
とはいえ、長期間の外出や出張などに出かける際にうっかり充電器を忘れてしまうと2日でバッテリーが切れてしまい、ただのリストバンドになってしまいます。Huawei Watch 2には時計表示と歩数計測以外のすべての機能を無効化する「ウォッチモード」があり、これを使用すると最大3週間持続させることができますが、機能の多くが使用できなくなるため、ウォッチモードで使用し続けるのは現実的ではありません。あくまで非常用としてとらえ、充電器を忘れないようにするか、外出用にもう1個充電器を購入するなどの対策が必要と言えます。
というわけで、Huawei Watch 2の開封レビューをお送りしました。初のAndroid Wearスマートウォッチで、まだまだ知らない機能もあると思うので、使っていくうちに新たに気付いたことがあれば随時この記事に追記していきたいと思います。現時点ではスマートフォンをより便利に使うためのデバイスとして非常に満足しています。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
私は初めてのスマートウォッチとして去年の3月にiWOWNfitの「i6 Pro」を購入し、スマートフォンをマナーモードにしている際の通知の受け取りで非常に助かっていました。しかし、昨年12月にスマートフォン(Nexus 6P)のOSのバージョンをAndroid8.1に更新して以降、i6 Proのペアリングが頻繁に切れるようになり(Nexus 6Pとi6 Proを再起動するといつの間にかペアリングが復活しているが、不使用時にi6 Proの電源を切り、再度電源を入れるとペアリングが行われない)、スマートウォッチの購入理由だった「通知を手元で受け取る」が満たされない状態となっていました。また、i6 Proの導入以降スマートウォッチの利便性を気に入り、より高機能なスマートウォッチがほしいと感じていました。
それではさっそく開封していきましょう!
パッケージはHuaweiの中上位機種によくみられる、しっかりしたつくりのものです。
箱を開けるといきなり本体登場。本体は後程紹介するとして、先に付属品を見ていきます。
冊子類はクイックスタートガイドとSafety Imformation、保証書。そのほか、本体の充電器とACアダプタが付属しています。
この充電器は、
時計本体の盤面の裏側についている接点に合わせてくっつけます。充電器を近づけると磁石によって適切な位置に密着します。なお、Apple Watchのような無線充電ではありません。また、Android Wear(詳細は後述)を搭載しているためか、PCと接続するとHuawei Watch 2の正式な型番名である「LEO-BX9」という名前のデバイスとして認識されます。
続いて本体について紹介します。
3万円という価格の割に若干プラスチッキーな気もしますが、マットなブラックや盤面周囲のガンメタのリング、そして盤面の大きなディスプレイはそれだけでワクワクさせられるものがあります。リング部分は凹凸がついていますが、回転したり、触ると何かアクションを起こしたりはしません。少し見えにくいですが側面右上と右下にボタンがついており、右上のボタンを軽く押すとホーム画面へ遷移(画面消灯時に押すと画面点灯)、長く押すとGoogleアシスタントが起動します。以前使用していたi6 Proでは、画面点灯の操作はディスプレイを上下にスワイプするか、腕を持ち上げる動作をする必要があり、後者で画面点灯せず、かつ手袋を履いているなどタッチパネルが反応しない状況だと腕を持ち上げる動作を何度も繰り返す必要がありましたが、Huawei Watch 2では画面を点灯させるためのハードウェアボタンがあるので、前述のような状況でも確実に画面を点灯させることができ、フラストレーションの軽減が期待できます(もちろんHuawei Watch 2も腕を持ち上げる操作やディスプレイのタッチ操作で画面を点灯させることが可能)。
右下のボタンを軽く押すとトレーニングアプリが起動します(2018年2月13日追記:右下のボタンを1回押したときに起動するアプリは設定で変更することができます。デフォルトではHuaweiのトレーニングアプリが起動しますが、私はGoogle Fitのアクティビティ開始画面を起動するよう変更しました)。なお、2回押すとAndroid Payが起動するそうですが、日本国内では対応していないそうです(試しに2回押してみましたが、何も反応はありませんでした)。
i6 Proは盤面のタッチパネルはタッチまたは上下のスワイプしか認識しませんでしたが、Huawei Watch 2は普通のタッチディスプレイとして操作できます。なお、Android Wearの基本的な動作として、時計画面で上から下にスワイプすると音声やバイブレーションのオンオフ、機内モードなどの設定を行う画面に(バッテリー残量もここに表示)、下から上にスワイプすると通知センター(ペアリングした端末に来た通知が表示されるほか、座りっぱなし検知など、Huawei Watch 2独自の通知もここに表示される)、左右にスワイプするとウォッチフェイス(時計の盤面デザイン)の変更(プリセットの数パターンを素早くチェンジすることができる。そのほかのウォッチフェイスはスマートフォンのAndroid Wearアプリから適用可能)、時計以外の画面で左から右にスワイプすると「戻る(Android端末の戻るボタンと考え方は似ている)」があります。いずれもスワイプというごく簡単な動作で行うことができますので、通知の確認のために盤面を凝視して小さいボタンをポチポチしたりする必要はありません(ただし遷移先のアプリによってはこの限りではない)。
バンド部分はオーソドックスなゴム素材でできていますが、時計本体から取り外して洗うこともできます(非純正ながら交換用バンドもあるみたいなので、純正のバンドが気に入らない場合は自己責任で交換してみてはいかがでしょうか)。なお、時計本体自体もIP68の防塵・防水機能を備えています。バンドの締め付けはバックルタイプとなっており、確実な固定が可能です(i6 Proはピンのようになっている部分をゴム穴に差し込むだけの方式で、使用と共にゴム穴が緩くなってしまわないか心配でしたが、結局1年間使用してきた限りでは特に変化はありませんでした)。本体に目を向けますと、充電用の接点のほか、心拍計測用の発光・受光部が中央にあります。
着けてみるとこんな感じ、本体は少しごつめでかなりの存在感があります。重量も57gと、i6 Proの18gと比較すると重たく、さすがにi6 Proのような「着けていることを忘れる」装着感ではありません。とはいえ、i6 Proが規格外に軽かっただけなので、普通の腕時計からの乗り換えであれば特に違和感なく着けられるのではないでしょうか。
それでは電源を入れていきましょう!
まずHuaweiのロゴが現れます。
次にAndroidスマートフォンでよく見る起動画面になります。さすがにAndroid Wearを搭載しているだけあって、起動にはやや時間がかかります。i6 Proは電源オンから約5秒で使用可能になっていたので気軽に電源オンオフすることができましたが、Android Wear搭載スマートウォッチは電源常時オンが前提となりそうです。
しばらくすると「Tap to begin」と表示されます。画面をタップすると言語選択やEULAの承諾など最低限の設定を行います。残りの設定はスマートフォン上から行うことになります。Android Wearアプリをスマートフォンにインストールし、画面のウィザードに従って操作することで、スマートフォンとのペアリング、アカウント設定、Wi-Fi設定などをまとめて行うことができます。この辺の設定のしやすさはさすが同じAndroidなだけあると感じました。Android 5.x以降には、信頼できるデバイスが近くにある時はPINの入力を省略できる機能が備わっていますが、せっかくなのでHuawei Watch 2を信頼できるデバイスとして登録してみました(スマートフォンを置いてその場を離れたり、時計を外してどこかへ移動したりすることの多いユーザーにはセキュリティ上おすすめはできませんが)。
また、Huawei Watch 2をより便利に使うために、追加で「Huawei Wear」「Huawei ヘルスケア」アプリも同時にインストールします。これらは主にトレーニングアプリ周りの利便性を向上させるためのもので、年齢や身長、体重を登録するためより正確なトレーニングデータを記録することができます。また、Huawei ヘルスケアアプリを経由してGoogle Fitにトレーニングデータを送ることもできます。これらはi6 Proでも(使用アプリは異なるものの)同じことができていましたが、引き続きGoogle Fitでトレーニングデータを記録し続けられるのは嬉しい限りです。
時計の盤面のデザインはAndroid Wearアプリから変更できます。種類は豊富で、自分の好みだけでなく、その日の気分によっても気軽にウォッチフェイスを変更できるのはスマートウォッチの醍醐味の一つだと感じました。
私はクロノグラフ風のこちらのデザインにしてみました。細かいことですが、秒針まで表示されているため、時計を見ながら何か合図を送るような場面でも秒単位で時間を知ることができ、非常に便利だと感じました(i6 Proはどの盤面も分単位でしか時刻を表示できない)。
ディスプレイは1.2インチのAMOLEDで、コントラストに優れています。照度も高く、i6 Proでは盤面の文字が全く見えなかった直射日光下でも盤面をはっきり確認することができます。照度センサーも搭載されているため、暗い場所では照度が落とされ、まぶしくありません。
それではAndroid Wearについての感想を。
Android WearはHuawei Watch 2のようなスマートウォッチ向けのAndroid OSで、i6 Pro(独自OS)との違いとしては、ペアリングしたスマートフォンとの同時使用がメインではあるものの、スマートウォッチ単体でも一部スマートフォンに準じた機能を利用できることです。例えばメールが来た場合、その通知がスマートウォッチに届くだけでなく、スマートフォンの通知センターのように差出人や本文の一部を確認することができます。ここまではi6 Proでもできたことですが、Android Wearではその通知をタップすることで本文をさらに読むことができるほか、(GMailの場合)そのメールを削除したりアーカイブしたりすることができます。Google Mapを利用することもでき、操作はしづらいもののスマートウォッチ上で地図を確認したり、ピンチ操作で拡大・縮小したりすることもできます。音楽アプリにおいては一時停止・頭出しの操作をスマートウォッチ上から行うことができるため、リモコンがついていないヘッドフォンを使用する際には重宝します。
Android Wear専用のPlayストアがスマートウォッチにインストールされており、ここからさらにアプリを追加することもできます。ただし追加したアプリはスマートウォッチのROMに保存されるため、ストレージ容量には注意が必要です(Huawei Watch 2の場合ROMは4GBしかない)。
Huawei Watch 2をはじめ、多くのAndroid Wear搭載スマートウォッチは盤面が円形をしていますが、Android Wearはちゃんとこの円形ディスプレイに最適化されたUIを採用しているため、ボタンが見切れて押せない、といったようなことはありません(ボタンが全体的に小さく押しにくいのは致し方ないところですが……)。
以前使用していたi6 Proには音声の入出力はなく、通知はすべてバイブレーションで行われていましたが、Huawei Watch 2にはバイブレーションはもちろん、音声の入出力が搭載されているので、音声による通知受け取りも可能なほか、電話もスマートウォッチ上で受けることができます。音声はオフにすることもできるので、音を出したくない環境でもバイブレーションのみで通知を受け取ることができます。
また、Huawei Watch 2にはGoogleアシスタントが搭載されています(もちろん日本語版アシスタントにも対応)。音声検索だけでなく、たとえば「豆知識を教えて」といったような質問にも答えるなど、使い方次第でスマートウォッチをより活用できます。
バッテリーについてはi6 Proよりも持続時間は短いです。カタログスペックでは通常使用時の持続時間は約2日間となっていますが、実際に満充電の状態から半日外出してみたところ、バッテリー残量が半分近くになっていました。i6 Proは電源常時オンで約1週間、外出時(1日平均約8時間)のみ電源オンで約2週間持続していましたから、明らかに持続時間が短くなっており、毎日の充電が必須です。とはいえ、Android Wearを使用していること、BluetoothやWi-Fi、加速度・ジャイロ、心拍、照度、電子コンパスなど多数のセンサ、ハードウェアを搭載していることを考えると納得できます。「腕時計を充電する」という考え方自体に抵抗感がなければ、その頻度が高いだけで、毎日の「帰宅してスマートフォンを充電する」という生活サイクルに容易に組み込むことができるのではないでしょうか。
とはいえ、長期間の外出や出張などに出かける際にうっかり充電器を忘れてしまうと2日でバッテリーが切れてしまい、ただのリストバンドになってしまいます。Huawei Watch 2には時計表示と歩数計測以外のすべての機能を無効化する「ウォッチモード」があり、これを使用すると最大3週間持続させることができますが、機能の多くが使用できなくなるため、ウォッチモードで使用し続けるのは現実的ではありません。あくまで非常用としてとらえ、充電器を忘れないようにするか、外出用にもう1個充電器を購入するなどの対策が必要と言えます。
というわけで、Huawei Watch 2の開封レビューをお送りしました。初のAndroid Wearスマートウォッチで、まだまだ知らない機能もあると思うので、使っていくうちに新たに気付いたことがあれば随時この記事に追記していきたいと思います。現時点ではスマートフォンをより便利に使うためのデバイスとして非常に満足しています。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。