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2018年度の創作活動の方針

 HEstudentはこのほど、2018年度の創作活動の方針を以下のように決定しました。

テーマ「続けるための選択」

私は高校の時に創作活動を始めて以来、音楽やイラスト、まんがを作るということにストイックに取り組んできました。高校時代には学業よりも創作を優先し、成績が低迷した時期を過ごしました。大学に入ってからは学業をおろそかにすると単位を落としたり、最悪の場合留年につながるため、うまく折り合いをつけつつも、やはり創作活動に注力したことに変わりはなく、必要最低限の生活行動と学業のための時間以外のすべてを創作活動につぎ込みました。時には徹夜(正確にはオールのあとそれをカバーするための睡眠を取っていたため完徹ではないが)を何日も続けることもありました。結果として、私は数多くの作品を制作し、送り出すことができました。
 しかし、そんな私もいよいよ来年には学生ではなくなり、社会人となります。社会人として決められた時間に出社することはもちろん、万全の体調で業務に臨むことも要求されます。そのことを考えたとき、現在の肉体や精神に無理を強いる創作活動のスタイルが社会人になってからの自分には合わないのではないかと考えるようになりました。とはいえ、自分の人生が変わるきっかけとなった創作活動をやめたいとは思わないので、かつて高校から大学に進学するときのように、来年以降も長期にわたって継続的に創作活動に取り組めるよう、創作活動の方針を再度見直すことにしました。まだ社会人になるまで1年ありますが、この1年間で社会人になってからも創作活動を続けていくための基盤を試行錯誤しながら築き、不安を感じることなく1年後を迎えられるよう今から活動面・生活面を見直していくことにします。

オリジナル漫画について

以前投稿した「女パソ2~とある女子パソコン部の日常 Season 2~」の第3話の最後のページで、2018年度はパソコン部をテーマにした漫画と、百合をテーマにした漫画の2作品を連載していくと記しましたが、これは撤回し、パソコン部をテーマにした漫画については不定期で更新する漫画(更新日を決めた「連載」の形は取らない)とし、百合をテーマにした漫画については漫画形式をやめ、自作小説の形式として不定期に更新する作品とします。
 これまで「女パソ」シリーズを定期的に更新(Season 1は月1回、Season 2は隔月)してきて感じたこととして、何らかの用事(学校行事など)が入って当初立てていた計画の通りに漫画の原稿製作が進まなくなると、なんとしても期日までに完成させ、更新しなければならないという焦りから手を抜いた原稿になることが多々ありました。また同じ理由で、使える時間のすべてを原稿製作に充てた結果、例えば録画したアニメが視聴できずにたまっていったり(私は現在アニメを単なる娯楽としてだけでなく、自分の作品における新たな表現に活かせるものを見つけるための勉強素材としても見ている)、急に「こういうイラスト描いてみたい!」と思っても手を付けられず、結局時間がたってイラストに手を付けるころには「描いてみたい!」という欲がなくなってしまう、といったことがありました。この傾向は2017年度に入ってから特に顕著になり、それでも2017年度の創作活動の方針として「女パソ2は隔月で更新する」と宣言していたため、それを果たすべくこのような非効率的な活動を続けることになりました。女パソ2の第3話制作時点では2018年度もとりあえずこの方針でなんとかやっていこうと考えていました。
 しかし、社会人になってからのことを考えると到底このような非効率的な創作活動が回るはずがなく、連載作品も手につかず、描きたいイラストも連載作品の原稿が気になって手を付けられない生活が続いた結果、創作活動全体が破綻してしまう可能性すらありました(私は過去に作曲活動の破綻を経験しており、それが「満足感の蓄積」という、思いもよらなかった小さな要因によって引き起こされたことを痛感している)。そこで、2018年は掲載日を決めて定期的に原稿を制作する形式をやめ、あくまで自分のペースで気が向いたときに制作し、キリのいいところで公開する形式に転換することを決めました。おそらくある作品のある話とある話の間が何か月も空いてしまった、といったようなことが頻繁に発生すると思います。しかしながら、イラスト・漫画制作全体を通してみたとき、描きたい絵を描きたいときに描く作業を続けることで、結果として描き上げる原稿の量が多くなり、より多くの作品を皆様にご覧いただけるようになるとともに、描くという経験をより多く積むことでスキル向上にもつながっていくのではないかと考えています。もちろん、ある漫画が次の話につながる展開なのに次の話を何か月も待たされた!といったことが起こらないよう、今後制作する漫画作品については1~2ページ程度のいわゆるオムニバス形式で制作していきます。
 冒頭で紹介したパソコン部をテーマにした作品について、第1話に相当する部分にはすでにプロットが完成していますので、これだけは一度に描き上げて公開し、以降は単発で随時公開していく形式を取ることになると思います。一方、百合をテーマにした作品については、プロットこそ作成はしていますが、オムニバス形式を取ることが難しいため、よりスピーディーに制作し、かつ漫画・イラストに比べて制作環境の制限が少ない(漫画を作るとなるとペン入力に対応したデバイスを用いる必要があるほか、ジャンルの特性上描写によっては公衆でファイルを開くことが憚られる場合もある)テキスト形式を取ることにします。これまでの自作小説と同様、書き進めながらフラグの回収チェックなどを行う必要があるため、連載開始時期を明言することはできませんが、ある程度書き進めた状態で連載を開始するため、一度更新を開始すればそれ以降は毎週or隔週で更新していけるのではないかと思っています。

イラストについて

イラストについては、これまでも不定期で描きたいものを描いてきたため、今後も現在のスタイルを継続します。ただし、前項で述べた漫画の更新計画の最適化によって、描けるイラストの数は少し増えると思います。また、今年に入ってから、着色の工程を簡略化したイラスト(自分の中で「らくがき」と呼んでいる)についてもpixivに公開しているのですが、ジャンルによっては多くのユーザーにご覧いただいていることがわかったので、今後は「らくがき」として制作するイラストの数をさらに増やし、より多くのイラストを投稿していけたらと考えています。もちろん、着色に時間をかけたイラストも時々制作し、自分が描きたいイラストを、描きたいときに、モチベーションが切れないうちに描ききるスタイルを確立していきたいと考えています。

即売会への出展について

即売会については2017年度と同様、夏冬のコミケへの出展を考えています。すでに夏コミ(C94)の申し込みは完了しており、あとは6月ごろの当落発表を待つだけです。
 また、今年は関西エリアで開催される即売会への出展も検討しています。以前Twitterで開催地についてのアンケートを取ったところ、(集まった票数が3票しかないため、統計的に述べることはできないが)3票中2票が「コミケに参加したことはなく、西日本エリアであれば参加可能」との意見でした。私自身、西日本在住でありながらコミケに何度か参戦しており、体力面や金銭面でタフさが必要であることは以前から認識していました。西日本エリアでも即売会に出展することで、これまで出会うことのできなかったより多くの方に私の作品を手に取っていただけるのではないかと期待しています。どの即売会に出展するかについては、決まり次第SWingXホームページや当ブログ、Twitterなどでお知らせしていきます。



 2018年度の創作活動方針については以上の通りです。もちろん、社会人になってからでもこれまでのようなストイックな活動ができる機会があるかもしれません。しかしながら、現時点で1年後の時間的・精神的・体力的余裕が全く読めない中で、これまで継続し、自分のスタイルを確立してきた創作活動を折れることなく今後も長期にわたって続けるには、いったん安全路線にシフトし、無理のない活動を着実にこなしていく環境づくりが必要なのではないかと考え、このような方針としました。特にオリジナル漫画においては実質的に活動縮小となりますが、私の創作活動の原点である「自分が味わった感動を、自分なりの形でほかの人に表現したい」に立ち返った時、自分が作りたい作品を、自分が作りたいときに作ってこそ私の創作活動は成立するのではないかと考えました(ここ最近は自分の作品への注目してほしさが先走ってしまい、自分が本当に描きたい作品よりも、その時流行している商業作品で、こういうのを描けばきっと見てもらえるだろう、という作品を作ることを考えてしまいがちだった)。テーマとして掲げた「続けるための選択」として、創作活動全体として無理なく発展していけるようにするための方針ですので、ご理解いただければと思います。
 ここまでは活動面について述べてきましたが、生活面においても、例えばイラスト制作のために夜遅くまで起きる生活をやめ、自分で決めた就寝時間が来たらそこで作業を打ち切り、翌日は自分で決めた起床時間にきちんと起きる(時間があれば前日できなかった原稿を朝やる)という規則正しい生活習慣を送るよう心掛け、また何らかの原因で作業を途中で切り上げて寝るようなことがあっても翌日以降に影響が出ないようなタスクの立て方についても考える必要があると思っています(即売会前の同人誌原稿製作は、納期が遅れると即売会に本を持っていけない可能性もあるので、夜更かしをするなど多少の無理はやむを得ないと思いますが、現在はそれが恒常化してしまっているので、少なくとも平常時はデッドラインを決めてのイラスト制作はやめるなど、立てられる対策はあると思います)。

 今後とも、ヘスの創作活動をよろしくお願いいたします。
 最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

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