「Xperiaアンバサダー企画」でお借りしたXperia Z5を実際に使って、その魅力をお送りするモニター企画。パート2ではカメラ性能について詳しくお伝えします。
私自身はスマートフォンに搭載されているカメラ機能は、どれだけ性能が良くなろうと「所詮スマフォのカメラ」と思っており、現在でも本格的な写真撮影の際は設定の自由度が高いハイアマ向けデジタルカメラを使用しています。しかし、そんな私でもデジカメで撮影するほどではないちょっとした記録写真程度のものであれば、最近は専らZL2のカメラ機能を使うようになりました。また、スマートフォン選びにおいて「カメラ性能」を重視するユーザーが多いのは事実であり、Xperiaの商品情報ページでも「カメラ」の項目が独立して設けられていることからもスマートフォンのカメラ機能は重要な項目の一つとなっているため、本レビューでも「カメラ性能編」の形で独立してお送りします。
Xperia Z5のカメラ機能の大きな特徴としては、
が挙げられます。私は現在Xperia ZL2を使用していますが、このZ2世代のカメラ機能からどのような進化を遂げたのか、同じ被写体をZL2とZ5で同時に撮影して検証してみます。
まずは画素数・広角レンズ・HDRを検証するために、自分の机の上を全く同じ位置から撮影します。
こちらがZL2。最大約2070万画素で、画像サイズは5248x3936pxです。
こちらがZ5。最大2300万画素で、画像サイズは5520x4140pxです。Z5のほうが広角であるため、画像左のスピーカーが見切れることなく映り込んでいます。また、画面奥のカーテンにちりばめられている星が、ZL2では画像右上にいくほど黒つぶれしているのに対し、Z5では黒つぶれの程度が若干抑えられ、一応HDRが効いているといえます。
次に高速オートフォーカスについて検証します。こちらは画像ではわかりにくいので、動画にしてみました。
ZL2は被写体にカメラを向けた時点で一応おおよそのフォーカスは合うものの、シャッターボタンを半押しした時に一度フォーカスがぼける方向に動き、そこからフォーカスを合わせるため、シャッターボタンを押してからフォーカスが合うまでワンテンポありますが、Z5ではシャッターボタンを半押しした時はフォーカスの微調整のみでピントを合わせていくため合焦までの時間が短く、「えっ、もうピント合ってるの!?」と言ってしまうほどの速さです(笑)。ただし、画面上のシャッターボタンを押した場合の「フォーカスがあってからシャッターが下りるまでの時間」はZL2のほうが速く、結果的に画面上のシャッターボタンを押してからシャッターが下りるまでの時間はZL2とZ5で大きな差はありません。
次に、フォーカスポイントの移動の速さを検証してみます。
ZL2ではパンダやペンギンのぬいぐるみが画面の中央まで来ないとフォーカスがそちらに移動せず、また移動の際もフォーカスポイント付近でわずかに行き来するなど、フォーカスが完全に合うまで少し時間がかかりますが、Z5ではぬいぐるみの大半が画面に映りこんだ段階でスピーディーにフォーカスがぬいぐるみに移動し、またフォーカスの移動もピタッと決まっており、ストレスを感じさせません。
続いて、屋外での撮影を通してデジタル5倍ズームとインテリジェントアクティブモードについて検証していきます。今回は大阪(伊丹)空港32L滑走路南端付近に位置する千里川 原田進入灯橋付近から撮影しました(ここでデジタルカメラを用いて撮影した写真はこちら)。ここは着陸直前の航空機が頭上すれすれの位置を通過する様子を眺望できる有数のビューポイントで、今回撮影に行った際も多くのカメラマンがカメラを構えて撮影に臨んでいました。滑走路に近く飛行機が低高度で通過するとはいえ、着陸した飛行機は瞬く間に滑走路北端へ遠ざかってしまいますので、ある程度ズームが効くカメラが必要です。また、今回は夕暮れ時の空港とそこを発着する航空機を撮影することを目的としていました。デジタルカメラでは手ぶれが避けられないほど暗くなるまで撮影していましたが、そのような極端なコンディションであればZL2とZ5のカメラ性能の違いをよりはっきりと感じることができるだろうと考えました。
この動画ではZL2とZ5をそれぞれの手に持ち、2つ横に並べて撮影をしました。片手持ちだとどうしても細かい映像のブレが避けられず、ZL2では細かいブレが映像に出てしまっていますが、Z5は多少のブレは吸収しており、まるでステディカムを使っているかのような滑らかで安定した映像となっています。また、フォーカスも上記で検証した通り高速で、空ばかりを映しなかなかフォーカスが合いにくい状況でもZ5は川の土手や飛行機などに素早くフォーカスを合わせ航空機にも早くフォーカスが合っています。薄暮の中ではZL2ではフォーカスの合いにくさも相まってぼやけてざらざらの映像になってしまっていますが、Z5ではノイズは大幅に抑えられており、空のグラデーションもきれいに表現できています。
一方、デジタル5倍ズームの性能は大きく向上したとはいえず、今回はフォーカスが甘かったのかZ5のほうが逆にぼやけて見えるという結果になりました。とはいえ、デジタルズームはあくまで「デジタルズーム」であり、光学ズームとはわけが違いますので、その点を理解していればデジタルズーム時の画質の良しあしがさほど問題になることはないでしょう。私個人の意見としては、私はデジタルズームをほとんど使わず、今回はレビュー用にあえてデジタルズームを限界まで使用しただけであるため、デジタルズーム時の画質よりも、強力な手ぶれ補正と薄暮への強さだけでもZ5のカメラは十分に進化したと感じています。
というわけで今回はXperia Z5のカメラ機能について、ZL2と比較しながらお送りしました。次回はレビューパート3ということで、発熱や、その他HEstudentが気になったことについて書いていきたいと思います。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
私自身はスマートフォンに搭載されているカメラ機能は、どれだけ性能が良くなろうと「所詮スマフォのカメラ」と思っており、現在でも本格的な写真撮影の際は設定の自由度が高いハイアマ向けデジタルカメラを使用しています。しかし、そんな私でもデジカメで撮影するほどではないちょっとした記録写真程度のものであれば、最近は専らZL2のカメラ機能を使うようになりました。また、スマートフォン選びにおいて「カメラ性能」を重視するユーザーが多いのは事実であり、Xperiaの商品情報ページでも「カメラ」の項目が独立して設けられていることからもスマートフォンのカメラ機能は重要な項目の一つとなっているため、本レビューでも「カメラ性能編」の形で独立してお送りします。
Xperia Z5のカメラ機能の大きな特徴としては、
- Xperia史上最高、有効画素数約2300万画素
- 広角24㎜のGレンズ
- 世界最速0.03秒オートフォーカス(メインカメラ)
- デジタル5倍ズーム(メインカメラ)
- 進化したHDR(メインカメラ/フロントカメラ)
- インテリジェントアクティブモード
が挙げられます。私は現在Xperia ZL2を使用していますが、このZ2世代のカメラ機能からどのような進化を遂げたのか、同じ被写体をZL2とZ5で同時に撮影して検証してみます。
まずは画素数・広角レンズ・HDRを検証するために、自分の机の上を全く同じ位置から撮影します。
こちらがZL2。最大約2070万画素で、画像サイズは5248x3936pxです。
こちらがZ5。最大2300万画素で、画像サイズは5520x4140pxです。Z5のほうが広角であるため、画像左のスピーカーが見切れることなく映り込んでいます。また、画面奥のカーテンにちりばめられている星が、ZL2では画像右上にいくほど黒つぶれしているのに対し、Z5では黒つぶれの程度が若干抑えられ、一応HDRが効いているといえます。
次に高速オートフォーカスについて検証します。こちらは画像ではわかりにくいので、動画にしてみました。
ZL2は被写体にカメラを向けた時点で一応おおよそのフォーカスは合うものの、シャッターボタンを半押しした時に一度フォーカスがぼける方向に動き、そこからフォーカスを合わせるため、シャッターボタンを押してからフォーカスが合うまでワンテンポありますが、Z5ではシャッターボタンを半押しした時はフォーカスの微調整のみでピントを合わせていくため合焦までの時間が短く、「えっ、もうピント合ってるの!?」と言ってしまうほどの速さです(笑)。ただし、画面上のシャッターボタンを押した場合の「フォーカスがあってからシャッターが下りるまでの時間」はZL2のほうが速く、結果的に画面上のシャッターボタンを押してからシャッターが下りるまでの時間はZL2とZ5で大きな差はありません。
次に、フォーカスポイントの移動の速さを検証してみます。
ZL2ではパンダやペンギンのぬいぐるみが画面の中央まで来ないとフォーカスがそちらに移動せず、また移動の際もフォーカスポイント付近でわずかに行き来するなど、フォーカスが完全に合うまで少し時間がかかりますが、Z5ではぬいぐるみの大半が画面に映りこんだ段階でスピーディーにフォーカスがぬいぐるみに移動し、またフォーカスの移動もピタッと決まっており、ストレスを感じさせません。
続いて、屋外での撮影を通してデジタル5倍ズームとインテリジェントアクティブモードについて検証していきます。今回は大阪(伊丹)空港32L滑走路南端付近に位置する千里川 原田進入灯橋付近から撮影しました(ここでデジタルカメラを用いて撮影した写真はこちら)。ここは着陸直前の航空機が頭上すれすれの位置を通過する様子を眺望できる有数のビューポイントで、今回撮影に行った際も多くのカメラマンがカメラを構えて撮影に臨んでいました。滑走路に近く飛行機が低高度で通過するとはいえ、着陸した飛行機は瞬く間に滑走路北端へ遠ざかってしまいますので、ある程度ズームが効くカメラが必要です。また、今回は夕暮れ時の空港とそこを発着する航空機を撮影することを目的としていました。デジタルカメラでは手ぶれが避けられないほど暗くなるまで撮影していましたが、そのような極端なコンディションであればZL2とZ5のカメラ性能の違いをよりはっきりと感じることができるだろうと考えました。
この動画ではZL2とZ5をそれぞれの手に持ち、2つ横に並べて撮影をしました。片手持ちだとどうしても細かい映像のブレが避けられず、ZL2では細かいブレが映像に出てしまっていますが、Z5は多少のブレは吸収しており、まるでステディカムを使っているかのような滑らかで安定した映像となっています。また、フォーカスも上記で検証した通り高速で、空ばかりを映しなかなかフォーカスが合いにくい状況でもZ5は川の土手や飛行機などに素早くフォーカスを合わせ航空機にも早くフォーカスが合っています。薄暮の中ではZL2ではフォーカスの合いにくさも相まってぼやけてざらざらの映像になってしまっていますが、Z5ではノイズは大幅に抑えられており、空のグラデーションもきれいに表現できています。
一方、デジタル5倍ズームの性能は大きく向上したとはいえず、今回はフォーカスが甘かったのかZ5のほうが逆にぼやけて見えるという結果になりました。とはいえ、デジタルズームはあくまで「デジタルズーム」であり、光学ズームとはわけが違いますので、その点を理解していればデジタルズーム時の画質の良しあしがさほど問題になることはないでしょう。私個人の意見としては、私はデジタルズームをほとんど使わず、今回はレビュー用にあえてデジタルズームを限界まで使用しただけであるため、デジタルズーム時の画質よりも、強力な手ぶれ補正と薄暮への強さだけでもZ5のカメラは十分に進化したと感じています。
というわけで今回はXperia Z5のカメラ機能について、ZL2と比較しながらお送りしました。次回はレビューパート3ということで、発熱や、その他HEstudentが気になったことについて書いていきたいと思います。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。