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【自作小説】ワールド・インターチェンジ「第18話 喧嘩するほど云々」

その日、というとちょっとわかりにくいのでより詳しく言うと、今のこの夢から覚めた日の昼間、俺は学校の勉強、友人との雑談、放課後の喫茶店でのひとときを過ごしながら、頭の中で必死に考えていた。俺は素直に思っている、夢香には未練を晴らして旅立ってほしい。俺にできることがあれば少しでもお手伝いをしてあげたい。でも、それによって夢香の未練が完全になくなり、彼女が幸せになった時、彼女は消えていなくなってしまう。おそらく、俺も彼女の存在を忘れてしまうのだろう。その時のことを考えてみたが、その事実が現実のものとなるかもしれないことを、どうしても受け入れることができなかった。今の状況は、極端にいえば、家族のうち誰かが突然いなくなって、しかもその存在を自分を含めた地球上の誰もが忘れてしまうことと同じことだ。そんなことがそもそも現実に起こりえようか。信じられない。そんなこと、起こってほしくない。でもそれは、夢香の不幸を願うことになる。そんなのは絶対嫌だ。俺は、あまりに究極過ぎる決断を迫られていた。
それからというもの、夢香は日が経つにつれて徐々に体調が悪化していく一方だった。血を吐いて、激しくせきこむこともあった。そんな彼女の苦しそうな姿を見るたび、胸が締め付けられ、俺まで苦しくなってくる。しかし、同時に「なんとしても彼女を助けたい」という気持ちが大きくなり、夢の世界のみならず現実で起きて活動しているときでも、夢香のためにできることを必死で考えていた。

ある夜、いつものように夢香のもとを訪れる。
「よっ、今日も……苦しいか?」
「はい……すみません」
「謝らなくていい」
彼女は俺の横で、いつものように浅い呼吸をしながらうずくまっていた。シーツには吐血した跡のような赤茶色のシミもある。俺は起き上がり、夢香をベッドの真ん中に寝かせた。
「何か食べるか?」
「いえ、今は食欲がないんです……」
「ちゃんと食べ物食べてるか?」
「はい、いつもはちゃんと食べてますよ」
それから、ベッドサイドの簡素な椅子に座って彼女の手を握った。夢香の手はこんなボロボロな体になった今でもやわらかさと温かさを保ったままで、まるで俺が手を握った時俺ががっかりしないように最後の愛情を手に込めているようにも思えて、うれしくて、つらかった。
「ごめんな、俺に何もできなくて……」
「誠さんが謝ることはないです。むしろ、こんな私に構っていたら、誠さんも大変でしょう。もう、いいんですよ」
「何言ってんだ。俺たちの絆はそう簡単に切れるものじゃないだろう。そんな簡単に夢香を見捨てられるわけがない」
「でも、私がこういうことになるのは始めから決まっていたことなんです。それに、誠さんがもっと優しくしてくれたら、私、もっと苦しくなってしまいます……」
「そうは言っても……俺は夢香とできるだけ長く一緒にいたい。もう、俺たちの家族みたいなものなんだから」
「ううっ!!」
「夢香っ!」
夢香が激しくえづく。そして、また血を吐いた。ベッドに、また大きな赤茶色のシミが付着する。彼女のセーターにも、明らかに水で濡れたものでないシミがあった。
「夢香……」
「もう、私のことなんか、ほっといてください。誠さんが構うと、私はもっと体調が悪化しますし、誠さんもさらにつらい思いをするはずです。だから、もう、いいんです。私は、もとから一人で最期を迎えるべきなんです……だから」
「何言ってんだよ! 俺たち、いつまでも一緒にいる、誰よりも強い絆で結ばれた仲じゃなかったのかよ……なんでそんなこと言うんだよ」
「仕方ないじゃないですか! こうでもしないと、今よりさらに状態が悪化するのはもう目に見えています。私がこの一週間ほどでどれだけ体調が悪化したか、ご存知でしょう。このままいくと、たぶん死に際の苦しさを長期間にわたって味わいながら、それでもなかなか成仏できない、という状態になると思うんです」
「……なんだよ。俺とお前の絆って、その程度のものだったのかよ。こっちはお前のことが心配で心配でたまんなくて、それでも俺と一緒にいることで少しでも幸せになってほしいって思って、今まで構ってやってたのに……それは全部無駄だったってことなのかよ!!」
いつしか、俺は感情に任せてブチギレてしまっていた。仮にも相手は重篤な病人だというのに。しかし、俺は「夢香に裏切られた」と思い、今までの絆を全否定された気がして、思わず逆上してしまった。
「無駄なんかじゃありません! 全部、全部うれしかったんです。でも、うれしいから、余計に苦しくなるんです。私の心が幸せになればなるほど、私の体と誠さんは不幸になっていくんです」
「……あぁ、そうかよ。わかったよ。夢香がそう言うのなら、俺は現実世界に戻ってやる」
俺は乱暴にベッドに横になる。初めて俺たちが並んでこのベッドに横になった時、恥ずかしくてむずがゆい思いになったことが、まるで信じられない。俺は夢香がベッドから落ちないようにだけ気をつけて、夢香と反対のほうに首を向けて目をつむった。夢香の血液のにおいだろうか、わずかに鉄のようなにおいが感じられた。思ったより早く、その白い夢の世界はフェードアウトしていった。

その日の午後、俺はある女子にメールを送り、待ち合わせの喫茶店に向かった。
「こんにちは」
「やあいらっしゃい、坊っちゃん。優ちゃんならもう、来てるよ」
喫茶店に入り、店内をぐるりと見渡すと、いつものカウンターの端に、網干さんが座って、コーヒーを飲んでいた。彼女は、俺がメールで呼び出した相手だった。
「わざわざメールであれだけの長文書かなくてもよかったのに」
「確かに。でも、なんというか網干さんが自分の意見を持つ参考になればと思って。あと、俺が「やっぱ相談はいいや」って思わないように、と思って、網干さんにメールを送った」
「そうなんだ。で、話って何?」
「それが……」
俺は、昨夜夢香とけんかしてしまった件についてありのままを話した。女の子の気持ちはやはり女の子に聞いたほうがいいのだろう。そして、この話題を気兼ねなく正直に話せるのは網干さんしかいなかった。
「うーん、なるほどね。お互い、遠慮のし過ぎでけんかしちゃった、ってわけか」
「そうなる……のかな。俺はなんとか夢香との仲を取り戻したい、今までみたいに二人で仲良く過ごしたいと思ってる。でも、当の夢香が俺と関わりたくないと言っているからなぁ」
「ちなみに、それって、本当に関わりたくないって思って言っていることなのかな?」
「え、どういうこと?」
「もしかしたらさ……もうすぐ消えていなくなるかもしれないけど、少しでも姫路くんに悲しい思いをさせたくない、という思いで突き放しておきながら、内心は最後の最後まで姫路くんにいてほしい……って思ってるかもしれないよ」
「そうなのかな……?」
「私に竜野さんの気持ちなんてわからないから、正確なことは言えない。でも、女の子ってどんなにほわほわした性格の子でも心はツンデレだから、本当にしてほしいことと反対のことを言ったりするものなんだよ。そのことに気付いて、もう一度よく考えてみたら、きっとすぐに仲良くなれるよ」
「そっか。ありがとう。相談したおかげでちょっと気が楽になった」
「こちらこそ、お役に立てて……」

「あああ~~~!!」
突然、網干さんが大声で叫び、椅子が倒れる勢いで立ち上がった。あまりに突然の出来事に、さすがのマスターもこちらに様子をうかがいにきた。マスターは特に異常が無いことを確認すると、すぐに店の奥に戻ってしまった。
「私……思い出した……かも。あの日、私が失った気持ちが何だったか」
「それって、つまり……」
「私って、誠くんのことを好きだった?」
「……うん」
「私って、竜野夢香のことを、わけもなく狙っていた?」
「……あぁ」
「私って、夢の世界に行って、誠くんと出会ったことがある?」
「……うん」
その瞬間、彼女は無邪気な子供のごとく突然全力で走り出し、喫茶店を出て行った。彼女が飛び出ていってから、俺が驚きのあまり網干さん……もとい、優の質問にありのまま答えてしまったことが、取り返しのつかないことにつながりかねない言動であったと気付いた。俺は青くなった。万が一にでも優が夢の世界に再び侵入し、ひどく弱った夢香に襲いかかったとしたら……俺は、いてもたってもいられなくなって、でも、今の時間帯はどうしようもできなくて、彼女に危険を知らせたくて、でも仲違いをしてしまっていて。とにかく、まずは彼女と仲直りをしたかった。
「参ったなぁ。優ちゃん、またお金払わずに出て行ったの……」
騒然とした雰囲気に気付いたマスターが再びカウンターに出てきて、彼女の無銭飲食にあきれていた。
「あ、お金置いてありますよ」
俺は、優のコーヒーカップのそばに置いてあった代金をマスターに差し出した。マスターはほっとした様子を見せ、そして変ににこにこした顔で言った。
「……二円足りないねぇ」
「俺が払います」
相談に乗ってくれたお礼だからな。と、心の中で付け加えておいた。

その日の夜、俺は不安だった。夢香と仲たがいをしたから、もしかして彼女は俺を呼び出さないのではないか。その状態で優に挑み、無謀な戦いをするのではないか。そうだとしたら……俺はおそらく、「大切な存在を、仲直りできずに失ってしまった」という罪を一生背負って生きていくことになるだろう。
しかし、俺は信じていた。夢香のことだから、どうせ俺に助けを求めてくるだろう、と。建前はとても強くて頼もしいのに、本当は心も体も弱々しくて、俺がいないとろくに自分の本当の気持ちを表現することもできない。くそう、なんでそんなに俺に守らせようとするんだよ。俺がいなかったら、どうやって成仏するつもりだったんだよ。などと考えるうちに、俺は眠りについた。そして、夢の世界に呼ばれた。
目を覚ますと、いつか聞いたことのある、穏やかでない物音が真っ先に耳に飛び込んできた。俺は瞬間的に「もうあかんわ」と思った。同時に「一刻も早く夢香を助けないと」と思った。意識がはっきりするのを待って、状況をうかがった。
「なんで……まだ私を狙うんですか……?」
「私はどうしても気が済まないの。たしかに私はあれからお母さんがそういうことになっちゃったかもしれないということをできるだけ受け入れようとした。そして、実際にそれを受け入れた。お母さんの仏壇に、ちゃんと手も合わせた。今まで目を背けててごめんなさい、って謝った。お母さんに話したかったこと、いっぱい話した。私、すごく変わることができた。でも……」
優はおもむろに腰のあたりに手をかけ、想像が容易なあのブツをつかみ、振り上げた。
「それでも私はあなたを消さないと気が済まないんだよ!!」
優は、未だかつて俺たちが聞いたことのない、奇声ともとれる声でわめき、その鞭を振り下ろした。その先にはやはり小さな鉄球のようなものがついており、殺傷能力は以前と変わらなかった。

バチンッ。

「誠さんッッ!!」
間に合った。夢香を、守ることができた。それだけで、痛みが全部吹っ飛んだ気がした。
「痛ったたた……」
それでもやはり、強烈な攻撃による痛みはやってきて、あの時と同じような激しい痛みに襲われた。
「誠さんっ! 大丈夫ですか!?」
「誠くん……あんた、なんでまた夢香をかばうの? 二人はけんかしてるんじゃないの? バカなの!?」
優は、この前よりも感情を丸出しにして俺たちにかかってきた。しかし、俺が返す言葉は、最初から決まっていた。それは、たとえ夢香が今も俺のことを嫌っていたとしても、同じだった。
「優は家族が誰かに傷つけられそうになってた時、「けんかしているから」という理由でそれを助けないか? 答えるまでもないだろう。たとえ大げんかした直後でも、たとえ絶交した後でも、家族だったという事実が存在する限り、俺は助けるんだよ。ましてや俺は「困っている人がいたら助けずにはいられない」性分だ。夢香を助けない理由があるか?」
「誠さん……」
「……そうっ。なんだろう私、また自分の心の弱さに気付かされたね。バカなのは私だね」
「なぁ優、優も心の中ではわかってるんだろ、夢香は優のお母さんの事件には関係ないってこと」
「うん……」
「じゃあ、なんで狙うんだよ。俺には、もう何がなんだか訳が分からない」
「それは……」
優は突然顔を赤くしてうつむき、持っていた鞭をその場に置き捨てた。うつむいたまま、一歩、また一歩と夢香のもとに近づいた。俺は、また優が夢香に何かやらかすのではないかと身構えた。
優は、突然夢香を抱きしめ、
「夢香ちゃん……今まで素直になれなくてごめんね。私、夢香ちゃんのこと、好きなんだ……」
「……優、さん?」
「……はぁ~!?」
俺は、驚きを余儀なくされた。ちょっと待って。え? 今、優、なんて言った? 俺の耳がバカじゃなければ、優が夢香に告白をしていたような気がするのだが。
優はぱっと夢香から離れ、顔を手で覆い隠してしゃがみこんでしまった。小さな声でぼそぼそつぶやく。
「ご、ごめんねっ!? 女の子が女の子のことを好きになるなんて、おかしな話だよね。いや、別に誠くんが夢香ちゃんのことを好きだからその気持ちをおすそわけしてもらおうとか思ってるわけじゃなくってね。ただ単に、こんな形ではあったけど夢香ちゃんといるうちに、心の中にもやもやしたものができて。最初はよくわからなかったんだけど、誠くんのことを好きになって、夢香ちゃんに対する気持ちがそれと全く同じだってことに気付いて、え、私、夢香ちゃんのこと、好きなの? って考えるようになった。それでも最初は誠くんのことが好きな気持ちとごちゃごちゃになっているだけだと思ったんだけど、あの時、夢香ちゃんに私の誠くんに対する思いを抹消されたあとも、そのもやもやが消えなかった」
「……」
そのうち、夢香までもが顔を赤らめ、うつむいてしまった。夢香の、どこかまんざらでもなさそうな表情を見て、優に対する嫉妬心を抱かずにはいられなかった。もっとも、嫉妬の対象が女の子を好きな女子に向くとは。優は続ける。
「女の子同士の恋愛がおかしいのはわかってる。わかってるから、この気持ちをむしゃくしゃにしようと思って、今まで夢香ちゃんにひどいことしてきた。ここは夢の世界だから存在を消すことはそんなに難しいことじゃないだろうし、夢香ちゃんを消してしまえば、私の夢香ちゃんに対する気持ちも消えてしまうと思った。でも……無理だった。痛めつければ痛めつけるほど、自分の心が痛めつけられて、逆に苦しくなってしまった」
「好きな子にちょっかいをかけたくなる、ってやつか。じゃあ、今まで夢香のことを鞭でめちゃめちゃにし続けてきたのは……」
「うん、あれは全部自分の心を紛らわせるため。でも、無理だった。そのくせ、夢香ちゃんにはあんなひどい傷を負わせてしまって……私の罪って、現実世界で言えば無期懲役レベルだよね」
「ところで昨日、優が俺のことを好きだったという事実を思い出して飛び出していったのって、どうして?」
「あれは、単に自分の中で気持ちの整理がつかなくなって、私、もしかしたらまた誠くんにひどいことをしてしまうんじゃないかって思って。ごめんね、急にいなくなってしまって。でも、内心ラッキーって思った。私が失っていた感情を取り戻したことで、全部があの時と同じ状況に戻って、もう一度夢の世界に行けるんじゃないかって。それで、夢香ちゃんにまた会えるんじゃないかって」
「優さん……あのっ!」

夢香は長いことうつむいたままだったが、ついに意を決したのか、パッと顔を上げて優に向き合った。
「私、今から誠さんに言われたこと、そのまま優さんに言いますね。……優はもっと自分の気持ちに正直になれ。そうやって自分の気持ちを押し殺して、「これはいけないことだから」って理由で自分をどんどん閉ざしていく奴見るの、嫌なんだよ。理由は知らないけど少なくとも俺の前では、自分のありのままに行動しろ。それで……本当の「優」、俺に見せてくれよ。……なんて」
「その言葉、よく似た内容を、そのまま誠くんに言われたよ。じゃあ、私……夢香ちゃんに思い、伝えるね。好きだよ」
優はもう一度夢香を抱きしめ、ありのままの思いを伝えた。夢香は、すぐに答えた。
「……ごめんなさい。私、誠さんと同じぐらい、優さんのことを大事にできる自信がありません。好きじゃないっていう意味ではありません。でも、私に優さんのことを受け入れる心の余裕が、ありません……」
優はそっと夢香から離れる。
「そう、だよね。ごめんね。でも、それでもいい。この恋が叶うはずなんてないんだから。その代わり……ほんの少しだけでもいい、私のことを覚えていてほしい。私はあきらめないよ、夢香ちゃんのことも、誠くんのことも。二股とか、そういう意味じゃない。私は二人に迷惑をかけてしまった。だから、正直な思いをちゃんと伝えられた今、今度は二人のことを大事にしたいって思う。勝手なお願いだよね。だめ……だよね?」
「だめなわけ……ないですよ。あんなにひどいことをされたというのに、私が優さんのこと、忘れると思いますか……? でも、あなたが改心して、本当の「好き」が何かということに真剣に向き合うというのなら、私はウェルカムですよ。いつになるかはわかりませんが、いつか必ず、優さんのことを受け入れられるようになりますから」
「……ありがとう」
そんなことを話しているうちに、朝になってしまった。

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