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【特集】2025年を振り返って〜節目と翻弄の一年〜

 今年も残りわずかとなりました。時の流れというものはなかなかどうして面白く、半年前の出来事や夏休みの旅行がつい数日前のことのように感じたかと思えば、つい数日前の出来事が数週間前のことのように感じ、1ヶ月が異常に長く感じることもあります。そうした時の流れに揉まれた日々を過ごしているうち、気がつくと今年が残りわずかとなっていることに気づき、急にどこか心に焦りが出始める…特に今年はラジオや風景などで季節を感じる機会が今まで以上に少なかったこともあり、なおさら驚いている今日このごろです。

さて、私は2013年から毎年この時期に「1年を振り返って」というテーマで、その年一年を「〇〇と××の一年」という言葉で表現し、その年自分に起こった出来事を様々な面から振り返る記事を投稿しています。今年は後述する通り自分の活動や生活における様々な節目を迎えたことをはじめ、昨年より変化の大きい一年だったと思っています。昨年2024年の振り返りで2025年の抱負として「チャレンジ・行動する年にしたい」としていましたが、「結果的には」それを達成したといえる一年になったのではないかと思っています(なぜ但し書きを入れたかは後ほど)。相変わらずの長文ではありますが、この記事をご覧になりながら皆様もぜひこの一年に思いを馳せていただければと思います。


年全体の所感

私のこの一年を一言で振り返ると「節目と翻弄の一年」でした。「節目」というワードは半年前の上半期振り返り記事でも使いましたが、なんといっても「廻音あじお」の活動開始から5周年という節目を迎えられたことが最も大きなトピックでした。5周年を迎えての所感については7月に記事を書きましたのでそちらをご覧いただくとして、5周年を迎える7月前後に様々な企画を実施し、多くの方と楽しむことができたことを含め、今年を最も印象付ける出来事の一つになりました。また、11月には4年ぶりとなる引っ越しを実施し、生活面においても一つの節目を迎えました。

一方、今年2025年全体の振り返りにあたっては、残念ながら上半期のときにはなかった「翻弄」というネガティブなワードを使わざるを得なくなりました。上半期振り返り記事でも少し言及していましたが、今年はメンタル面において大きな負荷を感じることが多く、実際に私の実生活に影響を及ぼすなどメンタルのコンディションに「翻弄」された一年でした。また、前述の引っ越しにおいても想定外のことが多数発生し、自分の計画ミスも相まって10~12月は引っ越し関連のタスクに「翻弄」されました(冒頭で述べた「1ヶ月が異常に長く感じ」たのがまさにこの期間で、たった2週間が3ヶ月ぐらいあるかのような感覚だった)。これらに翻弄される中であまりに気が張ってしまっていたのか、12月に入ってそれらが一段落したタイミングでガッツリ風邪をひいてしまいました。3週間ほど経過した本記事執筆時点でもまだ少し咳が残っていたりしますorz


VRC・DJ活動関連

今年は7月に廻音あじおの活動開始から5周年を迎えることから、特に上半期~7月にかけて関連する企画をいくつか実施しました。

5月には私が運営するVRクラブワールド「HeXaHedron」の「v4.0」へのリニューアルを実施しました。活動開始5周年企画とも連動していたことから、今回のリニューアルでは内装をフルスクラッチで再構築したり、最新のギミックを導入したりと、おととし制作した「v2.0」以来の大がかりなリニューアルとなりました。特に配信プレイヤー等の基本的なギミックは「これまで問題なく稼働していた」実績を重視して3年前に運営していた「VUG Studio Tokyo」から同じギミック・同じバージョンを使い続けてきましたが、今回のリニューアルではここにも手を加え、ライティング系のギミックについてもより強化することで2025年のVRクラブシーンにふさわしいモダンで印象的なクラブ体験を実現できたと思っています。ちなみに新しいギミックの導入にあたり、その動作確認や自分自身の習熟も兼ねて3月にPublic公開ワールド「Sound Space『Grigio Cortile』」を制作し、多くの方にご利用いただく中でノウハウを蓄積しv4.0への導入に備えました。

7月には4年前に主催していた配信イベント「10 Minutes to Mix」のリバイバル開催を行いました。当時出演いただいていた方に連絡をとり(当時の10 Minutes to Mix以来3~4年ぶりに連絡を取った方がほとんどだった)、8名のDJに出演いただくことができました。イベントの進行も可能な限り当時を踏襲しつつ、音響調整にHeXaHedronのノウハウを一部取り入れることで、当時の雰囲気を再現しつついまの自分にできる最高の配信音響づくりに努めました。

このほか、同じく7月には活動で使用するロゴを一新しました。ロゴの変更は2022年11月以来で、この新しいロゴとともに次の節目となる10周年に向けて進んでいきたいと決意を新たにしたところです。


引っ越し

上半期振り返り記事でも少し言及していましたが、11月に4年ぶりとなる引っ越しを行いました。引っ越しにあたっては初めて23区外への引っ越しを決め、候補エリアの選定については2月ごろから動き始めるなど、個人的にかなり力を入れた(つもりだった)1年がかりのプロジェクトでした。

が、結論からいえば今回の引っ越しは失敗に終わりました。あまりに不完全燃焼のため早期の「再引っ越し」も視野に入れているところです。もともと自分は一つの部屋に長く住み続けることはせず、2年契約の場合2回目の更新のタイミングで引っ越すスタンスで、今回まさにその通りに引っ越しを実施したわけですが、正直いまの部屋に関しては現時点で2回目の更新まで住み続けたいとは思えず、1回目の更新前か、場合によっては入居から1年経過後の再来年1月ごろまでには改めて部屋探し・引っ越しを実施したいとすでに考え始めてしまっています。当初は今回の引っ越しで大変だったことや気をつけるべきことについて自分の備忘を兼ねたノウハウ記事を書こうと思い、すでに下書きも起こしていたのですが、現時点ですでに再引っ越しを考えるなど状況が短期間に大きく変化し続けているため、これが落ち着くまでは記事の投稿は見合わせることにしました。もしも「再引っ越し」がうまくいった(少なくとも今回の引っ越しよりは満足のいく結果になった)暁には、今回の引っ越しでの失敗ポイントも含めた引っ越しノウハウ記事を改めて執筆し、投稿しようと思っています。

とりあえず、ノウハウ記事に先行して皆さんにお伝えしたいのは「部屋探しや内見で少しでも「ん?」と違和感を覚える瞬間があったらいったん立ち止まり、場合によっては一度振り出しに戻す。また、それがいつでもできる程度に時間と心に余裕を持って部屋探しをする」ということです。部屋探しは自分自身の新たな生活基盤を決めるもので、失敗してしまってもそれをやり直すほどの時間・お金・労力を再度捻出するのは容易ではありません。また私自身、特に今年に入ってからの旧居での生活がそうであったように、満足のいかない住環境での生活は非常に大きなストレスがかかります。一番の安息の地であるはずの自宅で心身を病んだり、気がかりなことを抱えたまま生活することになったりしないためにも、部屋探しは慎重に慎重を期して実施すべきであり、今回の引っ越しを通じて私自身痛感しました。


その他

これ以外にも、上半期振り返り記事でも言及しましたが今年はいわゆる「HSP」に翻弄された一年でもありました。もともと部屋の外の物音で集中が切れやすかったり、道行く人のちょっとした行動・言動が気になる性分ではありましたが、今年に入ってその症状がひどくなり、軽くパニックになったり、それを避けるために耳栓・サングラスをかけるという不審者のような格好での外出を余儀なくされたり、根本的にそれらに遭遇しないよう日常の最低限の買い出し以外の外出の機会が極端に減ったりと、実生活に様々な影響がありました。HSP簡易診断で「HSPの可能性大」という結果が出てからというもの啓発本を読んだり日常生活のマインドを改めたり少しずつ行動はしてきましたが、いまだ根本的な解決には至っていないのが現状です(そもそもHSP自体は病気ではなく「気質」なので、HSPが原因で何か疾患を発症していない限り病院にかかるのも難しい)。

11月の引っ越しをきっかけに住環境が新しくなり、少なくともこれまでの住環境に起因するストレスはいったんリセットされましたが、いまでもクラクションの音を聞くと旧居にいたころのトラウマがフラッシュバックしてしばらく何も考えられなくなる(YouTubeの動画中の音でも不意に鳴ると軽く症状が出る)など、完治したわけではないのが現状です。また今年はHSPであることに加え、特に下半期は日常生活において踏んだり蹴ったりの期間が続き、そのたびに「今日は・今週はうまくいかないけど、きっと明日は・来週は調子が少しでも上向くはず」と自分に言い聞かせてきましたが、結果的に調子が上向くことはなく、本当にしんどかったです。来年こそは、このような日や週が少しでも減ることを願うばかりです。


来年の抱負

昨年の振り返り記事で私は2025年の抱負として「チャレンジ・行動し続ける年にしたい」としました。いま、2025年を振り返ってみると、廻音あじおの活動開始5周年に向けた企画によるものが大半だったとはいえ、昨年よりはチャレンジ・行動を多くできた一年になったと思います。引っ越し自体も多大な時間・お金・労力をかけて行うもので、今回それを4年ぶりに実施したという点で大きな行動だったと思います。

とはいえ、ここまで述べてきたように今年はメンタル面で痛みを伴う場面が非常に多く、近年経験したことがないレベルで本当に「しんどい一年」でした。前述のとおり、来年以降もしばらくは(今年ほどではないにしろ)気がかりなことを抱えたままの生活が続く見通しで、そのことが現時点で予測される以上とにかくそれ以外のことでストレスや気がかりなことを抱え込まないよう、これまで以上に丁寧な生活を心がけていきたいと思います。

一方、VRC・DJ活動については、今年5周年という節目は迎えたものの、フレンドにも10年以上の長期にわたって活動している方もたくさんおり、活動としてはまだまだこれからだと思っています。また私は2023年よりもともと別名義で行っていたイラスト制作を廻音名義で再開するなどイラストにも取り組んでおり、描いたイラストがフレンドに喜んでもらえるなど徐々に手応えを感じています。DJ活動との並行でどこまでできるかは未知数ですが、今後もDJ・作曲・イラスト制作などなど、幅広く活動していければと考えている次第です。

そして、これら活動を安定して続けるために健康であり続けることも改めて忘れないようにしたいです。実際に12月には38度近くの発熱を伴う風邪をひいており、このところのストレスの影響もあり体調の波が激しくなってきている自覚があります。前述したHSPの話に通じる部分もあり、なかなか一朝一夕に解決できることではないかもしれませんが、来年は改めて心身のマネジメントにもより一層力を入れていきたいところです。2026年の振り返り記事が、今年のようなネガティブな内容にならないことを目指して、一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。


というわけで、以上で2025年の振り返りを終わります。今年一年廻音あじおの活動にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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