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【特集】2024年を振り返って~変化と不変の一年~

 今年も残りわずかとなりました。相も変わらず時の流れというものは残酷なほどに早く、年明けが昨日のことのように、夏の暑苦しくも濃密な日々がつい数時間前のことのように感じ、果たして私は2024年を実りある一年にできたのか不安にすら感じます。しかし、個々の日々に着目してみますと、そこにはたしかに様々な出来事・イベントを送り、充実した日々を過ごすことができた私がいて、それはずっと前から何も変わっていなくて、少しの安心感を覚える今日このごろです。

さて、私は2013年から毎年この時期に「1年を振り返って」というテーマで、その年一年を「〇〇と××の一年」という言葉で表現し、その年自分に起こった出来事を様々な面から振り返る記事を投稿しています。一年の経過が年々早く感じていることに加え、このところ公私とも慌ただしい日々を過ごしていることもあり、その年一年を端的に表す言葉が年々出づらくなってきているなぁと感じつつあります。実際に、半年前の上半期振り返り記事も、半年間を振り返るワードをどうにか絞り出した経緯がありました。果たして今年一年をズバリ表せるキーワードは出てくるのでしょうか。相変わらずの長文ではありますが、この記事をご覧になりながら皆様もこの一年に思いを馳せていただければと思います。


年全体の所感

私のこの一年を一言で振り返ると「変化と不変の一年」でした。半年前の上半期振り返り記事でも使ったキーワードですが、今年一年を表す言葉が出てこずやむなく上半期を踏襲した、というわけではなく、上半期の半年間、下半期の半年間を踏まえてこの一年間を俯瞰して総括した結果、自分の中で最も納得のいくキーワードはやはり"変化"と"不変"でした。正反対の意味を持つワードを並べることとなり、改めて不思議な感覚がしていますが、冒頭に述べた通りマクロな視点で年全体を大きく見るとこの一年はあっという間で、一見"不変"だったように思う一方、ミクロな視点で個々の出来事・日々に注目していくと、それは小さな"変化"の連続で、これまでにないほど充実した一年だったことを実感します。また、上半期振り返り記事内で下半期の意気込みとしても述べましたが、この激動の時代の中にあっても自分の中の信念は"不変"を大事にしつつ、行動面では様々な活動を通して"変化"の日々を楽しんだり、時には自分自身がその変化に対しアジャストしてみたりすることで、今年一年退屈さを感じることなくむしろこれまで以上に刺激的な日々を送ることができた感覚さえします。


マイカー関連

昨年11月に購入したマイカー「SUBARU WRX S4」については、ほぼノーマル状態で納車されたクルマをカスタムし、自分好みの仕様に仕立てるとともに、マイカーを使ったアクティビティを充実させるためのグッズを購入するための年と位置づけ、夏冬のボーナスをカスタムやクルマ関連小物を購入することに使いました。具体的には1月にマフラー交換、10月にタイヤ・ホイール交換をしたほか、6月に車載動画撮影用としてGoPro Hero 11と関連アクセサリを購入しました。特に車載動画用カメラについては、これまでFull HD対応のWebカメラを使って撮影していたため、見るに堪えないほどではないもののとてもきれいとは言い難い画質でした。GoProの導入により(最近ドライブに行くことの多い)夜間でも比較的高画質の映像を撮影できるようになったほか、魚眼レンズのような強烈なパースペクティブの効いた映像を撮影できたり、タイムラプス、(車載動画で使う機会はありませんが)スローモーション、さらに別で購入したヘッドバンドを使うことでいわゆるPOV動画も撮影できるようになり、表現の幅が大きく広がりました。

マフラー・タイヤ・ホイールについてはマイカー紹介動画マフラー音質比較動画などYouTubeで紹介していること、GoProについては購入してすぐ実戦投入していること(一応開封の際写真は撮ったが開封レビューを投稿していませんでしたw)、また今年はこれ以外に開封レビューを撮影・投稿するようなガジェット類を購入しなかったことから、当ブログの投稿数も非常に少なくなってしまいました(この記事の一つ前が半年前の上半期振り返り記事というw)。

クルマのカスタムについてはマフラー・ホイールの交換をもって一段落したこと(当初車高調の導入も検討していたが、この代のWRXは純正でも車高が低く見え、またそれが自分の理想とするルックにすでに近かったため、いったんこのままとする方針に変更した)、また来年はノートPCやスマートフォン等手持ちのデバイスが順次購入から2年となり、必要に応じて機種変更やデバイスの新規購入などをするかもしれないので、その開封レビューをまた投稿できるかと思います(ちなみに2年前に購入したMacBook Airについては2年分割払いが先日完了したこと、その前に使用していたMacBook Proから2年で乗り換えたことから買い替えを検討するタイミングとなっていましたが、使用頻度が少なく目に見える劣化も特にないことから使用を継続し、購入から5年となる3年後に改めて検討することにしました)。

車載動画についても来年も引き続きいろんなところへドライブに行ったり、撮影したりしたいと思っています。今年は深夜ドライブをメインに東京近辺の高速道路を走ることが多かったですが、来年はワインディングや峠道などよりバラエティに富んだドライブを楽しんでみたいですね。また、先日およそ3年ぶりに実家に帰省しましたが、スケジュールの都合で今回は新幹線での往復となりました。今後帰省はできるだけ年1回以上のペースでやっていきたいと思っているので、来年こそはマイカーで帰省したいと思います。


VRC・cluster関連

VRC方面での大きな変化としては、2023年まで「Channel CUEration」の名前で隔週開催してきた主宰イベントを「Sound Freeak」と改めたことでしょうか。

2022年より運営しているVRクラブワールド「HeXaHedron」と、それを会場ワールドとしたイベントについて、さらなる魅力発信のために新たに立ち上げたブランドスローガンが「Sound Freeak」で、これをそのままイベント名に採用したものをフラッグシップイベントに位置づけました。ただし、それまでの「Channel CUEration」についても実質的に「HeXaHedron」や廻音主宰のフラッグシップイベントとしての立ち位置は同じであったため、それを受け継ぐ形でナンバリングは「Channel CUEration」から継続し、Ch.41からの開催としたほか、SNSでのプロモーション時に必要に応じ「formerly Channel CUEration(かつてのChannel CUEration)」と表記するなど、フラッグシップイベントとしての一体的な流れを表現していました。

おかげさまでCh.62まで数えた「Sound Freeak」ですが、来年は1月から早速開催予定です(今年はブランディングの整備や個人的な休息の関係で2月スタートだった)。また、例年5月の大型連休前後に「HeXaHedron」の改装を行っており、今年はAudioLink系ギミックの導入やそれに伴うルックの調整など小規模なものでしたが、来年は内装の基本レイアウトに手を加えたり、(実現できるか未検証ですが可能な場合)音響周りのリニューアルも考えているなど、大掛かりなものとなる予定で、すでに構想を少しずつ考え始めているところです。ますます進化する「HeXaHedron」、そしてフラッグシップイベントの「Sound Freeak」をこれからもどうぞよろしくお願いいたします。


昨年11月より始めたclusterについては、相変わらずログイン頻度は少なく主宰イベントについても今年はSound FreeakのCh.50・60の合計2回開催したにとどまりますが、「HeXaHedron」のcluster版を制作し、Ch.60にてお披露目をしたことが最も大きなトピックでしょうか。clusterとVRCではワールド製作上の制約事項や実装方法が大きく異なり、試行錯誤の連続でした。しかし、cluster版制作にあたっても音響へのこだわりは共通して意識しました。幸いAudio Filter系はclusterでもVRCでもほぼ同じ仕様で実装できたため、ここについてはVRCでのクラブワールド製作のノウハウを活かすことができた形です。Ch.60ではcluster版HeXaHedronでの初開催となりましたが、音響の違いを感じ取っていただけた方もいらっしゃり、さっそく手応えを感じています。来年以降もclusterにおいてもイベントを開催していければと考えていますし、音響面でも(VRC版と同じリレー配信による音響チューニングの仕組みを導入してみるなど)いろいろチャレンジしてみたいです。


このほか、感染症の状況やそれに伴う環境の変化などにより、リアイベでも頻繁に会っていたようなフレンドと突然疎遠になってしまうといったこともあった一方、新たに出会ったフレンドもたくさんいて、キーワードには挙げていませんが今年もVRC・clusterを通じた「交流」により豊かで充実した日々を送ることができました。VRC・clusterを通じた「交流」は、これらを続けている限り大事にしていきたいことの一つなので、年齢・住んでいる場所・国・言語などの垣根を超え、多種多様なコミュニケーションによってより豊かで楽しく、充実したVRライフを送っていければと思っています。


その他

今年は中の人の仕事方面についても変化の連続で、自分が担当するタスクの幅が大きく増えたことが一番大きかったです。特にこれによって出社頻度が大幅に増えたことは、それまでリモートワークにより浮く通勤時間分を趣味の活動に割り当てていた自分にとっては影響が少なくなく、うまく折り合いをつけるために特に上半期は試行錯誤しました。私(の中の人)は過去に職場での急激な環境の変化等によりメンタルがついていけず、2ヶ月ほどの休職を経験しており、今回も同じような状況に陥らないか警戒しながら日々を注意深く過ごしていましたが、当時休職に至る要因の一つとなった対人コミュニケーション面について、チャットソフトを使ったやり取りが浸透しており対面・非対面をうまく使い分けた効率的なコミュニケーションが取れたこと、そもそもコミュニケーション面で当時と比較して不安に感じる場面が少なかったこと等があり、プライベート面の予定についても逐次相談・調整できたことも重なって、当時の休職直前のころのような四六時中仕事のことが頭から離れなくなるといったような状態に陥ることもなく、メリハリをもって公私とも過ごせたのではないかと思っています。実はコミュニケーション面で不安を感じなくなったことの大きな要因としてVRChatの存在があるのですが、それはまた別の機会にお話したいと思います(と言いつつ、このことを記事にしようと思い立ったのが今年の6月なのですがイントロダクションを書いたきり半年間放置してしまっているので、果たしていつ書き上がることやら…w)。


来年の抱負

今年は特に趣味の分野においてはこれまでのノウハウをもとに行動・決断することで、失敗の少ない安定した活動を送ることができました。その一方で、昨年・一昨年のようなチャレンジングなことをあまりできていない、良くも悪くも現状維持の一年となってしまったとも言えます。私はこれまでの活動実績を踏まえても「現状維持は緩やかな衰退を意味する」と考えており、このままではいけないと最近危惧しています。例えばVRCに着目しても、今年8月頃よりプレイヤーが急激に増加したり、新たなVRクラブイベントが次々スタートしたりと、特に下半期を中心にVRCを取り巻く環境は大きく変化しました。また来年は「廻音あじお」としての活動を開始してから5年の節目を迎えます。今回の振り返りワード「変化と不変」に絡めて、自分の中のポリシーなど「不変」のものは守りつつ、日々「変化」し続けるカルチャーに常にアンテナを張り、そろそろ「次の一手」を打つことが、来年2025年の、そして活動開始5年を迎える私に求められていることだと思っています。半年後、2025年上半期の振り返り記事を書く時に「この上半期も2024年から現状維持だったな…」という所感になってしまわないよう、チャレンジ・行動し続ける2025年にしていけたらと思っています。


というわけで、以上で2024年の振り返りを終わります。今年一年廻音あじおの活動にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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