今回はApple iPad Air(2025年Apple M3搭載モデル)を購入しましたので、開封の様子とファーストインプレッションをお送りします。
私は以前iPad Pro(2021年Apple M1搭載モデル)を使用しており、さらにその前はiPad Pro 2018年モデルを使用していましたが、おととし手持ちのモバイルデバイスを全面的に見直した際に一度手放していました。それ以来Windows 2in1を使用していたのですが、やはり寝ながら動画を見るなどの用途にはiPadのような(純粋な)タブレット端末に勝るものはなく、ステージマネージャーなどの使いこなし方次第でPC的な使い方もできるiPadを再びほしいと思っていました。当初は今年初頭にiPad AirのApple M2モデルを購入予定でしたが、当時使用していたAndroidスマートフォンの不具合とそれに伴うiPhone 16・Apple Watch Series 10への乗り換えを優先したことなどもあり、iPadの購入を先延ばしにしていたところ最新のApple M3モデルが発売され、購入を急がなかったおかげで最新モデルを購入できるというラッキー?な展開となりましたw
それでは、早速開封していきましょう!今回購入したのはiPad Air 11インチ、Wi-Fiモデルです。以前使用していたのがiPad Proなのでモデルラインだけでいえばグレードダウンになりますが、当時でもThunderboltなどiPad Proならではの高いスペックをほとんど活用できていなかったこと、iPad Airでも自分の使用用途で使う分には必要十分なスペックであることなどからこちらにしました。寝PCのしやすさや可搬性の高さでiPad miniも候補に挙がりましたが、前述の通りWindows 2in1からの乗り換えとしてPCのように使うことも想定していたため(※)、ある程度の画面サイズと可搬性を両立した11インチモデルの購入に至った次第です。
※一応AppleのノートPCとしてはMacBook Airをすでに所有しているが、こちらは常時ドッキングステーションに接続してデスクトップPC的に使うことが多く、より気軽に手に取って作業できるセカンドPCが必要だった
付属品はドキュメントのほか、ACアダプタ、USB-Cケーブル。iPhone 16・Apple Watch Series 10と同様、ケーブルはスリーブ巻きの上質なものとなっています。
続いて本体紹介(ペーパーライク非光沢フィルムを貼り付けています)。画像では分かりづらいですが、ベゼル部分はiPad Proよりわずかに太くなっています。また、Apple M2モデル以降インカメラの位置が(トップボタンが右上に来るように持った場合)右側のベゼル部分に移設されています。これはiPadを横にした時ちょうど中央上部に来る形になり、スタンドカバーなどを使ってiPadを横向きに置きビデオ通話などをする際に便利な配置です。iPad Proについても最新のApple M4モデルについてはインカメラの位置が変更となっていますが、加えてiPad ProについてはFace ID対応となっています。
本体下部にはUSB-Cポートとスピーカーが配置されています。iPad Proとの違いとしては、USB-CポートがiPad ProはThunderbolt・USB 4対応なのに対し、iPad Airは普通のUSB 3となっています。また、スピーカーがiPad Proは4スピーカーなのに対し、iPad Airは2スピーカーとなっており、横向きにしたときにステレオスピーカーとなる形です。
右側面には音量ボタンとApple Pencilの磁気コネクタがあります。
本体上部にはトップボタンとスピーカーが配置されています。このトップボタンはTouch ID対応となっています。指紋は複数登録することができるので、例えば縦持ちで使うとき用の右手の指と、横置きで使うとき用の左手の指を1本ずつ登録しておくと、どんなシーンでも扱いやすいです。
背面にはMagic Keyboard用の接点とシングルレンズのカメラが搭載されています。iPad ProやiPad miniにはフラッシュライトが搭載されていますが、iPad Airのみフラッシュライトが搭載されていない点には注意が必要です。このほかiPad ProにはLiDARスキャナが搭載されていますがiPad Airは非搭載です。自分はiPhone 16を所有しており、画質を重視する写真はiPhoneで撮影すればよい(しかも撮影した写真は即座に他のAppleデバイスに同期される)ので、iPadに搭載のカメラは例えばQRコードの読み取りなどの用途にしか使わないと思います。
このほか、アクセサリとしてSmart FolioとApple Pencil Proも購入したので併せて紹介します。
まずはSmart Folioから。新しくiPadを購入するにあたり、サードパーティー製のカバーも検討しましたが、Apple Pencilが装着可能でミニマルなデザインであることに勝るものがなく、結局今回もSmart Folioを購入しました。形状はこれまでiPad Proで使用していたSmart Folioと同じですが、折り目の位置が若干変わっており、折り目で三角形を作って立てかけるとほぼ垂直に近い形で立ち上がります。折り目の一辺を背面に吸い付けることで細かく角度が調整できるようになっており、やはりiPadをノートPCとして使う際の画面の見やすさを考慮したデザインになっているといえます。
続いてApple Pencil Pro。以前使用していたiPad ProでもApple Pencil(第2世代)を使用していましたが、スペックシート上今回購入したiPad Airに対応していないこと、また仮に対応していたとしても2018年当時から使っていたことに加えiPad Proを手放してからの2年弱放置してしまったためバッテリーが弱っている可能性もあったことから、思い切ってApple Pencil Proも購入しました。
Apple Pencil ProとApple Pencil(第2世代)を並べて置くとこんな感じ。本体の質感、重量ともほぼ違いはなく、尾部の刻印ぐらいでしか見分けがつきません。
ペン先の構造も全く同じで、交換用チップはApple Pencil(第2世代)用のものがそのまま使えます。以前使用していたApple Pencil(第2世代)のチップは、もともとついていたものがペーパーライクフィルムによって摩耗したため交換用チップ(4個中1個目)を装着していましたが、これがほとんど摩耗していなかったので、交換用チップの個数を稼ぐ目的も兼ねてApple Pencil Proのチップを以前使用していたApple Pencil(第2世代)のものに付け替えました。
それでは早速電源を入れていきましょう!前述の通りiPadは一度手放しており、その際旧端末の情報もすべて削除していたため、1からのセットアップとなりました。
それでは性能の比較をしていきます!ベンチマークを使用したAppはいつも通り3DMark Wild Life。
今回購入したiPad Airはモデル名にもある通りApple M3を搭載しています。Apple M1以降のチップを搭載したiPad Pro・iPad AirとA17 Proを搭載したiPad miniはApple Intelligenceに対応しており…
通常のベンチマークモードではほぼすべてのシーンで最大の60fpsに張り付き、スコアが(高すぎて)測定不能となってしまいました(笑)。
なおより高い負荷をかける「Wild Life Extreme」ではスコアが6455となり、Apple M1搭載iPad Proの5037、A12X Bionic搭載iPad Proの3214(スコアはいずれも手元の計測値)を上回る結果となっています。自分は当面の間Apple Intelligenceを使う予定はなく、高負荷のAppを使うこともないので、この高い性能の恩恵を受ける機会は少ないと思いますが、いずれにしてもiPadシリーズのメインストリームモデルとして十二分な性能を備えているといえるでしょう。
バッテリーについてはカタログスペックで最大10時間と、以前使用していたiPad Proと変わりませんが、今のところ特にバッテリーの減りが早いとは感じません(今まで使用していたWindows 2in1がカタログスペックの割にバッテリーの減りが以上に早かっただけともいえる)。また、Apple M3を搭載していますが発熱は非常に少なく、もちろんファンレスです。
Apple Pencil Proについては、以前使用していたApple Pencil(第2世代)の機能に加えてペンのホバー、感圧タッチ、触覚フィードバックに対応しました。これにより、Surface等でペン入力をするときと同様にペン先を画面に近づけるとポインタが表示されるなどより正確なペン入力が可能になったほか、グリップを強くつまむ(スクイーズ)ことでツールパレットやショートカットを出すことができるようになりました。また、スクイーズやダブルタップ時にペン自体が細かく振動するため、これらを操作したことが感覚的にもよりわかりやすくなりました。ダブルタップと同様スクイーズも機能をカスタマイズできるほか、つまむ強さを変更したり、機能自体を無効にすることもできます。触覚フィードバックについても無効化することが可能です。
というわけで、iPad Air(Apple M3モデル)の開封レビューをお送りしました。冒頭に述べた通り、これまで使用していたWindows 2in1からの乗り換えとして活用することも見据えているため、iPadOSの「ステージマネージャー」についても実際にウィンドウサイズを変えてAppを使ってみたり、「ファイル」Appで複数ウィンドウ表示させてデータのやり取りをしたりといろいろ試しているところです。Apple M3を搭載したiPad Airは、寝PCなどのエンターテイメント的な使い方からステージマネージャーをフル活用したクリエイティブな用途まで幅広くこなせるポテンシャルを備え、かつ11インチというサイズ感で可搬性にも優れているデバイスだと感じました。また、今回のiPad購入をもって約2年ぶりにiPhone・Watch・MacBook・iPadの4台体制に戻ったので、Apple製品ならではの連携の良さを再びいかしてこれからも各Appを活用していきたいところです(本当はApple純正Appを使う範囲をさらに拡大していきたいところですが、メインのデスクトップPCがWindowsであったり、これまでのライフログのほとんどがGoogleアカウントに残っていることなどの事情もあり、完全な移行はなかなか難しい…)。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。