今回はSONYのAndroidタブレット、Xperia Z3 Tablet Compact(以下Z3TC)を購入しましたので、開封の様子をお送りします。
が、この製品は2014年11月発売のもので、すでに5年以上前の製品になります。なぜ今更購入したのかというと、イオシスでZ3TCの未使用品が2万円未満まで値下がりし、しかも在庫も潤沢にあるという記事を見かけたためです(リンク先の情報は掲載当時のもので、現在はすでに販売を終了している可能性もあります)。私は去年4月に手持ちのスマートフォンをiPhone XSに替えて以降、しばらくAndroid端末を1台も所有していない状況が続いていましたが、やはり1台ぐらいAndroid端末を持っておきたいと思い、せっかくの機会ですので購入することとしました。
実は私はZ3TCの発売直後の2015年1月にも同じ製品を購入しており、当ブログでも開封レビューをお送りしていました。残念ながら当時の製品は半年ほどで売却してしまったので、今回"再"開封レビューという形で再び開封の様子をお届けし、インプレッションをお送りします。
それでは早速開封していきましょう!今回購入したのはWi-Fiモデル・16GB・ホワイトで、5年前購入したものとは色違いです。ホワイト系の色は日焼けでだんだん黄ばんでくるので敬遠しているのですが、今回販売されていたのがホワイトのみだったのでこれを購入することにしました。
厳密にはもう一つ、5年前に購入したモデルとの違いがあり、今回購入したのは「法人向けモデル」であることです。プリインストールアプリの中に「キッティングアプリ」があり、法人使用の際端末をキッティング(法人が端末を一斉導入する際、使用環境を制限したり専用アプリをインストールしたりする設定を行う作業)することができます。実際に本機を起動したとき、初期セットアップの画面の途中でキッティングの設定画面が表示されます。この設定画面でキッティングを有効にしないようにすることも可能で、初期セットアップ終了後にキッティングアプリをアンインストールすることもできるため、機能的には個人向け端末と同等です。
箱を開けるとやはりいきなり本体が登場しますが、いったん置いておいて先に付属品を紹介。
USB ACアダプタとmicroUSBケーブル。5年前に購入したモデルと同じものです。当時は5V 1.8Aで「大出力!」などと評価していましたが、現在ではUSB PDやメーカー独自規格などでさらに大出力での充電が可能な端末が増えています。例えば私が所有しているiPhone XSはUSB PDに対応しており最大9V 2Aで充電できるほか、以前所有していたHuawei Mate 10 Proは付属の専用USB ACアダプタとUSBケーブルの組み合わせで5V 4.5Aでの充電が可能でした。
法的情報と取説。5年前に購入した個人向けモデルはほかにも紙が入っていましたが(当時の開封レビュー参照)、やはりここは法人向けモデルだからか最小限です。
本体。8インチ、アスペクト比16:10というこのサイズ感は、片手で左右からつかむようにホールドすることができ、横持ちで動画を再生した時余白が最小限であるなど、5年たった今でも十分通用すると感じます。近年はAndroidタブレットを出すメーカーが少なくなってしまったのが残念です。
ホワイトはベゼルも白くなっており、デザイン上の統一感はありますが、動画視聴時など場合によっては画面への没入感が弱まってしまうかもしれません。
裏面。詳しい紹介は5年前の記事をご覧いただくとして、手に持った感触はやっぱり「軽い!」。重量はわずか270g(参考までに最新のiPad miniが300g)。これまで数多くのタブレット端末を手にしてきた経験で述べさせていただくと、タブレット端末は数グラムの重量の差が実際に持った感覚に結構効きます。特に300gを切っているという点は軽さに大きく影響していると感じました。一方で、この軽さを実現するために本体はほぼプラスティックとなっており、質感の面ではiPad miniなどには劣ります。白いプラスティックとなれば、日焼けでだんだん黄ばんでくるので、この純白の見た目がいつまで続くことやら……(それ以前にヘスは短期間で端末を売り飛ばしがちなので黄ばむ前に売却している可能性もw)
右側面。上からヘッドセット端子、電源ボタン、音量ボタン。右側面だけでいろいろなつかし要素満載ですね(笑)。ヘッドセット端子は最近のスマートフォンには搭載されていないことが多く、タブレット端末でもiPad Proではヘッドセット端子が搭載されていないなど、近年のヘッドセット端子レス化を実感します。ちなみに最新の5Gスマートフォン「Xperia 1 II」は高品質なオーディオ体験のためにヘッドセット端子の搭載に転じています。
電源ボタンはなつかしのシルバーの小さい丸型です。当時はまさに「Xperiaの象徴」でしたが、Xperia Z5から指紋センサ一体型の電源ボタンに変わりました。
左側面と下部。こちらも時代を感じる装備の数々です。当時はヘッドセット端子はキャップレス防水でしたが、microUSB端子はキャップレス防水に対応しておらず、このようにカバーを開けてケーブルを接続する必要がありました。このカバーはいちいち開けるのが面倒・何かが引っ掛かった拍子にカバーが開いてしまう・何度も開け閉めを繰り返すうちにキャップが劣化して防水の効果が失われる、といったように、5年前でも煩わしいことずくめだったことを今でも覚えています。そのわずらわしさを解消するために左側面に充電専用の接点があり、専用クレードルを使用することでカバーを開けずに充電を行うことができましたが、肝心のクレードルは(5年前の購入時も今回も)付属していません。また、microSDカードスロットも搭載されており、容量を追加することができます。AndroidタブレットのmicroSDカードスロット搭載は珍しいことではありませんが、スマートフォンも含めて見てみると近年はクラウドへのデータ保存が普及したからかmicroSDカードスロットを搭載していない機種も増えてきており、今後ますます搭載機種は少なくなっていくことでしょう。こちらもやはり防水用のカバーに覆われています。
それでは早速起動。発売当時はAndroid4.4.4が搭載されていましたが、その後バージョンアップによりAndroid5.1を経て、現在の最新版はAndroid6.0.1です。ちなみに購入時点ですでにAndroid6.0.1にアップグレードされていました。また、セキュリティアップデートの最新版も2016年5月1日分が最新版となっており、セキュリティ的には脆弱となっています。セキュリティ対策アプリのインストール、不審なサイトへアクセスしない、不審なアプリをダウンロードしないなど注意しなければならないポイントが多く、発売から5年たった現在においてはある意味「玄人向け」といえるかもしれません。
基本的な使用感については5年前に購入したモデルとほぼ同等のため、当時のレビュー記事をご覧いただくとして、Android6.0.1にアップグレードしたZ3TCの第一印象は「動作が重い!」。5年前の購入当時はAndroid4.4.4で、それほど動作が重いと感じることはなかったと記憶しているのですが、設定アプリをアイコンをタップして画面が切り替わってから各項目が表示されるまで3秒ほど待たされる、各アプリが全体的にもたついていて、それが原因の誤タッチも頻繁に発生する、別のアプリを使用してから直前のアプリに戻ると動作しない、など、あやふやな記憶に照らし合わせても明らかにわかるほど動作が重たいです。Android4.xスペックのHWに無理やりAndroid6.xを充てたからなのか、法人向けモデルだからなのか、それとも自分の「タブレット端末の快適さ」の基準が変わったのかはわかりませんが、少なくとも今の自分に言わせれば「使いにくい」です。今回は興味本位で遊び用として購入したもので、メインで使用するタブレット端末は引き続きiPad Proなので別にいいのですが、メイン端末として使うことを目的に購入していたら即手放していたかもしれませんね……
バッテリーについても、「こんなに減り早かったっけ?」と感じています。スリープ状態でもみるみるうちに残量が減り、2日も持ちません。現時点では自宅で使用するだけなので、未使用時は充電ケーブルにつなぎっぱなしにしておき、使う時だけ外す、みたいな運用でなんとかやっていけそうです(汗)。
というわけで、Z3TCの"再"開封レビューをお送りしました。久々のAndroidタブレットということもありますが、5年前のモデルを購入したことで、当時から変化したポイントなどをいろいろ発見することができ、動作のもたつきはともかくとしてこれはこれで楽しいです。今後もセールの情報などをチェックして、興味を惹かれるなつかし端末があれば購入してみたいですね。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
が、この製品は2014年11月発売のもので、すでに5年以上前の製品になります。なぜ今更購入したのかというと、イオシスでZ3TCの未使用品が2万円未満まで値下がりし、しかも在庫も潤沢にあるという記事を見かけたためです(リンク先の情報は掲載当時のもので、現在はすでに販売を終了している可能性もあります)。私は去年4月に手持ちのスマートフォンをiPhone XSに替えて以降、しばらくAndroid端末を1台も所有していない状況が続いていましたが、やはり1台ぐらいAndroid端末を持っておきたいと思い、せっかくの機会ですので購入することとしました。
実は私はZ3TCの発売直後の2015年1月にも同じ製品を購入しており、当ブログでも開封レビューをお送りしていました。残念ながら当時の製品は半年ほどで売却してしまったので、今回"再"開封レビューという形で再び開封の様子をお届けし、インプレッションをお送りします。
それでは早速開封していきましょう!今回購入したのはWi-Fiモデル・16GB・ホワイトで、5年前購入したものとは色違いです。ホワイト系の色は日焼けでだんだん黄ばんでくるので敬遠しているのですが、今回販売されていたのがホワイトのみだったのでこれを購入することにしました。
厳密にはもう一つ、5年前に購入したモデルとの違いがあり、今回購入したのは「法人向けモデル」であることです。プリインストールアプリの中に「キッティングアプリ」があり、法人使用の際端末をキッティング(法人が端末を一斉導入する際、使用環境を制限したり専用アプリをインストールしたりする設定を行う作業)することができます。実際に本機を起動したとき、初期セットアップの画面の途中でキッティングの設定画面が表示されます。この設定画面でキッティングを有効にしないようにすることも可能で、初期セットアップ終了後にキッティングアプリをアンインストールすることもできるため、機能的には個人向け端末と同等です。
箱を開けるとやはりいきなり本体が登場しますが、いったん置いておいて先に付属品を紹介。
USB ACアダプタとmicroUSBケーブル。5年前に購入したモデルと同じものです。当時は5V 1.8Aで「大出力!」などと評価していましたが、現在ではUSB PDやメーカー独自規格などでさらに大出力での充電が可能な端末が増えています。例えば私が所有しているiPhone XSはUSB PDに対応しており最大9V 2Aで充電できるほか、以前所有していたHuawei Mate 10 Proは付属の専用USB ACアダプタとUSBケーブルの組み合わせで5V 4.5Aでの充電が可能でした。
法的情報と取説。5年前に購入した個人向けモデルはほかにも紙が入っていましたが(当時の開封レビュー参照)、やはりここは法人向けモデルだからか最小限です。
本体。8インチ、アスペクト比16:10というこのサイズ感は、片手で左右からつかむようにホールドすることができ、横持ちで動画を再生した時余白が最小限であるなど、5年たった今でも十分通用すると感じます。近年はAndroidタブレットを出すメーカーが少なくなってしまったのが残念です。
ホワイトはベゼルも白くなっており、デザイン上の統一感はありますが、動画視聴時など場合によっては画面への没入感が弱まってしまうかもしれません。
裏面。詳しい紹介は5年前の記事をご覧いただくとして、手に持った感触はやっぱり「軽い!」。重量はわずか270g(参考までに最新のiPad miniが300g)。これまで数多くのタブレット端末を手にしてきた経験で述べさせていただくと、タブレット端末は数グラムの重量の差が実際に持った感覚に結構効きます。特に300gを切っているという点は軽さに大きく影響していると感じました。一方で、この軽さを実現するために本体はほぼプラスティックとなっており、質感の面ではiPad miniなどには劣ります。白いプラスティックとなれば、日焼けでだんだん黄ばんでくるので、この純白の見た目がいつまで続くことやら……(それ以前にヘスは短期間で端末を売り飛ばしがちなので黄ばむ前に売却している可能性もw)
右側面。上からヘッドセット端子、電源ボタン、音量ボタン。右側面だけでいろいろなつかし要素満載ですね(笑)。ヘッドセット端子は最近のスマートフォンには搭載されていないことが多く、タブレット端末でもiPad Proではヘッドセット端子が搭載されていないなど、近年のヘッドセット端子レス化を実感します。ちなみに最新の5Gスマートフォン「Xperia 1 II」は高品質なオーディオ体験のためにヘッドセット端子の搭載に転じています。
電源ボタンはなつかしのシルバーの小さい丸型です。当時はまさに「Xperiaの象徴」でしたが、Xperia Z5から指紋センサ一体型の電源ボタンに変わりました。
左側面と下部。こちらも時代を感じる装備の数々です。当時はヘッドセット端子はキャップレス防水でしたが、microUSB端子はキャップレス防水に対応しておらず、このようにカバーを開けてケーブルを接続する必要がありました。このカバーはいちいち開けるのが面倒・何かが引っ掛かった拍子にカバーが開いてしまう・何度も開け閉めを繰り返すうちにキャップが劣化して防水の効果が失われる、といったように、5年前でも煩わしいことずくめだったことを今でも覚えています。そのわずらわしさを解消するために左側面に充電専用の接点があり、専用クレードルを使用することでカバーを開けずに充電を行うことができましたが、肝心のクレードルは(5年前の購入時も今回も)付属していません。また、microSDカードスロットも搭載されており、容量を追加することができます。AndroidタブレットのmicroSDカードスロット搭載は珍しいことではありませんが、スマートフォンも含めて見てみると近年はクラウドへのデータ保存が普及したからかmicroSDカードスロットを搭載していない機種も増えてきており、今後ますます搭載機種は少なくなっていくことでしょう。こちらもやはり防水用のカバーに覆われています。
それでは早速起動。発売当時はAndroid4.4.4が搭載されていましたが、その後バージョンアップによりAndroid5.1を経て、現在の最新版はAndroid6.0.1です。ちなみに購入時点ですでにAndroid6.0.1にアップグレードされていました。また、セキュリティアップデートの最新版も2016年5月1日分が最新版となっており、セキュリティ的には脆弱となっています。セキュリティ対策アプリのインストール、不審なサイトへアクセスしない、不審なアプリをダウンロードしないなど注意しなければならないポイントが多く、発売から5年たった現在においてはある意味「玄人向け」といえるかもしれません。
基本的な使用感については5年前に購入したモデルとほぼ同等のため、当時のレビュー記事をご覧いただくとして、Android6.0.1にアップグレードしたZ3TCの第一印象は「動作が重い!」。5年前の購入当時はAndroid4.4.4で、それほど動作が重いと感じることはなかったと記憶しているのですが、設定アプリをアイコンをタップして画面が切り替わってから各項目が表示されるまで3秒ほど待たされる、各アプリが全体的にもたついていて、それが原因の誤タッチも頻繁に発生する、別のアプリを使用してから直前のアプリに戻ると動作しない、など、あやふやな記憶に照らし合わせても明らかにわかるほど動作が重たいです。Android4.xスペックのHWに無理やりAndroid6.xを充てたからなのか、法人向けモデルだからなのか、それとも自分の「タブレット端末の快適さ」の基準が変わったのかはわかりませんが、少なくとも今の自分に言わせれば「使いにくい」です。今回は興味本位で遊び用として購入したもので、メインで使用するタブレット端末は引き続きiPad Proなので別にいいのですが、メイン端末として使うことを目的に購入していたら即手放していたかもしれませんね……
バッテリーについても、「こんなに減り早かったっけ?」と感じています。スリープ状態でもみるみるうちに残量が減り、2日も持ちません。現時点では自宅で使用するだけなので、未使用時は充電ケーブルにつなぎっぱなしにしておき、使う時だけ外す、みたいな運用でなんとかやっていけそうです(汗)。
というわけで、Z3TCの"再"開封レビューをお送りしました。久々のAndroidタブレットということもありますが、5年前のモデルを購入したことで、当時から変化したポイントなどをいろいろ発見することができ、動作のもたつきはともかくとしてこれはこれで楽しいです。今後もセールの情報などをチェックして、興味を惹かれるなつかし端末があれば購入してみたいですね。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。