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【特集】文房具へのこだわりについて述べてみる(part.2)

 前回に引き続き、筆記具に対する私のこだわりについて、実際に使用している筆記具を紹介しながら話してみたいと思います。


続いて水性ボールペン「Vコーン」の紹介です。

Vコーンとの最初の出会いは父親の部屋に置いてあった赤色のVコーンでした。それまでボールペン=油性かゲルインキで、軸の中にインクの入った芯が入っているものばかりだと思っていましたが、軸の部分がそのままタンクになっていて、しかも液体のインキがチャプチャプ動く様は当時の自分にとって衝撃的でした。興味本位でそのVコーンのキャップを開けたところ、おそらく気温変化によってインキが漏れていて、手が真っ赤になったのも覚えています(笑)。

その後、いくつかの文具店を物色するうち、まずは赤色のVコーンを購入(だったはず)、主に学校で採点用ペンとして使用していました(当時Vコーンを入れたペンケースやそれを入れたカバンを乱暴に扱うことが多かったので、頻繁に液漏れして大変でしたw)。のちに黒のVコーンも購入し、主に家で使うようになりました。

Vコーンのような水性直液式ボールペンは、油性ボールペンにはない滑らかな書き心地が特徴で、これがなかなか病みつきになります。ゲルインキボールペンもこれに近い書き心地ですが、筆跡が一瞬インキの水分でライトなどで反射して光り、それがじわっと紙に吸われて色が定着する様は水性直液式ペンでないと味わえないものです。


Vコーンは社会人となりボールペンで字を書く機会が増えてから使用機会が格段に増え、創作活動のアイデア出しやメモなどは以前はシャープペンシルで書くことが多かったのが最近はVコーンを使うようになりました。しかし、残念なことに新居の近くでVコーンを取り扱っている文具店がなく、インキ残量も少なくなってきたことから早めに入手する必要がありました。Vコーンを卒業して文具店で手軽に入手できるほかのボールペンへの乗り換えも検討しましたが、やはりこの書き味が好きで、発売が続く限り使い続けたいと思い、結局画像のように通販で10本入りを入手しました。これでしばらくはこの書き味を体験し続けられそうです。


ゲルインキと油性の話も出たので、インキの性質へのこだわりについても話したいと思います。

Vコーンを本格的に使うようになるまでは、ボールペンはゲルインキと油性を明確に使い分けていました。ゲルインキボールペンのインキは、発色が水性インキに近く、濃くくっきりとした色が特長です。特によく使う黒や赤は、油性ボールペンだと黒は黒でも少し紫や緑など、不純物が混じったような発色で、赤も少し暗めの発色であるのに対し、ゲルインキボールペンはプリンターで印刷するようなはっきりとした黒・赤の発色なので、文字が読みやすいです。また、筆跡がくっきりしていることで、字がきれいにみられることもあります(私はもともと字が汚いほうでしたが、小学校時代に硬筆講座を受講したことや、ゲルインキペンや水性ペンを使うようになってからは、字がきれいだと言われることも増えました)。


一方、ゲルインキボールペンは一般にペン先が弱く、特に極細字を書けるペンは少し強い筆圧をかけるだけでペン先がダメになってしまうことも少なくありません。私は筆圧でゲルインキボールペンをダメにしたことはありませんが、ペン先を傷めないようにほとんど筆圧をかけずに書くようにしています。対して油性ボールペンはゲルインキボールペンや水性ボールペンに比べるとペン先が強く、かなり強めに書いてもペン先が傷むことはなく、先に手が疲れてしまいます。宅配の送り状などで広く使われているカーボン紙は、一番下の紙まで確実に転写するために筆圧を強めに書ける必要がありますが、そのようなハードな使い方に油性ボールペンは最適というわけです。また、ゲルインキボールペンは紙に定着後インキがゲル状になるため紙が水にぬれてもインキは流れにくいのですが、一番確実なのはやはり油性ボールペンです。このため、あて名書きにも油性ボールペンを使うことが多いです(少なくとも水性ボールペンのVコーンをあて名書きに使うことはないですね)。

油性ボールペンは使用頻度がそこまで多くないので、PILOTの油性ボールペンを適当に購入しています。使用頻度が少ないので、この画像に映っているSUPER-GPは、購入してから確か5年ぐらいになると思いますが、ご覧の通りインキはほとんど減っていません。画像下のJETSTREAMは以前ノベルティでもらったものですが、基本的にSUPER-GPで間に合っているので、ほとんど使用していません……


続いてドローイングペンのご紹介。このあたりからあまり強いこだわりはなくなっていくので、文章は短くなると思います(とか言いつつ長くなるのがいつものパターンw)。

私は同人活動はほぼすべてデジタルで制作しているため、使う機会はほとんどありませんが、とはいえ例えば同人イベントなどで色紙などの紙にアナログでイラストを描く機会が全くないわけではないので、そのようなシーンに備えてドローイングペンを数本所持しています。とはいえ、アナログで描くことに慣れておらず、実際に色紙に描くときは線がぶれないようゆっくり描いていたので、水性インキを使用したドローイングペンではすぐ筆跡がにじんでしまいます。そのため、できるだけ細いペン先を購入していました。


修正ペンと油性マーカー。

最近でこそ使う機会がほとんどなくなった修正用具ですが、小中学生の時は修正ペンと修正テープをかわるがわる使用していました。修正ペンはごく小さな単位で修正ができます(修正テープはテープの幅分でしか修正できない)が、乾くまで待つ必要があるほか、インキを修正部分にうまく塗り拡げないと見栄えが悪くなる(修正テープは修正後すぐ上から文字を書け、まっすぐテープを引く分には見栄えも悪くない)という短所がありました。また、修正ペン・修正テープ共通の弱点として、修正箇所の上から文字を書くと修正箇所が削れることがあり、削れた修正部分がペン先にくっついて、特に万年筆(後述)やゲルインキボールペンのようなペン先がデリケートな筆記具の場合、筆跡に影響が出ることもありました。オフィシャルな書類には基本的に修正用具が使えないこともあり、ここ最近は修正用具はほとんど使用しません。

油性マーカーは近所のスーパー(当時)で購入したものです。以前は油性マーカーについては「マジックインキ」ブランドのものをよく使用していましたが、文具専門店でもなかなかおいていないなど入手性が良くないこと、「マジックインキ」ブランド全体の特徴として溶剤の臭気が強く、特に太字ペンに使用されるシンナー系溶剤のにおいがきつく、最近はスーパーで容易に入手できるアルコール系溶剤の油性マーカーを、特にメーカーのこだわりなく購入しています。


こちらは筆記具以外の文房具。

のりについては小中学生時代はもっぱらテープのりを使用していましたが、大学に進学したあたりから気が付いたらスティックのりを使うようになっていました。小学生時代、いわゆる「おどうぐばこ」の中に常備していたのりは液体のりでしたが、紙がカールして接着しにくかったり、貼った跡が波立ってしまったり、「おどうぐばこ」のように横倒しで保管していると液漏れしてべたべたになったりと、良いことは何もありませんでした(笑)。スティックのりもテープのりに比べればわずかにカールしたり紙が波立ったりはしますが、封筒の封をしたり紙を貼り合わせたりする分には支障ないレベルなので、今でも愛用しています。画像に映っているスティックのりは大学時代に学内の購買で購入したものです。公私ともに紙を使うことがほとんどなくなったので、のりを使用する機会も少なく、なかなか減りませんね……

OLFAのカッターナイフは高校時代から使用しているものです。当時、父親が持っていたOLFAのカッターに憧れ、スーパーでもカッターナイフが購入できるところ、わざわざ文具店に足を運び、スーパーのカッターの2倍近い価格を払って購入したのを覚えています。このカッターナイフは細身でコンパクトなのが特徴で、筆記具を持つような感覚で細かい作業がしやすいものとなっています。ちなみにカッターの刃は購入時のものをまだ使い切っていませんw最近は通販で届いた段ボールのテープを切る用途にしか使用していないので、そこまで切れ味が高くなくても気にならず、ゆえにかれこれ数年刃を折らずに使い続けています……

定規はできるだけ薄く、コンパクトなものを、ということで当時スーパーでこの定規を購入しました。祖父が「指金」を使用していたこともあり、金属製の定規とか憧れるのですが、最近文房具漁りを怠っているので買い替えに至らず……

ハサミはスーパーで適当に購入したものです。以前より刃先がネチョネチョした感じになるのが嫌で、粘着テープを大量にカットするなどして刃先がベタベタしてしまうとその度に買い替えています。


なんとか2回で自宅用筆記具を全部紹介できた……次回は持ち出し用筆記具について語っていきたいと思います。


最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

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