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【特集】文房具へのこだわりについて述べてみる(part.1)

 今回はいつもと少し趣向を変えて、文房具、特に筆記具に対する私のこだわりについて、実際に使用している筆記具を紹介しながら話してみたいと思います。

 

私は小学5年のころから筆記具に強い興味を持ち始めました。直接的なきっかけは正直記憶していないのですが、きっかけの一つとして当時の担任が使用していたプラチナの「採点ペン(クリアタイプ)」の存在があったことは間違いありません。

 


このペンは軸が透明になっていてインキ残量が一目でわかるという点もそうですが、なんといってもキャップが万年筆や高級筆記具に採用されているネジ式であったことが大きかったです。担任がプリントなどの採点の時にキャップをクルクルと回して開ける光景は当時の自分にとって衝撃的でした。その後、同じペンが家の近くの文具店で販売されていることを知り、購入を決意しました。価格は税込840円と、当時小学生かつ文房具をはじめ身の回りのほとんどの商品を親に買ってもらっていた自分にとっては、超が付くほど高額な買い物に感じたのを覚えています。

この採点ペンは、さすがに学校で使うのは憚られたので、主に自宅で通信教育講座の自己採点などに使用し、小・中・高・大とおよそ15年近くにわたって使用を続けてきました。社会人になって採点ペンを使う機会がほとんどなくなってしまったことなどから、昨年スペアのインキやペン先とともに処分してしまったのですが、あのキャップをクルクル開ける感覚と「スッスッ」という水性サインペン独特の書き味は今でも忘れられません。

 

さて、採点ペンこそ手放してしまいましたが、以降私は筆記具に対して様々なこだわりを持ちながらいろいろな製品に手を出してきました。ここ最近は新たに筆記具を開拓することは少なくなりましたが、それは言い換えれば自分のこだわりに合う筆記具に出会うことができたともいえると思います。そこで、自分の記録用も兼ねて2021年8月現在使用している筆記具を紹介し、こだわりについて述べてみたいと思います。結構オタク的な部分があるので、つまらないかもしれませんが、どうぞお付き合いくださいませ……


まずは自宅で使用している筆記具から。そもそも自宅用・持ち運び用(後述)とで筆記具を分けて使っている時点でこだわりということになってしまいますね(笑)。以前は自宅用と持ち運び用とで筆記具を完全に区別し、同じ色のボールペンであっても自宅用・持ち運び用でそれぞれの使用状況に応じた異なる製品を購入することが多かったのですが、最近は使用頻度が低いもの(カラーボールペンは自宅での使用頻度がかなり低い)については持ち運び用と共用するようになりました。

ペンケースはこのようなタイプを使用しています。画像には映っていませんが反対側にはフックがあり、これをメタルラックに引っかけています。実家暮らしをしていたころは勉強机の棚の一角に平置きしていたのですが、大学進学を機に一人暮らしするようになると、筆記具を平置きできるスペースが確保できなくなり、紆余曲折を経て現在のメタルラックにペンケースをひっかける方式に落ち着きました。

 

それではこのペンケースに収納している筆記具・文房具を紹介していきましょう!

まずはシャープペンシル。最近でこそ使用機会はめっきり減ってしまいましたが、学生時代には一番お世話になった筆記具です。こだわりもその時々で変化し、中学〜高校2年の頃までは長時間筆記した時の疲れにくさを特に重視し、PILOTの「Dr. Grip G-Spec」や三菱鉛筆の「uni α-gel」を使ったりしていました。最新トレンドにも興味があり、三菱鉛筆の「クルトガ」シリーズは発売まもなく入手したのを覚えていますが、初期のモデルはグリップがプラスティック製のものしかなく、滑り止めのローレット加工もなかったので、書きにくかったのを覚えています。あと、そもそも自分は鉛筆やシャープペンシルを使う時に自分で軸を少しずつ回しながら常に尖った部分で書くことが習慣化していたため、使い方によって芯がうまく回らず結局自分で軸を回すなど、あまりメリットを感じませんでした。

高校3年ごろからはペンケースをできるだけコンパクトにしたいと思うようになり、軸の太いDr.Gripやα-gelから乗り換えたいと思うようになりました。ちょうどこの頃に文具店でなんとなく購入したPILOTの「S3」で使われていたニードルパイプのペン先と鉛筆に匹敵する細身の軸に魅力を感じ始めていました。ニードルパイプは鋭く尖ったペン先がかっこいいのはもちろんですが、ペン先の周囲の見通しがよく、思い通りの線を書くことができること、定規をあてがった時にペン先がしっかりと定規に沿い、前述の見通しの良さも相まってきれいな線をひけることが魅力的です。S3をはじめとするPILOTのSシリーズは製図用シャープペンシルとして販売されており、ニードルパイプの根元の漏斗型になっている部分もかなり細く作られているため、さらにスタイリッシュで使いやすく、まさに「機能美」とはこのことだと感じています。高校時代はプラスティックグリップのS3を使用していましたが、大学時代にたまたま立ち寄った文具店でSシリーズの上位モデルを初めて見つけ(存在自体はWebページなどで知っていた)、学校用にゴムグリップの「S5」、自宅用にこの画像の金属グリップ「S10」を購入しました。S3・S5はペン先やクリップが普通のメッキ加工なのに対し、S10以上のモデルはこれが梨地加工になり、高級感が増します。S3はスーパーマーケットの文具コーナーでも見かけることが多いですが、S10クラスになると文具専門店でもあまり見かけない、入手が比較的難しいモデルになります。だからこそ、他の人とは違う筆記具を使っているという優越感にも浸ることができるものです(笑)。

 

ちなみに小学校時代は学校でのシャープペンシルの使用が禁止されていたので鉛筆を使っていました。メーカーには特にこだわりはありませんでしたが(入手のしやすさから三菱鉛筆を使う機会が多かったが、トンボ鉛筆を使うこともあった)、硬度は必ず「B」を選択していました。私は鉛筆やシャープペンシルの芯を不必要に折らないよう、少し弱めの筆圧で書いているのですが、HBだと筆跡が薄く、そのことを学校の先生に指摘されることもたまにありました。とはいえ、2Bだと摩耗が激しく頻繁に鉛筆を削らないといけなくなることから、その中間のBに落ち着きました。

 

一方、シャープ芯は一貫してHBを使用しています(少なくともBを使った明確な記憶がない)。B以上の硬度だと折れやすいという先入観からなんとなくHBを使うようになりましたが、これに伴って意識的に筆圧を少し強めに書くようになりました。芯を不必要に折らないよう、できるだけ強いシャープ芯を選ぶようにしており、三菱鉛筆から「uni NanoDia」が、PILOTから「neox GRAPHITE」が発売されて以降は、このどちらかしか購入したことがありません。これらのシャープ芯は折れにくさもそうですが、粒子の揃った滑らかな書き心地も気に入っています。

 

書き心地という点で言えば、本題からは少しそれますがノートやルーズリーフの紙質にもこだわりがあります。特にルーズリーフはツルツルして滑らかな書き心地の紙質と、ざらざらしてしっかりした書き心地を選べる場合がありますが、私はもっぱら後者を選択しています。シャープペンシルや鉛筆はペン先が削れていく感覚を指先で感じながら軸を回したり筆圧を調整しているのですが、ざらざらした紙質の方がよりわかりやすく、好んで使っています。学校のプリントでよく使われていた茶色がかったいわゆる「わら半紙」はそのざらざら具合がかなり気に入っていました(ただ水性インキがにじみやすいのでその点はマイナスですが)。

 

いきなりものすごい勢いで語ってしまいましたね(笑)。長くなりすぎたので続きは次回の記事にて。まだ1種類しか紹介できてないのですが……

 

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

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