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【開封レビュー】Huawei MediaPad M3 Lite 10

今回はHuaweiのAndroidタブレット「MediaPad M3 Lite 10(Wi-Fiモデル)」を購入しましたので、簡単なインプレッションをお送りします。

MediaPad M3 Lite 10は2017年6月9日に発売されたAndroidタブレットです。有名オーディオ機器ブランドharman/kardonによるサウンドチューニングが施された4つのスピーカーを搭載し、高音質なサウンドで音楽や映像を楽しめるのが特長です。音楽ストリーミングサービスの「AWA」、ネットテレビ「AbemaTV」のアプリがそれぞれプリインストールされており、購入してすぐにこれらのサービスを楽しむことができます。3GBのRAMと32GBのROM、オクタコアCPU(MSM8940: Snapdragon 435)を搭載しており、タブレット端末としての性能も十分です。
私はこれまで2016年10月に購入したHuaweiのMediaPad T2 7.0 Proを使ってきましたが、スピーカーがモノラルで音質も「オマケ」レベルのものでした。わざわざヘッドフォンやイヤフォンをつけるほどではないけど、でも本体のスピーカーはショボいし……ということで、思い切ってスピーカーの音質が自慢というMediaPad M3 Lite 10に乗り換えることにしました。

それではさっそく開封していきましょう!

外箱は先日購入したMateBookと同様しっかりした作りのものです。
箱を開けるといきなり本体が見えますが、いったん置いておいて先に付属品の紹介。

付属品はUSB ACアダプタ、USBケーブル、クイックスタートガイド、microSDカードトレイ引き抜き用のピン。

続いて本体の紹介。液晶保護フィルムは、いつもなら非光沢タイプを購入するところですが、Amazonでこのタブレット用のケースを購入した際、液晶保護ガラスを同時購入すると割引が適用され、非光沢のフィルムを購入するより安く済むということで、今回初めて液晶保護ガラスを試すことにしました。
Huaweiのタブレットはベゼル幅が狭いことが特徴で、特に左右のベゼル幅はMateBookと同等レベルのスマートさです。フットプリントも小さく(縦横高さ共に9.7インチiPadに近い)、気軽に持ち運ぶことのできるサイズとなっています。
上部にはカメラを備え、その左には通知ランプ(充電中も残量に応じてランプが点灯)、右に照度センサーがあります。下部には指紋センサーを備えています。このセンサーは後述する通り設定によってナビゲーションキーとして使うことができます。

右下側面から。右側面に音量・電源ボタンを備えます。スピーカーは下部に2か所(ステレオ)あります。

上側面。上部にもスピーカーが2つ(ステレオ)あります。ヘッドセット端子もあります。

左側面。microSDカードトレイ(LTEモデルはSIMカードトレイも兼用)とmicroUSB端子があります。MateBookや最新スマートフォンにUSB type-Cが採用されている中、意外にもmicroUSBの採用でした。

背面。右上にカメラ、中央にロゴ、中央下部にはharman/kardonのロゴも押されています。背面・側面は金属でできているほか、ダイヤモンドカットも施されており、Huaweiの端末の特長であるデザイン性の高い外観となっています。
ちなみに、



先日購入したMateBookとは素材・色味ともに同じで(特に背面や側面)、まるで兄弟のようですw

それではさっそく起動していきましょう!

起動画面はもちろんMediaPad仕様。このあとHuaweiのロゴアニメーションが出てきます。

初期設定を終え、ホーム画面はこんな感じ。MediaPad M3 Lite 10はAndroid 7.0がインストールされており、さらにHuaweiオリジナルUIとしてEMUI5.0が採用されています。従来のEMUIはホーム画面とアプリドロワーを完全に統合し、すべてのアプリがホーム画面上に表示されていましたが、EMUI5.0からはAndroidの標準UIのようにアプリドロワーから必要なアプリ・ウィジェットだけをホーム画面上に配置することもできるようになりました。上記の写真は統合されているものですが、アプリドロワー形式では

このように見覚えのあるアプリドロワーが表示されます。

また、初期状態では2つ前の写真のようにナビゲーションボタン(戻る・ホーム・アプリケーション一覧)が画面上に表示されていますが、設定によりMediaPad M3と同様に下の指紋センサーのみで操作することができるようになります。指紋センサーを短くタップすると「戻る」、長押しすると「ホーム」、左右にスワイプするとアプリケーション一覧、画面下端から上へスワイプでGoogleアプリの起動(画面上のナビゲーションボタンでいうところのホームボタンの長押し)ができます。慣れると1か所ですべての操作ができるため大変便利です。もちろん指紋センサーの精度もよく、これまで使用してきたNexus 6P(製造がHuawei)、MediaPad T2 7.0 Pro、MateBookでは精度が悪いと感じたことは一度もないため、このタブレットも大いに期待できそうです。

通知センターのUIは、従来通知一覧とショートカットキーが別の画面に分けられていましたが、これらが一つの画面に集約され、一度スワイプすると通知一覧とショートカットキーの上位数個が表示、もう一度スワイプするとすべてのショートカットキーが表示されます。

Android 7.0からOSレベルでデュアルウィンドウに対応したことに伴い、それ以前から独自機能として対応していたEMUIもデュアルウィンドウモードへの遷移方法が若干変更されました。

アプリケーション一覧でデュアルウィンドウにしたいアプリのひとつ目を長押しすると、ランドスケープでは画面左に、ポートレートでは画面上に網掛けの領域が現れるので(上記のスクショでは「ここをドラッグして」とあるが、正確には「ここにドラッグして」かと……)、アプリをそこへドラッグすると一つ目のアプリのセットが完了します。画面の残り半分の領域にアプリ一覧が表示されているので、二つ目のアプリを選択してデュアルウィンドウモードとなります。この方法はAndroid7.0標準のデュアルウィンドウ遷移方法と同じですが、ナビゲーションキーが指紋センサーと統合されているためか、もう一つの遷移方法であるアプリケーションキー長押しによる方法は使用できなくなっています(画面上にナビゲーションバーを表示していても上記の方法を取るよう誘導される)。なお、以前は何もアプリを起動していない状態でもアプリケーションキー長押しなどをすることですぐにデュアルウィンドウモードに遷移し、アプリを選択することができましたが、新しいデュアルウィンドウモードはあらかじめデュアルウィンドウにしたいアプリを起動しておく必要があります。ただし独自機能としての提供だった従来に比べ対応するアプリの種類は増加しており(のはず)、より多くの場面で、より気軽にデュアルウィンドウモードを使うことができるのではないでしょうか。


ディスプレイは解像度が1920x1200で、発色は非常によく、鮮やかな画面で映像を楽しむことができます。
次にスピーカーの音質について。web上のレビューで音質の良さについて取り上げているところが多く、期待は高かったのですが、実際に自分の耳でサウンドを聞いてみて、時折タブレット全体が細かく震えるほどのスピーカーのパワフルさと中音域の量感に驚きました。特にジャズなどのアコースティック系のジャンルではこれらの特徴がさらに強く表れ、重低音~低音域が出ないことを除けばタブレットのスピーカーとは思えないほどのサウンドだと感じました。

タブレットの性能は例によってAntutuで計測しました。

過去に計測したことのあるAndroid端末のAntutuスコアは以下の通りです(すべて手元の環境で計測した値)。
  • Nexus 6P: 89944
  • DG-Q08M: 55381
  • DG-Q8C3G: 15038
  • MediaPad T2 7.0 Pro: 37743
搭載しているCPUがミドルレンジ向けのものであるため、妥当なスコアではありますが、同じく「M3」を冠するMediaPad M3(CPU: Huawei Kirin950)はAntutuのスコアが90000前後であることから、MediaPad M3のような性能を期待していると拍子抜けします。しかし、実際に使っていて動作の遅さを感じることはなく、高画質のネット動画の視聴やデュアルウィンドウもストレスなく使用できます。

バッテリー容量は6660mAhで、動画視聴時でもバッテリーの減りは緩やかで、一日中コンテンツを楽しむことができます。オクタコアCPU搭載ではありますが、発熱は穏やかで、背面がわずかに熱を持つ程度で、本体を手に持って長時間動画を視聴しても気になりません。

というわけで、MediaPad M3 Lite 10のレビューをお送りしました。前述のとおりMediaPad M3に比べるとスペックがやや控えめになっていますが、逆にサウンド面が強化されており、10インチという大きな画面も相まって、最近広く普及してきている動画ストリーミングサービスをはじめとする映像視聴に最適な端末だと感じました。

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

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