2019年春の開業を目指して工事が進められている「おおさか東線」ですが、いよいよ放出駅から先の延伸区間でも開業に向けた動きが目に見えてわかるようになってきました。その一つが今回紹介する鴫野(しぎの)駅です。
当駅は現在は学研都市線の単独駅ですが、おおさか東線の全線開業により、これら2路線の駅となります。それに伴い、現在ホームの新設・変更工事が進められています。おおさか東線の全線開業後は新設ホームを学研都市線京橋・北新地方面行きとして、現在の京橋・北新地方面行きホームは線路を片側にもう1線追加したうえで一方を学研都市線放出・四条畷方面行きとして、もう一方をおおさか東線新大阪方面行きに、そして現在の放出・四条畷方面行きホームはおおさか東線放出・久宝寺方面行きとして使用されることになっています。
このホームの変更工事の第一弾として、まずは新設ホームの準備が急ピッチで進められています。以前から準備作業のようすを電車内から観察していましたが、ほとんど完成したようですので今回写真をいくつか撮影してきました。
と、その前にまずはここまで乗ってきた電車の見送りから。このホームから発車する光景も、もうすぐ見納めとなるかもしれません。
まず目を引くのがこちらの駅名標。学研都市線の現在のラインカラーは黄緑ですが、JR西日本が現在整備を進めている路線記号制定とラインカラー見直しにより、JR東西線と同じピンク色に変更されます。まもなく供用が開始されるであろう新ホームに設置されている駅名標のラインカラーはもちろんピンク。
既存ホームに設置されている駅名標とのツーショット。なお、撮影時点では新ホームにはまだ吊り下げタイプの駅名標などは設置されていませんでした。
2015年2月28日追記
2月27日午前中に確認したところ、吊り下げタイプの駅名標の設置が確認されました。
2015年3月14日追記
3月13日に確認したところ、発車標が設置されていました。画像ではわかりにくいですが、新大阪駅などに設置されているもののように黒地となっており、時計の盤面は白色となっています。表示形式は既存ホームに設置のものと同じ、2段表示で種別・時刻・行先(乗車位置表示と兼用)となっています。もちろん路線記号にも対応。
続いてホームの紹介。すでに線路と架線は整備されており、いつでも供用開始できそうです。
のりば番号の看板はこんな感じ。従来のものよりもコンパクトになっています。LEDバックライトが搭載されているものと思われます。
当駅はカーブ上に位置しているため、一部列車とホームの間が広く開いている箇所があります。ホームへの転落防止策として、従来のCPライン(ホーム端に塗られる赤いライン)に加えて、線路側へ数センチ出っ張ったゴム?製の部品がホーム端に設置されている箇所があります。ゴム製とすることで、乗客の転落防止に貢献しつつ、通過列車が万が一この部品にこすれても車体に傷がつきにくいように配慮しているものと思われます。
新設ホームの供用開始はまだですが、エレベーターはすでに供用開始されています。既存ホームから新ホームへの通路が作られており、ここを通ることでエレベーターを利用することができます。
この通路上からは、このようなアングルで写真を撮ることもできます。新ホーム供用開始後は撮影できないアングルです。
足元の乗車口案内も設置されています。最近整備が進んでいるカラータイプで、大阪環状線で整備が進められている足元表示と同じ形状です。
現在の京橋・北新地方面行きホームは、新ホームの供用開始後閉鎖され、島式ホームへの変更工事が行われるものと思われます。そのため、しばらくの間は学研都市線四条畷方面行きの電車はこのようなアングルから見ることになりそうです。あるいは工事用の柵が設置されるなどで、向こう側が全く見えないということになるかもしれませんが。
今回目を引くものの2つ目はこちらの案内板。すでに設置が完了していました。路線記号にも対応しています。学研都市線・JR東西線の路線記号「H」のほかに、直通先であるJR神戸線の「A」、JR宝塚線の「G」も併記されています。
別の箇所には少し大きな案内板が設置されています。
さらに、この大きな案内板の近くには、1段表示の小さなLED電光掲示板?が設置されていました。当駅はカーブ駅のため、おそらく列車の到着・通過時の注意喚起の表示を行うのでしょう。なお、電車の発車時刻や行先、次の電車が通過列車であることなどを表示する「発車標」はまだ設置されていませんでした。
エレベーターへの通路の壁には、「工事のお知らせ」の紙が掲示されていました。それによると、京橋方面行き(すなわちこの通路の先にある)エレベーターは3月9日~28日まで使用を停止するそうです。「新ホーム使用開始のための準備作業を行います」とあることから、新ホーム供用開始は3月29日以降になるものと予想されます。JR西日本のダイヤ改正は3月14日ですから、これには間に合いませんが、新年度にはギリギリ間に合うのではないでしょうか。
最後に鴫野駅に入線する京橋行き。このホームに入線するのも残りわずかとなりそうです。また、ラインカラーの変更により、黄緑色の「普通」表示も間もなく見られなくなるのではないでしょうか。
というわけで、簡単ではありますが鴫野駅の新ホームの現状を紹介しました。撮影した2月11日時点ではまだ吊り下げタイプの新しい駅名標や発車標は設置されていませんでしたが、これらも供用開始までには設置されるのではないかと予想しています。今後鴫野駅を通った際、新しい駅名標および発車標が設置されていることが確認できましたら、撮影して当記事に追記したいと思います。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。