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【特集】2018年を振り返って〜交流と成長の一年〜

 今年も残すところあと1週間余りとなりました。慌ただしくも充実した日々を送り、いつの間にか年末が近づいてきていることに気づいた時、歳を重ねるごとに一年があっという間に感じるようになってしまった自分がいることに改めて気付かされ、一年がとてつもなく長く感じられた過去の自分が懐かしくなります。そして、12月ごろから流れ始めるクリスマスソングや正月のセール情報などをふと目にしたとき、今年ももう終わりか…という寂しさのようなものも年々増してきている気がします。心身ともにいまだ衰えを知らないからなのかもしれませんが、月日の経過の早さという別の側面で年齢を感じている24歳の年末です。
 さて、私は2013年から「1年を振り返って」というテーマで、その年一年を「〇〇と××の一年」という言葉で表現し、その年に自分に起こった出来事を様々な面から振り返る記事を毎年投稿してきました。今年も去年と同様、活動の中心がSNSやサークルHPなどに移っていることからブログの稼働率も低い状態を継続する形となってしまいました。一方で私自身のアクティビティとしては「過去にないほど濃密だった」と表現した昨年をも上回るほどの濃密な一年でした。また、来年からいよいよ社会人として新たな一歩を踏み出すこともあり、今年は「学生生活最後の」「平成最後の」といった、「最後」を何かと意識することや、これまでの人生を振り返り、今後の自分のあり方を考えることも多くありました。相変わらずの長文ではありますが、この記事をご覧になりながら皆様もこの一年に思いを馳せていただければと思います。なお、学生生活全体(小・中・高・大・院)を振り返り、来たる社会人生活に向けての意気込みを述べる記事は、機会を改めてお送りしたいと思います。

年全体の所感

私の今年一年を一言で振り返ると「交流と成長の一年だった」と言えます。もちろん去年以前も創作活動に関わる様々な方とSNSなどを通じて交流し、技術面でも常に努力し成長し続けることを意識してきましたが、今年はこれまでにないほど多くの方との交流やそれを通じた創作活動の拡大、新たな作品傾向にチャレンジすることによるスキルの向上を実践し、また実感することができた一年でした。

創作活動

来年から社会人となるにあたって、社会人になってからも趣味として創作活動を続けていけるよう、今年はそれまでの活動を見直し、来年からの活動方針を考えた一年間でした。これまでのようなストイックに創作する姿勢を改め、あくまで趣味の範疇で「楽しむ」ことを最優先に、去年までよりも肩の力を抜いて創作することを意識しました。イラストについても去年までの2~3日かけてじっくり描いていたものを改め、1~2時間程度でササっと描いたものをたくさんアップロードすることを意識し、実践しました。その結果、今年は157枚ものイラストを描くことができました(昨年は59枚)。二次的な効果として、描くたびにブレていた画風がだいぶ安定してきて、時にはわずか半年前のイラストなのに「半年前の自分のイラスト下手くそかよ!」と思うことも多々ありました(笑)。
そして、「交流と成長の一年」としたように、今年は創作活動に関するつながりが大きく広がった一年でもありました。特筆すべきはまんがタイムきららMAXの連載作品「どうして私が美術科に!?」の合同誌企画に参加したことです。私もこの合同誌にまんがを3作品寄稿しました。そのほかにも、あるVTuberを通じた交流もあり、Twitterのフォロワー数はこの1年間で約70ユーザー増えました。交流する人が増えたぶん、創作活動に関して得る刺激も多くなり、より魅力的な作品を作っていきたいというモチベーションにもつながりました。
 コミックマーケットへの出展については、昨年2017年に夏冬両方への出展によって創作活動に対して高いモチベーションを維持できたことから、今年も夏冬両方への出展を念頭に創作活動を続けてきました。夏コミ(C94)では自身初のR-18作品の制作に挑戦し、それまでR-18作品を全く描いたことのなかった状況からおよそ半年で、同人誌として出せるレベルまでスキルを身につけることができました。そして冬コミ(C95)では、自サークルでの出展作品に加え他サークルへのゲスト投稿(前述したどうびじゅ合同誌も含む)を4作抱え、今年のみならず私のこれまでの創作活動史上最も多忙な下半期となりました。ちなみにすでに全ての作品が脱稿済みです、我ながら学業もある中よく5作もこなしたと思います(笑)。
 一つ心残りなのは、二次創作やファンアートの制作に専念しすぎたせいで、オリジナル作品をほとんど制作できなかったことです。一応創作まんがを2作、自作小説を2作ほど投稿はしたのですが、昨年以前のように毎月~隔月で創作まんがを投稿していたのに比べると大幅に少ないものとなりました。これは今年の創作活動方針として決めた、「無理のないスケジューリングで自分の描きたい作品を描く」を実践した結果、そのクールに見ているアニメのファンアートだけで手一杯になってしまい、さらにコミケ前には同人誌の制作が重なったことも相まって、オリジナル作品にまで手が回らなかったことによるものです。活動方針からしてオリジナル作品の創作が少なくなることは予想していたとはいえ、想定以上に作品数が少なくなってしまったこと、今年考えたオリジナル作品のアイデアを今年のうちに作品に仕上げることができない見込みとなってしまったことについては、来年の創作活動方針を決めるうえで改善すべき点だと思っています。

学業

今年も去年と同様に8月に行われた学会発表とそれに向けた論文制作、さらに原著論文(いわゆる"ジャーナル")の制作に最も力を注いだ一年でした。大学院生が履修すべき講義のノルマは去年度のうちにすでに達成していたので、今年は研究に専念することができ、去年に比べれば公私ともに比較的余裕のある一年間でした。一方で、所属する研究室の最上級生として後輩の指導にあたったり、技術や知識を後輩に教えるなど、負う責任はこれまでで一番大きいものとなりました。とはいえ、これまでの学生生活の中でグループの先頭に立って何かをすることがほとんどなかったため、同時に大きなやりがいも感じることができました。研究室や学科のリーダー的立ち位置としての経験は、きっと社会人になってからも何らかの形で役に立つと確信しています。



 ここからは上記の所感で述べなかったこの一年の出来事について簡単にお送りします。
  • 1月:初めて元日に実家にいない年明けとなった(昨年2017年は年越しを東京で過ごし、元日の昼に新幹線で帰省して夕方ごろには実家にいたが、今年は元日夜出発の夜行バスで帰省したため、実家に帰ったのは1月2日の朝となった)
  • 1~2月:就職活動本格化。昨年後半より業界研究・企業研究・自己分析を行ってきたこともあり、第一志望の企業の内定をいただくことができた。また、早く就職活動を終えられたことで創作活動や学業への影響もほとんどなかった
  • 3月:自分への内定祝いの名目でノートPCを購入。以降、来年度の引越しなどを見据えて手持ちのデジタルガジェットの見直しを進める一年間となった
  • 6月:大阪北部地震。私の下宿では震度4を観測。大学生活の中で4度目の震度3以上の揺れに遭った(残り3度は2013年4月の淡路島の地震、2016年10月の鳥取県中部の地震、2016年11月の和歌山県南部の地震。いずれも震度3を観測)
  • 9月:2年ぶりにこみっく☆トレジャーへ出展。二次創作・まんがとしては初めての出展だった
  • 10月:内定式に出席するため東京へ。ところが、台風で交通機関が大幅に乱れており、自分が乗った新幹線も東京着が65分遅れとなった(かなりの余裕を持って出発していたので内定式への出席自体に影響はなかった)
  • 11月:冬コミ当落発表の数分前に地震に遭遇(笑)。震度2と大した揺れではなかったが、当落発表直前の緊迫した状況でいきなり揺れたのでいつも以上にびっくりしてしまった



来年の抱負

一年の過ぎ去り方が急激に早くなってから久しく、わざわざ言うほどのことでもなくなってきましたが、それでもあえて言うなら、今年は去年以上に過ぎ去り方が早く感じました。就職活動に趣味、学業と、今年は特にイベントが多かったことが要因だと思います。もちろん楽しいことばかりではありませんでした。特に今年は厄年だったこともあり、特に年後半にかけてつらいことや苦しいことが続き、何もかも全て投げ出してしまいたいと思ったことも何度かありました。体に良くないとはわかっていても、毎日ストロングチューハイの500ml缶をあおる日々もありました(笑)。そんな時でも自分の心の支えになったのは、やはり趣味の創作活動です。今年は可能な限り毎日何かイラストを描くことを個人的な目標として掲げていたのですが、どんなに嫌なことがあってもイラストを描いている間だけは全てを忘れることができました。また、創作活動を通じたつながりの中で多くの刺激を受け、「自分もこの感動や楽しさを共有したい!」という気持ちが創作活動を続けるうえでのモチベーションとなり、ひいては毎日を大切に過ごそうという気力につながり、2018年を乗り越えることができました。私は7年前に聴いたある楽曲がきっかけで「この感動を共有したい。この感動を自分なりの形で他の人に表現したい」という思いが生まれ、それが創作活動を始める原点となりましたが、この初心は今でもちゃんと自分の活動の柱になっていることを実感することもできました。この場をお借りして、今年関わったすべての方々に感謝します。
 来年、いよいよ私は4月から社会人としての第一歩を踏み出します。年が明けたら早速家探しに引っ越しなど、慌ただしい日々が始まると思います。しかし、新生活・一人暮らしはもう初めてではありません。暮らす場所が変わっただけと考え、引っ越し作業も手早く済ませ、6年間の下宿生活で得たノウハウを活かして新居での生活にもすぐに慣れるようにしたいです。大学生活開始当時は買い物の仕方や自炊の仕方、お金の使い方なども含め、下宿での生活が自分に馴染むまで半年ぐらいかかりましたが、来たる新生活では一週間で自分の生活として確立させ、入社式までには何も考えずに衣食住をこなせるようにしたいです。それよりも、社会人としての生活リズムをしっかり確立させることを重視し、そのうえで現在の趣味も生活リズムの一つとしてうまく組み込み、来年以降も公私ともに充実した生活を送ることができるようにしたいです。私自身は来年4月からの新生活に対して不安は全くありません。むしろ、憧れだった東京での生活(単にモノや情報の集積地だからというだけでなく、特に同人・まんが・アニメ関連のイベントは東京で開催されることが多く、それらのイベントに気軽に参加できたりと、公私ともに充実した生活を送るための環境があるという意味でも)にすでに大きな期待を膨らませているところです。少し気が早いかもしれませんが、すでにコミケなどで東京に行く機会を利用して新居の候補地に実際に行ってみて、周辺の商店などをチェックしています。余談ですが大学生活を始めるときは、進路が確定したのが遅かったこともあり、新居を探すエリアや大学の最寄り駅へ行ったのが入学の一週間前というギリギリのタイミングで、最寄り駅に行くための鉄道路線もその時初めて知ったというような有様でしたw
 創作活動に限っていえば、今年試行錯誤した活動をもとに「交流と成長の一年」を来年以降も継続することを念頭に、東京での生活というアドバンテージを活かしたさらなる活動の充実を図っていきたいと思います。次回の夏コミ(C96)にも申し込むつもりです。新生活がどのようなものになるか予想もできない状況での申し込みには若干の不安もありますが、2015年に自ら創作活動を縮小したことが原因で作曲活動が折れてしまった経験があるため、予防的に活動を縮小するのではなく、確定したスケジュール・生活の中でうまく折り合いをつけながら活動していくことが、創作活動を充実させる上で重要だと考え、基本的には今年と同様の活動内容でいきたいと思います。そのうえで、無理のない範囲でコミケ以外の同人イベントなどにも積極的に参加し、より幅広い交流と多くの刺激を得て、さらに充実した楽しい活動となるようにしたいです。
 さらに具体的な活動方針については、機会を改めて2019年活動方針の形で表明したいと思います。

 以上で2018年の振り返り記事を終わります。今年一年、ヘスの活動にお付き合いいただき、ありがとうございました。来年以降もどうぞよろしくお願いいたします。

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